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営業職の志望動機はこう書く!業界別の例文と他学生と差別化するコツを解説【新卒】

営業職 志望動機_アイキャッチ

営業職は、理系・文系問わず人気の職種です。だからこそ、「人と話すのが好き」といった表面的な志望動機だけでは、ほかの学生との差別化が難しくなります。「なぜ営業職を選んだのか」「なぜその企業なのか」を明確に伝えることが大切です。

この記事では、営業職の仕事内容などの基本的な情報や、志望動機を書く際の構成、注意点などを詳しく解説します。業界別の例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 営業職の仕事は業界や企業によってさまざまで、商品やサービスを売ることだけではない
  • 新卒で営業職を目指す場合、まずは仕事内容や営業スタイルを理解することが大切
  • 志望動機では営業職を目指す理由だけでなく「その企業を選んだ理由」を伝えることが重要

営業職の志望動機例文10選【業界別】

目次[表示]

志望動機を考える前に!営業職の種類や仕事を理解しよう

営業職は、単に商品やサービスを売るだけの仕事ではありません。企業と顧客をつなぐ架け橋として、信頼関係を築きながら課題解決をサポートする重要な役割を担っています

営業職を目指す学生は、まず営業の仕事内容や種類について知っておくことで、自分にあった志望動機を考えやすくなります。

営業職とはどんな仕事?

営業職は、企業の商品やサービスをクライアント(個人や企業)に提案・販売する仕事です。ただモノを売るだけでなく、お客様が抱える課題やニーズを把握し、適切な提案を行うことで信頼関係を築いていきます。企業の売上を左右するポジションでもあり、やりがいを感じやすい仕事です。

営業職の仕事内容は、業界や企業によって異なります。代表的な業務は次のとおりです。

営業職のおもな業務

  • 商品・サービスの提案や説明
  • 商談・契約手続き
  • 契約後のアフターフォローや関係構築
  • 市場や顧客ニーズのヒアリング

営業職は売上や契約数などの成果が数字で明確に表れるため、努力が目に見えやすいことも特徴です。人と接する機会が多く、対人スキルを活かせる仕事として、文系・理系問わず人気があります。

営業職のおもな役割・種類

営業にはさまざまなスタイルがあり、どんな相手にどんな方法でアプローチするかによって次のように分類されます。

顧客別の分類

【法人営業(BtoB)】

  • 企業を相手に商品・サービスを提案
  • 業界や取引規模に応じた提案力が求められる

【個人営業(BtoC)】

  • 一般消費者を対象に営業活動を行う
  • 不動産・保険・携帯販売などが代表的

営業手法別の分類

【新規営業】

  • 新しい顧客を開拓する営業
  • 電話・訪問・SNSなどさまざまな手法で営業活動を行う

【ルート営業】

  • 既存の顧客を定期的に訪問し、関係を維持する
  • 継続的な提案やフォローで、取引の拡大を目指す

同じ営業職でも業界や企業によって営業スタイルは異なり、必要なスキルや働き方にも違いがあります。そのため、志望動機を作る前に、志望先の営業スタイルを把握しておくことが大切です。

営業職に向いている人の特徴

営業職に向いているかどうかは、特別なスキルよりも性格や普段の行動、姿勢によって判断できます。営業職に向いている人の特徴は次のとおりです。

営業職に向いている人の特徴

  • 人と話すことが好きで、初対面の人とも臆せず関われる
  • 傾聴力が高く、相手にあわせたコミュニケーションができる
  • 目標に向かって努力でき、結果が出るまで粘り強く取り組める
  • 気持ちの切り替えが早く、失敗や断られても前向きに行動できる
  • 提案や説明が得意で、自分の考えを伝えることに抵抗がない

学生時代のアルバイトや部活動、ゼミの経験で、上記のような姿勢が見られた場面があれば、そのエピソードを志望動機に活かせるでしょう。

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営業職の志望動機で企業担当者が知りたいポイント【新卒】

営業職の志望動機を考えるにあたって、企業担当者が知ろうとしているポイントを理解しておくことも大切です。新卒採用の場合、特に次の4つがポイントになるでしょう。

営業職を選んだ理由がはっきりしているか

営業職は文系・理系を問わず多くの学生が志望する人気の職種です。そのため、「なぜ自分が営業職を選んだのか」を明確に伝えることが大切です。

伝え方の例

  • 誰かの課題を聞き出して解決するプロセスにやりがいを感じました。
  • 成果が数字で表れる点に面白さを感じました。

営業職に興味を持ったきっかけや、魅力に感じたポイントを具体的に伝えることで、志望動機に説得力が生まれます。部活やゼミ、アルバイトなどで人と関わるなかで工夫した経験があれば、そのエピソードをもとに志望動機を組み立ててみることもおすすめです。

「なぜ自社の営業を選んだか」が語れているか

「営業がやりたい」という気持ちだけでは、企業担当者に伝わりにくい場合があります。業界や企業によって取り扱う商品やサービス、営業スタイルは異なるため、「その企業のどの部分に魅力を感じたのか」を具体的に伝えることが大切です。

伝え方の例

  • 説明会で、現場社員の方が実際にお客様の課題を丁寧に聞き取り、チームで解決策を考えている様子を知り、協力しながら成果を目指す営業スタイルに魅力を感じました。
  • 地域の特徴にあわせて提案内容を工夫し、地元のお客様と長く信頼関係を築いている点に共感しました。

企業独自の特徴と自分の特徴の接点を伝えることもポイントです。インターンやOB・OG訪問、企業のWebサイトなどから情報を得て、自分との接点を見つけてみましょう。

学生の性格や行動が営業職とどうつながるか

企業は学生が営業職に向いているか、自社で営業職として活躍できるかどうかを知ろうとしています。そのため、自分の性格や普段の行動を振り返り、「営業職に向いている」と感じたエピソードを盛り込むと、より伝わりやすくなります。

伝え方の例

  • 飲食店のアルバイトでは、お客様のニーズにあわせた提案を意識していました。
  • サークルの新入生歓迎イベントの運営では、新入生に積極的に声をかけて安心感を持ってもらうよう心がけました。

特別な実績がなくても、どんな姿勢で取り組んだかを伝えることが大切です。過去の経験を振り返り、「人と関わることに前向きな自分」をアピールできるエピソードを探してみましょう。

営業職への「本気度」や覚悟はあるか

営業職はやりがいがある一方で、成果主義や数字の目標によってプレッシャーを感じやすい側面もあります。だからこそ、そうした現実を理解したうえで、覚悟を持って志望していることを伝えることが大切です。

新卒応募者の場合は前職の経験がない分、志望度や熱意の高さが重視されます。自分なりの前向きな思いをしっかりと伝えることが重要になるでしょう。

営業職の志望動機を書くときの構成

営業職の志望動機を書く際は、次の構成を意識すると、話の内容が伝わりやすくなります。

  1. 志望動機を一言で伝える
  2. なぜ志望するのか、根拠や具体例を示す
  3. 入社後どのように活躍したいかを伝える

1.志望動機を一言で伝える

最初に「なぜこの企業の営業職を志望しているのか」を一文でシンプルに伝えましょう。これは面接やES(エントリーシート)、履歴書でも共通するポイントです。

企業担当者は多くのESを見るからこそ、最初の一文で学生の就活の軸や企業への理解度を知ろうとしています。営業職と企業の特徴を組み合わせたキーワードを盛り込むことで、印象に残りやすくなります。

  • お客様と信頼関係を築きながら課題を解決できる貴社の営業職に魅力を感じ、志望しました。
  • 成果が数字で表れる環境で自分の力を試したいと考え、貴社の営業職を志望しました。

2.なぜ志望するのか、根拠や具体例を示す

続いて、自分の経験や価値観をもとに、「なぜその営業職・企業を選んだのか」を説明します。学生時代のエピソードや企業に共感したポイントを交えて、その企業で働きたいと感じた理由を具体的に伝えましょう

カフェのアルバイトでお客様一人ひとりの好みにあわせた接客を心がけたところ、常連として何度も通ってくださる方が増え、人との信頼構築に喜びを感じました。説明会で拝見した、貴社が提案型営業でお客様と長期的な関係を築く営業スタイルに魅力を感じ、自分もそのようなスタイルで働きたいと強く感じました。

人事

履歴書やESで文字数制限がある場合は、指定された文字数にあわせて、この部分のボリュームを調整してみましょう。

3.入社後どのように活躍したいかを伝える

最後に、「入社後どのように活躍したいか」「どんな営業担当になりたいか」を述べましょう。前向きな姿勢や成長意欲を示すことで、企業担当者に熱意が伝わります

入社後は、まずは営業の基本を丁寧に学び、お客様に信頼される営業担当として活躍したいと考えています。ゆくゆくは新規顧客の開拓にも挑戦し、貴社の事業拡大に向けて行動できる営業担当を目指します。

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営業職の志望動機でこれは避けたい!注意点

営業職の志望動機は、伝え方によって印象が大きく変わります。ここでは、学生がやりがちな例と、その改善ポイントを解説します。

製品・サービスへの思いが「ファン」で止まっている

避けたい例

昔から貴社の製品が大好きで、ずっとファンでした。実際に使っていて本当に素晴らしいと思ったので、営業として働きたいです。

このような表現は、一見熱意が伝わるように見えますが、企業からは「単なる愛用者・お客様目線」と受け取られやすく、「ビジネスとしてどう関わりたいのか」が伝わりません。

なぜその製品やサービスに魅力を感じたのかを具体的に言語化し、「その魅力をどのように提案に活かしたいか」まで踏み込んで伝えることが大切です。

改善例

貴社の製品は、機能性とデザイン性のバランスがよく、私自身も使用するなかで、ユーザー目線に立った工夫を随所に感じてきました。営業職としては、こうした製品の魅力をより多くのお客様に伝えていきたいと考えています。

その企業ならではの特徴に触れていない

避けたい例

営業職として成長できそうだから志望します。

この表現は、どの企業にも当てはまる内容で「なぜこの企業なのか」が伝わりません。企業研究をしたうえで、その企業ならではの特徴や共感したポイントを伝えることが大切です。

改善例

貴社は提案型営業を重視しており、商品を売るだけでなくお客様の課題に寄り添う姿勢に共感しました。私も信頼関係を築く営業を目指したいと考え、志望いたしました。

人事

企業の営業スタイルや商材、社風などに言及することがおすすめです。

抽象的な表現が多い

避けたい例

頑張る気持ちは誰にも負けません。

意欲を伝えたい気持ちは伝わりますが、内容が曖昧で印象に残りにくくなります。説得力を持たせるために、数字や具体的な行動、場面を盛り込んでみましょう

改善例

ゼミ活動でリーダーを務め、3週間でプレゼン資料を完成させた経験があります。チームで目標に向かって行動する過程にやりがいを感じ、営業でもその力を活かしたいと考えました。

抽象的な表現ではなく、誰が読んでもその状況をイメージできるような具体的な内容を意識することが大切です。

営業職の志望動機でほかの学生と差別化するには?

営業職は、文系・理系問わず多くの学生が応募する人気職種です。そのため、志望動機に考える際に「ほかの人とかぶりそう」「内容が浅く見えてしまう」と悩む声もよく聞かれます。

ほかの学生と差をつけるためには、あなたならではの視点を入れたり、具体性を持たせたりすることを意識してみましょう。

過去の経験は「何をしたか」ではなく「どう考え、どう行動したか」を書く

過去の経験を伝える際、「接客のアルバイトをしていました」「サークルでリーダーをしていました」といった経験の事実だけを並べても説得力に欠ける場合があります。企業が知りたいのは、その経験からどんな価値観を持ち、どう営業職に結びつけているかという点です

「飲食店での接客アルバイト」のエピソードを例に、説得力が低い内容と、差別化できる内容を比べてみましょう。

説得力が低い内容

飲食店での接客アルバイトをしていました。人と話すのが好きなので、営業職に向いていると思います。

差別化できる内容

飲食店での接客アルバイトでは、お客様の表情や一言から「今何を求めているか」を読み取って対応することを意識して行動しました。その結果、常連のお客様から「また来る」「ありがとう」といったお声をいただけるようになり、人とのやりとりを通じて信頼関係を築く喜びを感じました。

差別化できる例では、そのときの工夫や相手の反応、気づきなどを書かれていることで、内容に厚みが出ています。自分の行動や考えを加えることで、自然と差がつきやすくなるでしょう。

「自分の価値観」と営業職の相性や親和性を語る

営業職を志望する理由に、自分の価値観や大切にしている考え方を織り込むことで、「あなたらしさ」が際立ちます

  • 相手に寄り添うことで信頼を得ることにやりがいを感じました。
  • 成果が数字で表れる環境で、自分の成長を実感しました。
  • 相手にとって本当に必要なものを届けることに魅力を感じました。

営業職の特徴と自分の価値観がどう重なるかを説明すると、抽象的な志望動機から一歩抜け出せます。

自分の価値観がまだはっきりしていない場合は、自己分析を通じて過去の経験を振り返り、「自分がどんなときにやりがいを感じたか」「何を大切にして行動していたか」を書き出してみましょう。

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営業職の志望動機例文10選【業界別】

ここでは、営業職の例文とポイントを業界別に10選紹介します。志望動機を作る際の参考にしてみてください。

IT業界

例文

企業の業務課題をITの力で解決し、貴社のソリューションをより多くの顧客に届ける営業に挑戦したいと志望しました。

大学では情報システムを専攻し、ゼミ活動では企業の業務フロー改善をテーマに、顧客の課題をヒアリングし、最適なシステム提案を行いました。提案内容が実際に業務改善に役立ち、感謝の言葉をいただいた経験を通じて、ITの力で目の前の業務が変わることにやりがいを感じました。

この経験から、課題を深く理解し、解決につながる提案をするIT業界の営業職に関心を持つようになりました。貴社は最先端のクラウド技術を採用し、導入後も現場の声を反映したサービス改善に取り組んでいることを知り、こうした柔軟な対応力が長期的な信頼構築につながっているのだと感じています。

入社後は、大学で培ったITの知識と、課題の本質を探るヒアリング力を活かし、顧客の業務に本当に役立つ提案ができる営業を目指します。

ポイント

  • 情報システム専攻とゼミ活動を通じて、志望職種と関連性のある実践的な経験を示している
  • クラウド技術の活用やサポート体制への共感など、企業独自の内容が反映されている
  • IT知識とヒアリング力といった強みを、営業職でどう活かすかが具体的に述べられている
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金融業界

例文

お客様が納得して選べる金融サービスを提案し、安心して相談できる営業として活躍したいと考え、志望いたしました。

大学では経済学を専攻し、ゼミでは資産運用シミュレーションを通じて、将来設計に応じたリスク管理や金融商品の提案手法について学びました。グループで模擬顧客のライフプランを設計し、価値観や将来の希望をヒアリングしたうえで、資産形成プランを提案する過程を経験しました。相手に納得いただける説明を行うには、数字だけでなく背景まで丁寧に聞き取る姿勢が欠かせないと実感しています。

貴社はコンサルティング型営業に注力し、お客様の人生全体に向きあう姿勢に魅力を感じました。地域に根ざしたサポート体制と長期的視点に立った提案にも共感しています。

入社後は、大学で培った金融知識と傾聴力を活かし、お客様の将来設計を支えられる営業を目指します。

ポイント

  • 金融業界の営業職に関連する具体的な学びや経験を示している
  • 金融業界の営業における傾聴力の重要性を理解していることが伝わる
  • 企業の営業スタイルと、自分が目指す営業の方向性があっていることを示している
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保険会社

例文

将来のさまざまな不安に備える手段として、保険という選択肢を営業の立場から提案していきたいと考え、志望いたしました。

大学ではリスクマネジメントや社会保障制度について学び、将来起こりうる病気や災害などのリスクに備える保険の意義を実感しました。ゼミでは仮想の家族構成をもとに、ライフプランを作成しながら、どのような保障が必要かを検討する演習に取り組みました。一人ひとりの状況に応じた保障を考える経験を通じて、保険営業の仕事に興味を持つようになりました。

貴社は、お客様ごとにカスタマイズ可能な商品設計と、加入後の継続的なフォロー体制が整っている点に強みがあると感じています。特に、対面での丁寧な対応を重視する姿勢に共感しました。

入社後は、大学での学びで得た視点を活かし、お客様の不安に寄り添いながら、納得して選べる提案ができる営業を目指していきたいと考えています。

ポイント

  • 大学での学びと営業職の関連性が明確に示されている
  • 企業の特徴に触れながら、自分の価値観や営業スタイルとの一致を丁寧に示している
  • 顧客視点の姿勢を具体的に言語化しており、入社後に目指す営業スタイルが明確になっている

不動産業界

例文

住まい探しを通じて、生活の転機に寄り添える営業を目指したいと考え、志望いたしました。

大学進学を機に引っ越しを経験し、担当してくださった営業の方が親身に相談に乗ってくれたことで、新生活への不安が和らいだことが、不動産業界に興味を持つきっかけとなりました。アルバイトではインテリア雑貨店で接客を担当し、来店されたお客様のライフスタイルや好みに応じた提案を心がけてきました。相手の期待を上回る提案ができたときに、大きなやりがいを感じています。

貴社は地域密着型の営業スタイルを強みとしており、エリア情報や生活環境に精通したうえでの提案力に魅力を感じました。私自身も、ただ物件を紹介するだけでなく、お客様の暮らしを具体的に想像しながら提案する営業に魅力を感じており、ライフスタイル全体を見据えた住まいの提案に関わりたいと考えました。

入社後は、接客のアルバイトで培った傾聴力や提案力を活かしながら、お客様との信頼関係を築き、ご希望に寄り添った住まい探しを支える営業を目指します。

ポイント

  • 引っ越し時の営業担当とのエピソードから業界に興味を持った背景が自然で共感しやすい
  • アルバイトでのお客様に提案した経験から、営業職の適性を示している
  •  地域密着型の営業スタイルなど、企業の特徴と自分の目指す営業像の一致を示している

食品メーカー

例文

貴社の商品を通じて、より多くの人に豊かな食生活を届けたいと考え、志望いたしました。

大学では食品マーケティングをテーマにしたゼミで、消費者アンケートをもとに新商品のアイデアを考えるグループワークに取り組みました。実際に消費者の声を集めて分析し、相手のニーズに合った提案を考えるなかで、「誰かの求めているものを的確に届けること」の奥深さとやりがいを感じました。

この経験から、現場でお客様と直接対話しながら、ニーズを引き出して最適な商品を提案する営業職に強く魅力を感じるようになりました。特に、地域ごとに異なるお客様の課題に寄り添い、信頼関係を築きながら新しい食の価値を提案し続けている貴社の営業スタイルに共感しています。

入社後は、これまで培った情報収集力や分析力を活かしつつ、現場でお客様と向き合い、一人ひとりに最適な提案ができる営業を目指します。

ポイント

  • 食品業界の営業職と関連する学びや経験を具体的に示している
  • 消費者の声に耳を傾ける姿勢や分析力など、営業職に求められる能力への理解が伝わる
  • 企業の営業スタイルに触れて、共感していることを示している
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食品業界への志望動機の書き方とポイントを解説!職種別の例文集あり

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自動車部品メーカー

例文

自動車産業の進化を支える部品を、貴社の営業職として多くの企業に提案していきたいと考え、志望いたしました。

大学では機械工学を専攻し、製図や材料力学などの講義を通じて、部品の構造や強度の重要性を学びました。実習では、チームで簡易的な構造モデルの試作に取り組み、機能性と加工性のバランスを考慮した設計案を提案しました。相手の意見を聞きながら進めるなかで、技術的な視点と対話を組み合わせて形にすることの難しさと面白さを実感しました。

貴社は、高精度な加工技術と柔軟なカスタマイズ対応に加え、自動運転や電動化といった次世代分野への積極的な取り組みが印象的です。最先端のものづくりを支える一員として、自動車の進化に直接関われることに魅力を感じています。

入社後は、大学で学んだ機械工学の知識を活かし、お客様の課題に即した提案ができる営業を目指します。

ポイント

  • 機械工学の専攻内容と営業職との接点を具体的な経験を通じて示している
  • 対話や協働を通じて得た気づきを、営業職に求められる姿勢として言語化している
  • 企業が力を入れている技術領域に関心を示し、そのなかで自分の知識や視点を活かしたい意欲が表れている

医療機器メーカー

例文

医療現場の課題に向き合い、現場に役立つ提案ができる営業職として、貴社の機器を広めていきたいと考え、志望いたしました。

大学で医療経済を学び、医療機器の導入が現場の効率化や患者の安心につながることを知りました。ボランティア活動では、医療従事者の声を丁寧に聞き、現場のニーズにあわせてサポートすることの大切さを実感しています。相手の立場に立った提案を重視してきました。

貴社は現場の声を反映した製品開発と、導入後のサポート体制に強みがあり、医療現場に本当に必要とされる製品を届けている点に関心を持ちました。私自身、相手の立場に立って考え、現場で求められているものを的確に届ける姿勢を大切にしており、貴社の方針と重なる部分に強く共感しています。

入社後は、医療の知識と傾聴力を活かし、現場に寄り添った提案ができる営業を目指します。

ポイント

  • 医療経済の学びやボランティア経験を通じて、現場に即した提案の重要性を理解している
  • 企業の製品開発方針やサポート体制と、自分の価値観・行動スタイルの一致を丁寧に伝えている
  • 傾聴力を強みとし、それを医療業界の営業職にどう活かすかが具体的に述べられている
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商社

例文

多様な商品やサービスを扱い、国内外の企業と信頼関係を築いていく商社の営業職に魅力を感じ、志望いたしました。

大学では国際経済を学び、ゼミ活動では世界の貿易構造や企業間取引について調べ、各国の事情を踏まえたビジネスの組み立て方を考察しました。また、留学生向けのチューターとしてサポート活動に参加し、相手の立場や文化背景を理解しながら柔軟に対応する力を養いました。

貴社は幅広い業界に対応した商品調達力と、現場のニーズを汲み取る提案力をあわせ持ち、柔軟な事業展開を行っている点に強みがあると考えています。特に、地域や業種ごとに異なるニーズに即応できる体制に共感しており、変化を楽しみながら挑戦できる環境に魅力を感じました。

入社後は、国際的な視点と対応力を活かし、相手に寄り添った提案で信頼関係を築ける営業を目指します。

ポイント

  • 国際経済の学びやチューター経験を通じて、商社営業に求められる国際的な視点や対応力を示している
  • 商社が重視する柔軟な事業展開や多様なニーズへの対応力と、自分の価値観が一致していることを伝えている
  • 相手に寄り添った提案を通じて信頼関係を築くという、自分の目指す営業像を明確に言語化している
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広告業界

例文

企業や商品の魅力を引き出し、生活者の心に届く提案ができる営業職として活躍したいと考え、志望いたしました。

大学ではマーケティングを専攻し、ゼミでは実在企業を想定したプロモーション提案に取り組みました。ターゲット層の関心や行動傾向を分析し、商品コンセプトにあわせて訴求方法を考えるなかで、課題解決型の提案の難しさと面白さを実感しました。

広告業界のなかでも、貴社は消費者データの分析をもとに広告の方向性を定めるだけでなく、表現や見せ方にも工夫を凝らし「情報をどう伝えるか」まで丁寧に考えていると感じています。

入社後は、課題を捉える視点と柔軟な発想力を活かし、クライアントの課題に丁寧に向き合いながら、適切な提案ができる営業を目指したいと考えています。

ポイント

  • マーケティング専攻やゼミ活動など、志望職種と関連する実践的な取り組みのアピールにつながっている
  • 「課題を捉える視点」「柔軟な発想力」といった強みを、営業職でどう活かすかが明確に語られている
  • 広告業界や企業のスタイルをきちんと調べ、そのうえで共感していることを述べている

人材業界

例文

企業の採用課題をともに考え、最適な人材を提案する営業職として、人材業界で経験を積みたいと考え、志望いたしました。

大学時代は飲食店のアルバイトで接客を担当し、多様な年代・背景のお客様と関わるなかで、それぞれの要望や状況に応じて対応を工夫する力を培いました。特にクレーム対応の場面では、感情的にならずに丁寧に話を聞くことを心がけた結果、再来店につながったこともあります。この経験から、信頼関係を築くことの難しさと大切さを実感しました。

貴社は、幅広い業界に対応したネットワークと、企業ごとの課題に応じた柔軟な提案力に強みを持つ企業だと認識しています。単なる人材紹介にとどまらず、採用戦略のパートナーとして深く関われる点にも大きな魅力を感じました。

私自身も、目の前の採用ニーズに応えるだけでなく、企業の成長や組織づくりを長期的に支えていける営業担当を目指したいと考えています。

ポイント

  • 接客アルバイトの具体的な経験から、傾聴力や対応力といった営業に活かせるスキルを示している
  • 「採用課題に応えるだけでなく、企業の成長を支える営業を目指す」といった将来像が明確
  • 一般的な志望動機にとどまらず、業界内での企業の特徴に触れている

よくある質問

新卒の営業職の志望動機を書くときのポイントは?

新卒で営業職の志望動機を書く際は、「なぜ営業職を選ぶのか」「なぜその企業で働きたいのか」「自分の強みがどう活かせるのか」の3点を意識してみましょう。企業の理念や事業内容に共感したエピソードを具体的に盛り込むと、志望度が伝わりやすくなります。

営業職はきついですか?

業界や企業によって異なりますが、目標管理や数字のプレッシャーを感じる場面があるかもしれません。営業職は成果がしっかり認められやすく、自分の成長も実感しやすい仕事です。そのため、人と関わることが好きな人や、達成感をやりがいに感じる人に向いているといえるでしょう。

Q3.履歴書の志望動機の書き方は?

まず志望動機を一言で伝え、その理由や根拠を具体的に伝えます。最後に、入社後にどんな風に活躍したいかを伝えましょう。

営業職の志望動機を書くときの構成」で詳しく解説しています。


理系学生が営業職を志望する場合の志望動機のポイントは?

理系学生が営業職を志望する場合は、「なぜ営業職を選ぶのか」を明確に伝えることがポイントです。理系で培った論理的思考力や課題解決力は、提案型営業で大きな強みになります。自分の専門知識や分析力を活かして、どんな提案やサポートができるかを具体的にアピールしてみましょう。

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