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きちんとしたテーラードスーツに身を包むと、ビシッと背筋が伸びるような気がしますよね。一方、ビジネスシーンで必ずしもタイドアップが求められないいま、いつもあまりにかしこまった格好をしていては、カラダも気持ちもちょっと窮屈。いま求められるのは、緊張感をはらんだスーツをいかに崩して着るか──。「モアレス」が今季打ち出すのはまさしく、そんなスーツの正統とリラックス感を併せもつ、ハイブリッドなスタイルです。というわけで、その最新コレクションを例にスーツの本懐を学びながら、遊びのあるコーデを楽しみましょう!
スタイル紹介の前に……
「モアレス」をおさらい
「ビームス デザイン」がプロデュースを手掛ける「洋服の青山」のブランド。ファッションカルチャーに精通する「ビームス デザイン」、スーツのプロである「洋服の青山」の強みが生きたオンオフ両対応のアイテムが人気を博しています。商品は122店舗および公式オンラインストアにて取り扱い中。
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意外性満点な
ダブルジャケット×赤ニット肩パットのしっかり入った黒のダブルジャケットを、目が覚めるような赤のニットと合わせる。コレ、考えてみればかなり上級コーデ。でも、モアレスの新型ダブルジャケットならイージー&スマートにこなせます。というのもこのジャケットは、クラシカルな6Bでありながら、80年代のモードメゾンのそれに見られた下1つ掛けデザイン。低重心と程よいゆとりが相まって、絶妙にリラックスしたテイストなんですね。だから、ベイカーパンツとのくだけた合わせもサマになります。

Point!
鮮度満点な赤のモックネックニットは、ジャケットインを想定し、最も美しく見えるエリの高さを追求したもの。裾をパンツへ入れることでメリハリが生まれるとともに、アクセントとしてベルトを利かせることができます。ここは表情のあるメッシュタイプをチョイス。
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伝統柄のスーツを
ヘンリーネックでハズすハウンドトゥース=猟犬の牙。和名でいう千鳥格子は、英国カントリーを象徴するチェック柄の1つ。貴族が自然豊かな田舎の領地で着用した、現代でいうアウトドアウェアの柄に由来します。ただモノトーンのそれは、そんな出自とは裏腹に都会的な印象。遠目には無地のグレースーツですから、最も取り入れやすいチェックの筆頭格です。こちらのスーツはそんなトラディショナルな生地を、スレンダーな2Bスーツに仕立てたもの。迷わずモノトーンでまとめれば、アーバンな印象が際立ちます。

Point!
そしてスタイリングのキーとなるのが、ヘンリーネックニット。ヘンリーネックといえばアンダーウェアの定番デザインですが、これをビジネスシーンでも着やすいよう、上品なハイゲージニットに仕上げているのが本品の特徴です。程よい抜け感を添えたいときに、一枚あれば重宝すること間違いなし。
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ブラックスーツをユルく、が新鮮
ブラックスーツといえば冠婚葬祭に着るフォーマルな衣服でもありますが、これをあえて着崩すのがモアレス流。ここは、クルーネックカットソーと水玉模様のストールで、ゆるっと装いましょう。ブラックスーツはモアレスのラインナップ中、最もスレンダーなそれ。やや短めのジャケット丈も、スマートに映る所以です。しかもこう見えてストレッチ生地のため、細身ながら着心地は楽チン。足元には、品格とリラックス感を併せもつローファーがハマます。

Point!
インナーには、リラックス感のあるクルーネックのカットソーをチョイス。ニュアンスカラーのベージュも、抜け感を後押しします。ここでもう1つ活用したいのが、ストール。首に沿って垂らすことで、エリ裏の汚れを防ぎながら、さらりと洒落たアクセントを添えられる次第です。
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「ベリード」ラペルで
さりげなく抜け感を表現モアレスの定番デザイン、「ベリード」と呼ばれる、湾曲したラペルが特徴的なスーツで装うリラックススタイルです。このベリードラペル、じつはスーツの聖地として知られる英国サヴィル・ロウの老舗も好む、由緒あるカタチ。テーラードでありながら、さらりと抜け感を滲ませられるのがこれの真骨頂です。旬のオリーブカラーとの相性もご覧のとおり。なお素材はウール×ポリエステルの混紡で、しなやかでありながらシワになりにくいのも推しのポイントです。

Point!
インナーにはスーツのアースカラーと相性のいい、アイボリーのモックネックカットソーをチョイス。品を感じさせる首元の高さで、秋口のスーツスタイルにワンアクセントを添えてくれますし、脱いだ際には1枚でも様になります。バックルを革巻きにしたベージュのベルトも、洒脱なアイキャッチに。
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王道グレーは、
ワントーンでさらにモダンにグレースーツといえば、忘れてはならないのがヘリンボーン柄のそれ。程よい表情があるから上下の単品使いもしやすい、秋冬スーツのスタンダードな存在です。ツイーディな生地のものはカントリーのイメージがありますが、ウール×ポリエステルのクリーンなストレッチ生地を用いた本品は、いわば“都会のヘリンボーン”スーツ。ここはひとつ、同系色のニットをインして力を抜きつつ、モダンに着こなそうではありませんか。ケーブルニットを選べば、さりげないニュアンスアップも狙えて完璧です。

Point!
防寒に役立ちつつ、もうワンニュアンスを添えるのに効果的なのがストール。モアレスのこちらはフワッと軽く、巻きやすく、日常的に活用できます。ストールとしては珍しい、バンダナ柄も推しのポイント。馴染みのある柄ですし、気負わずに巻いてみてください。
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鮮度抜群!
ブラックデニムのジャケパンネイビー×ブラックのハウンドトゥース柄のジャケットは、無地に準じる落ち着きを備えながら、プラスαのニュアンスを演出するのに重宝します。写真のジャケットは、ラペルがゆるやかな湾曲を描く、ベリードモデルがベース。ここではニットポロ&デニムを合わせて、品格と遊びの双方が光るスタイルを装いました。デニムは迷わず、洗いの掛かったブラックデニムをチョイス。そこはかとなく滲む90年代レトロテイストが、装いに抜け感を添えてくれる次第です。

Point!
そして足元には、クラシックにして個性派のパンダローファーをチョイス。黒×白のバイカラーゆえ、ブラックデニムに馴染みながら、白が鮮烈なスパイスを添えてくれます。なおモアレスの本品は、日本の靴大手、マドラスのブランド「モデロ」に別注した一足。コバの張った程よくボリューミーフォルムで、合わせるスタイルを問いません。
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ハーフジップニット&
シャツのコンボで重奏的に6Bダブルブレストの新型ダブルジャケットは、パッドの入った構築的な仕立てでありながらボタン下1つ掛けのリラックスしたデザイン。タイドアップはもちろん、カジュアルな着崩しにもさらりと対応する懐の深さが持ち味です。そんなダブルジャケットを、ここはトレンドのハーフジップニットをインしてスポーティな趣をミックス。ジップを開けてシャンブレーシャツを覗かせれば、より重奏的でインパクトのあるスタイルが完成します。同系色のグラデーションを演出するのも、スタイリッシュに装うポイントです。

Point!
ハイゲージで編んだハーフジップニットは、滑らかなタッチ。品のいい見た目で、スーツ馴染みのよさは抜群です。ネックが高めなのも特徴で、開いて着た際のドレープがいい塩梅。ジャケット代わりに着て、Vゾーンのように考えて、中のシャツを覗かせる、なんていかがでしょうか。
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チョークストライプを
スポーティに着崩すピッチが広く、チョークで引いたような太い線が走るチョークストライプは、往年の映画にもよく登場するスーツの基本柄。力強い印象があり、威厳を表すツールとして重宝されてきました。ダブルブレストのそれとなれば、なおさら威厳に満ちた印象になります。でも、そんな格調高いスーツを遊んで着るのがモアレス流。ここでも、思い切ってスポーティなハーフジップのスタンドカラーニットを合わせてみませんか。意外も意外な組み合わせがご覧のとおり、新鮮味あふれるスタイルに仕上げてくれます。

Point!
防寒にも便利なウールのハーフジップニット。チャコールのこちらはゴールド色のジップで、さりげなくラグジュアリーなテイストを楽しめます。足元にはパンダカラーのローファーをチョイス。チョークストライプのパンツと合わさると、スーツ黄金期の1930年代の紳士のような洒脱な趣に。
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カセンティーノで
カジュアルに風格を!エクストラステージは、スーツからちょっと離れてトラディショナルな素材のお話を。こちらのブルゾンに用いられているモケモケの生地は、“カセンティーノ”と呼ばれるそれ。名前はイタリアの谷川に由来し、ナッピングウールと呼ばれる毛玉が特徴です。木の枝などに引っかかっても目立ちづらいため、かつては狩猟用のアウターに用いられていました。そんな由緒正しきコート素材を、短丈のミリタリー由来のブルゾンに用いているのが本品のユニークなところ。羽織ればご覧のとおり、ラフな装いにも自ずと品格が滲む次第です。

Point!
カラー展開はブラックとオリーブの2色。前者はよりドレス寄り、後者はカセンティーノ本来の野生味を端的に楽しむことができます。なお、本品のカセンティーノはその道の名門、イタリアはベランディ社が作る“ホンモノ”とあって、滲む風格が違います。ここではニットの上に羽織りましたが、ジャケットの上に羽織る、なんていかがでしょうか。










