インターンには、交通費が支給されるものとされないものがあります。さらに、支給される上限金額があったり、支給に条件が設けられていたりします。特に遠方から参加する場合は、交通費の上限金額・条件を十分に確認しておくことが必要です。
企業に金銭的なことを質問するのはためらうかもしれませんが、不明点があれば事前に確認しておきましょう。
この記事でわかること
インターンにおける交通費の有無は募集要項で確認できる
インターンの交通費が支給されるかどうかは、企業によって異なります。交通費の支給の有無は、インターンの募集要項に記載されていることが多いため、参加したいインターンを見つけたら、まずは募集要項を確認してみましょう。
ただし、「支給あり」だけが書かれているなど、具体的な金額が記載されていない場合があります。遠方から参加する場合は、支給の上限金額や条件が気になるでしょう。このようなときは、企業に連絡をして確認するのがおすすめです。

企業に問い合わせる方法は、「インターンの交通費について企業に質問する方法」で紹介しています。
インターンの交通費で支給される金額はいくら?
交通費はあり・なしのほか、全額支給や一部支給、条件が設けられているなどさまざまです。
上限金額や条件がある場合は、注意事項などを十分に確認しましょう。
上限金額が設けられている場合がある
企業によっては「交通費3万円まで支給」など、上限金額を設けている場合があります。
上限金額を超えたぶんの交通費は、自己負担になります。
交通費の支給に条件が設けられている場合がある
交通費が支給されるための条件が設けられている場合もあります。条件の例は、次のとおりです。
交通費支給の条件例
- 領収書の提出
- 定期券区間を除いた金額を支給
- 複数の経路がある場合は、最も安い経路の金額のみを支給
- 企業所在地と同じか、隣接する都道府県でのみ支給
- 県外移住者で、特定の市区町村に移住・就職を予定している学生に支給 など
支給の条件は企業によって異なるため、募集要項を確認しましょう。
一部インターンでは宿泊費が支給される場合がある
一部のインターンでは、宿泊費が支給・補助されるケースもあります。おもに、市区町村などの自治体の補助金制度を活用したものです。
補助金制度はUIJターンなどを目的としており、多くは地方で就職を目指す学生を対象としたものです。そのため、東京都などの都心部やその周辺地域では、この制度はあまり見られないかもしれません。
UIJターンとは
地方から都市部へ移住した人が地方に戻る「Uターン」、出身地以外へ移住する「Iターン」、地元近郊の都市へ戻る「Jターン」の総称
「今は都心部の学校に通っているが、いずれは地元に帰りたい・地方で働きたい」など、UIJターンを検討しているときは、制度を活用した就活も検討してみてください。
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Uターン就職のメリット・デメリット!後悔しない企業選びのポイントを紹介
「Uターン就職」とは、進学や就職のために一度地元を離れた人が、再び地元に戻って働くことです。この記事では、Uターン就職のメリット・デメリットや向いている人の特徴、Uターン就職の進め方などを詳しく解説します。
【遠方のインターン】新幹線・特急・飛行機を使ってもいい?交通費は支給される?
新幹線などを利用した場合、交通費が全額支給されるケースはあまり多くないでしょう。上限金額を超えた金額分を自分で負担するのであれば、利用自体は問題ないことが一般的です。
「支給あり」と記載されていても上限金額の記載がない場合、企業によっては、新幹線や飛行機など高額な料金がかかる公共交通機関での参加を想定していない可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
例えば往復で3万円の交通費がかかったとき、後日「上限は1万円まで」と伝えられた場合、2万円は自分で負担しなければなりません。
また、新幹線などを利用することは問題ないですが、企業が交通費を負担する条件として「最も安い経路でのみ」「自由席ぶんのみ」ということもあります。本来は自由席のほうが安いのに指定席やグリーン車を選ぶと交通費が全額支給されない可能性があることに注意しましょう。
インターンの交通費はいつもらえる?
交通費が受け取れるタイミングは企業により異なります。おもに次のようなパターンがあります。
- インターン当日に現金で手渡し
- 後日指定口座へ振り込み
- 報酬と同時に支払い(報酬ありのインターン) など
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給料ありのインターンとは?平均額・法律・扶養要件も解説
長期インターンのなかには給料が出るものがあります。インターンに参加する際は、給料の平均がどれくらいなのかを確認して応募しましょう。収入によっては、扶養から外れる、確定申告が必要になる場合もあります。
【交通費支給の条件】領収書の発行・提出方法
ここでは、おもな公共交通機関の領収書の発行方法を紹介します。なお、公共交通機関の種類や交通事業者によって領収書の発行方法は異なります。詳細は、交通事業者のWebサイトなどを見て確認してみましょう。
| 公共交通機関の種類 | 領収書の発行方法 |
|---|---|
| 電車・バス・モノレールなど | ICカード利用時「券売機での印字」 |
| 新幹線 | きっぷ購入時「領収書発行ボタン」 インターネット購入時「予約ページ」 |
| 飛行機 | 航空会社の申し込みページなど |
| 夜行バス高速バス | 切符売り場「領収書発行ボタン」 インターネット購入時「予約ページ」 |
領収書を提出するタイミングは、インターン先の企業によって異なります。インターン当日のプログラム終了時の手渡しや、後日Webでの提出などさまざまです。
領収書の宛名は「会社名」もしくは「個人名」にするのが一般的です。企業によって異なるため、企業からの指示に従いましょう。
定期券の範囲内だった場合も交通費は支給される?
交通費が支給されるインターンにおいて、インターン先企業までの公共交通機関が、定期券の範囲内の場合、インターンのための交通費が追加で発生することはありません。この場合、交通費は支給されないことが一般的です。
インターンの交通費について企業に質問する方法
交通費のことを質問することにより、選考に影響するとは考えにくいでしょう。質問する方法はメール、電話のどちらでも基本的に問題ありません。こちらではメールや電話で質問するときの例文を紹介します。
メールで質問するときの例文
ここでは、インターンの募集要項に交通費の有無に関する記載がない場合、問い合わせるときの例文を紹介します。
例文
【件名】インターンシップの交通費に関するご連絡(◯◯大学 青山 葵)
◯◯株式会社 人事部 ◯◯▢▢様
いつもお世話になっております。
◯◯大学 ✕✕学部 △△学科の青山です。
◯月✕日に開催される、
貴社のインターンシップにご応募させていただいております。
応募にあたり、交通費について確認させていただきたくご連絡いたしました。
募集要項を拝見したのですが、交通費に関する記載が見当たらなかったため、
以下の点をお聞きしてもよろしいでしょうか。
・交通費の支給はございますか
・支給がある場合、上限金額はいくらでしょうか
・支給条件(交通手段や居住地など)はございますか
ご多忙のところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
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青山 葵(あおやま あおい)
◯◯大学 ✕✕学部 △△学科
メールアドレス:aoyama_aoi@xxxx.com
電話番号:000-0000-0000
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就活における質問メールの作成手順やポイントを解説【例文つき】
就活で企業に質問メールを送る際は、正しい敬語を使用し、ビジネスメールに沿った内容にすることが大切です。今記事では、質問メールの作り方や注意点、質問項目別の例文などを紹介します。
電話で質問するときの例文
電話の問い合わせ例
お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。インターンシップについてお聞きしたいことがあるのですが、人事ご担当の□□様はいらっしゃいますでしょうか?


少々お待ちください。

お待たせしました。□□です。
お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。ただいまお時間よろしいでしょうか?


はい。大丈夫ですよ。
ありがとうございます。◯月✕日に開催されるインターンシップにつきまして、交通費の支給に関する記載がありませんでしたので、支給の有無や条件を教えていただけますでしょうか?


交通費は支給をしておりまして、上限金額は◯円です。インターンシップ終了後に領収書の提出をもってお支払いします。
承知いたしました。お忙しいなか、ご対応いただきありがとうございました。当日はどうぞよろしくお願いいたします。

電話をかける際は、まず挨拶をして氏名を述べたあとで用件を簡潔に伝えます。
担当者の携帯電話番号などに直接電話をかける際は、「◯◯についてお聞きしたいのですが、ただいまお時間よろしいでしょうか」など、相手の都合を確認しましょう。
インターンの交通費をできるだけ安くするコツ
交通費の支給がない場合、費用は自己負担になります。遠方のインターンに参加する場合、往復で数千円、数万円かかることがあるかもしれません。少しでも交通費を抑える、3つのコツを見ていきましょう。
オンライン参加できるインターンを探す
インターンによっては現地開催のほか、配信を実施していることがあります。
現場ならではの雰囲気を感じたり、ほかの学生と交流したりすることは難しくなりますが、交通費なしでプログラムに参加できます。オンラインで参加できる場合は、選択肢に入れてみましょう。
学割を活用する
公共交通機関のなかには、学割が適用されることがあります。
例えば新幹線の場合、通常の購入方法では学割は適用されませんが、原則としてみどりの窓口またはオペレーターが対応している券売機で、学校が発行する「学校学生生徒旅客運賃割引証」を提示することで学割が適用されます。
ただし、学割の対象となるのは片道100キロメートルを超える区間の場合のみのため、注意が必要です。
夜行バス・LCCを活用する
「交通費の支給がない」「上限から大幅にオーバーする」というときは、比較的料金が安い夜行バスやLCC(格安航空会社)を利用する手段もあります。通常よりも料金が安く、交通費の節約が可能です。
ただし、想定よりも移動に時間がかかりインターンの時間に間に合わない、到着時刻が朝早いなどという可能性もあるため、移動時間は十分に計画する必要があります。
LCCは早朝や夜遅い時間に発着する便が多い傾向です。時間次第では前乗りが必要で、宿泊代がかかったり、空港で一晩過ごしたりしなければならないこともあるでしょう。出発・到着時刻と宿泊費用を踏まえたうえで、トータルでかかる費用や心身の負担の軽減ができるかを考えることが大切です。

交通費も大切ですが、インターンに間に合うこと、万全の状態で参加することを優先して考えましょう。
インターンの交通費に関する注意点
インターンの交通費に関して、次のポイントに注意しましょう。
交通費支給の条件をよく確認する
交通費の支給条件は企業によってさまざまです。支給の有無だけではなく、上限金額や条件が設けられていることもあります。
条件を確認できていないと、自己負担の金額が大きくなる可能性があります。特に遠方から参加する際は注意が必要です。
具体的な支給金額、条件がわからないときは、インターンの担当者に早めに確認しましょう。時期や路線によっては、チケットが取りづらくなることも考えられるため、早めの確認・予約が重要です。
公共交通機関以外では交通費が支給されない可能性がある
インターンの交通費は、電車やバスなどの公共交通機関で利用した金額のみが支給されることが一般的です。
例えば、タクシー代や自家用車のガソリン代は支給されないことも多いでしょう。公共交通機関の利用かつ最も安い経路を探し、そのルートでインターンに参加するのがおすすめです。
実際にかかった費用より多く請求してはいけない
「定期券の区間内だったが、交通費をもらった」など、自己負担していない交通費を請求することは絶対にやってはいけません。可能であれば交通費を支払ったと証明できる領収書などを発行し、実際にかかった交通費のみを請求しましょう。
同日に複数のインターンに参加する場合で、交通費は1往復分しかかからないにもかかわらず、各社から交通費を受け取るといった行為も不正受給でトラブルに発展する場合があります。
よくある質問
遠方のインターンでも交通費は支給されますか?
インターンの交通費が支給されるかどうかは、企業によって異なります。
企業によっては、遠方からの参加を想定しておらず、支給の上限金額が1,000円までなど少額の場合があります。遠方の場合は、公共交通機関の料金が数千円や数万円のこともあるでしょう。
募集要項に交通費の有無が書かれていない、「あり」のみで上限金額がわからないときは、事前に確認しておくと安心です。
企業に問い合わせる方法は「インターンの交通費について企業に質問する方法」で紹介しています。
交通費全額支給のインターンはありますか?
交通費が全額支給されるインターンもあります。
ただし、なかには「一部のみ支給」「なし」というインターンもあります。十分に募集要項を確認しましょう。
インターンの交通費はいつもらえますか?
交通費が支給されるタイミングは、企業によって異なります。
例えば、報酬なしのインターンでは当日に現金で支給、または後日振り込みなどで支給され、報酬あり(給料あり)の場合は、報酬と同時に支払われるなどさまざまです。
インターンで前乗りした場合も交通費はもらえますか?
前乗りした場合など、インターン当日以外の日付の交通費が支給されるかどうかは、企業の規定によって異なります。当日中の移動が難しい遠方からの参加者に対しては、前泊・前乗り分の交通費や宿泊費を支給する企業もあります。
一方、当日中に移動できる距離であれば、前乗りは自己都合とみなされ、支給対象外となるケースが一般的です。
インターンの案内メールや募集要項に交通費の支給条件が記載されている場合は、まずそちらを確認してみましょう。記載がない場合は企業の担当者へ直接確認することをおすすめします。