集団面接ならではのマナーには、複数人での入退室時の挨拶や礼の方法などがあります。初めて集団面接を受ける方にとっては不慣れな部分もあるかもしれませんが、面接前にマナーを知り練習をすることで、スムーズな立ち振る舞いができるでしょう。
集団面接だからと難しく考えることなく、流れをイメージして面接に臨みましょう。
この記事でわかること
集団面接のマナー(受付から退室までの流れ)
集団面接ではほかの学生もいるため、複数人での入退室時の流れや面接中の話の聞き方、回答時間の制限にも配慮する必要があります。マナーや流れを把握しておくことで、自信をもって面接に臨めるでしょう。
受付から退室までの流れは次のとおりです。
1.受付
受付では、挨拶をしたあと学校名と氏名を名乗り、面接に来た旨を伝えます。
会社の建物に入る前に、スマートフォンをサイレントモードにしておくのがおすすめです。
2.待機
受付を済ませたら、指示があった場所で待機します。
急用がない限り、待機中はスマートフォンを触ったり、ほかの学生と雑談をしたりしないようにしましょう。
椅子に浅く腰をかけ、姿勢を正した状態で面接に呼ばれるまで待ちます。
3.入室
集団面接では、先頭の人はドアを開ける、最後尾の人はドアを閉めるといったように、自分が入室する順番によって役割が異なります。
集団面接における入室の流れは、次のとおりです。図を参考に、自分の順番に応じた役割やマナーを確認しておきましょう。


ドアが自動的に閉まる場合は、支えながら挨拶、一礼をしましょう。
入室後は、「どうぞ」など指示があるまで椅子の前で立って待機します。「椅子に座ってお待ちください」と指示があった際は座りましょう。
椅子に座る際は、背もたれを使用せず浅めに腰をかけます。面接中は終始姿勢のよい状態を保ちましょう。
バッグは椅子に座るタイミングで床に置きます。バッグを置く位置は左右どちらでも構いませんが、椅子のそばに置いて倒れないようにしましょう。
4.質疑応答
質疑応答での受け答えは、明るくハキハキと話すよう意識してみましょう。
集団面接では、ほかの学生が話しているときの聞く姿勢もマナーとして重要なポイントです。「次に自分が何を言うか」だけではなく、ほかの学生がどんなことを話しているかも聞いておきましょう。
集団面接ならではの質問として、「◯◯さん(ほかの学生)は✕✕と言っていましたが、△△さん(自分)はどう思いますか?」という質問が行われることがあるためです。

ほかの学生が話しているとき、自分の髪に触れる、目線をキョロキョロさせる動作は集中できていない印象になるためできるだけ避けましょう。髪が気になるときはまとめるのがおすすめです。
5.逆質問
逆質問は、面接官が学生からの質問を受け付ける時間です。面接官に聞いてみたいことがあれば、積極的に質問をしていきましょう。
逆質問の内容は、事前に考えておいたこと、もしくは面接中に生まれた疑問を聞いてみましょう。
面接官から「△△さんは何か質問がありますか」と言われたとき、質問がない場合は「ありません」よりも、「本面接で疑問は解消できました。ありがとうございました」などと伝えるのがおすすめです。
6.退室
退室の際も、ドアの前で「失礼します」と挨拶したあと一礼します。退室の具体的な流れは次のとおりです。

面接の会場となる室内を出たときだけではなく、建物を出るまでが面接だと思うよう心がけましょう。
面接の人数、フェーズに共通した面接マナー全般はこちらの記事で解説しています。
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【集団面接】入室前のマナー
面接を行う部屋に入る前にもマナーが問われる場面はいくつかあります。入室前の行動が選考に影響する可能性もあるため、建物に到着した時点から気を引き締めておきましょう。
ここでは、企業に到着してから面接待機中までの流れに沿って、マナーを解説します。
建物到着から受付までのマナー
面接会場のある建物には、受付時間の10〜15分前を目安に到着しておきましょう。早すぎる到着は企業側の準備の妨げになる可能性があります。
アウターを着用する場合は、建物に入る前に脱いでおきます。脱いだコートは裏返して腕にかけて持ち歩きましょう。
受付では、挨拶をしてから学校名と氏名を名乗り、面接に来た旨を伝えます。受付の時点から言葉遣いや態度に注意しましょう。
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建物内(廊下・エレベーターなど)でのマナー
受付を済ませてから面接室に移動するまでの廊下やエレベーターでも、マナーを意識して行動しましょう。
社員とすれ違う際は、軽く会釈をします。エレベーターでは、ほかの学生や社員と乗り合わせることもあるでしょう。乗り合わせた際は、私語を控え静かに移動します。
集団面接では、ほかの学生と受付・移動・待機までをともにするケースもあります。その間の態度も選考の一部だと考えながら行動してみてください。廊下やエレベーター内では、スマートフォンの操作や大きな声での会話を控えましょう。
面接待機中のマナー
面接に呼ばれるまで、待機する時間もあるでしょう。待機時間も選考の一部という心構えで、面接本番に向けて待機します。
指示された場所で待機する際は、背もたれにもたれかかったり、足を組んだりせず、椅子に浅く腰かけ姿勢を正した状態を保ちます。待機中はスマートフォンを触らず、急用がない限りはバッグに入れておきましょう。また、ほかの学生と雑談をするのも控えます。
待機中の時間は、面接でよく聞かれる質問への回答や、入退室の流れを頭の中でイメージする時間として活用してみてください。
【集団面接】退室後のマナー
面接室を出たあとも気を抜かず、建物を出るまでの一連の行動が面接の一部だと意識しましょう。
面接室を出たあと、廊下やエレベーターで同じグループの学生と合流することがあります。その場で面接の内容や感想を話さず、エレベーターや廊下でのスマートフォン操作、大きな声での会話も控えましょう。
建物を出るまでは姿勢や言葉遣いに気を配り、社員とすれ違う際は軽く会釈します。建物を出てから、スマートフォンの確認をするのが望ましいでしょう。
集団面接で押さえたいマナーのポイント
集団面接ならではのマナーのポイントは、次のとおりです。
入退室時の挨拶・礼は丁寧に行う
入退室の際、面接官のほうを見ながら「失礼します」と挨拶し礼をします。
挨拶と礼は同時ではなく、「失礼します」と言い終わってから礼をしましょう。
挨拶は、明るい声ではっきりと丁寧に行うよう心がけます。前の人が挨拶や礼をしなかった場合でも、流されることなく行いましょう。

質疑応答での回答も大切ですが、入退室の振る舞いや挨拶も重要なポイントです。
面接終了時の挨拶
面接終了後、ほかの学生とタイミングを合わせて立ち上がり、「ありがとうございました」と言って礼をします。
立ち上がりや礼はほかの学生と合わせたほうがよいですが、タイミングが合わなかったからといって選考に影響が出るとは考えにくいため、無理に合わせようと深く考える必要はないでしょう。
できるだけタイミングを合わせたいときは、ほかの学生とアイコンタクトを取るなどしてみてください。
よく使う敬語・言葉遣いを覚えておく
就活を始めるまでは、目上の人と話す機会が少なく敬語に不慣れな場合があるかもしれません。
多少の言い間違いであれば選考に大きく響くことは稀ですが、正しい敬語が使えると「社会人としての基本が身についている」という姿勢が伝わります。
敬語は種類が多く、就活中にすべてを覚えることは難しいですが、頻出する敬語は覚えておくのがおすすめです。
[使用頻度が高い敬語の例]
| 基本 | 尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 |
|---|---|---|---|
| 言う | おっしゃる | 申し上げる | 言います |
| 見る | ご覧になる | 拝見する | 見ます |
| する | なさる | いたす/ させていただく | します |
| 行く | いらっしゃる おいでになる | 伺う参る | 行きます |
| 来る | いらっしゃる おいでになる お見えになる | 参る | 来ます |
| 聞く | お聞きになる | 伺う拝聴する | 聞きます |
| 知る | お知りになる ご存じ | 存じる 存じ上げる 承知する | 知っています |
| 読む | お読みになる | 拝読する | 読みます |
| 持つ | お持ちになる お持ちくださる | お持ちする | 持ちます |
敬語の種類
- 尊敬語:相手を敬う言葉
- 謙譲語:自分がへりくだり相手に敬意を表す言葉
- 丁寧語:「です・ます調」で丁寧に言うこと
敬語や、尊敬語・謙譲語・丁寧語について詳しくは、こちらの記事をチェックしてみてください。
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就活で頻出!正しい敬語一覧|間違いやすい言葉遣いを確認しよう
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名刺は両手で受け取る
面接の際、面接官から名刺を渡されることがあります。
名刺を渡されたときは、相手の目を見ながら両手で受け取ります。座っているときに名刺を渡されたら立ち上がって受け取りましょう。

受け取った名刺は、面接中は机の上に置き、面接終了後に名刺入れやファイルに保管します。
就活では、企業や選考の段階(役員面接など)によって名刺を渡されることもあるため、万が一に備えて名刺入れやカードケースを持参しておくと安心です。
集団面接の入退室で控えたいこと
入退室のマナーを押さえておくことと同様に、やってしまいがちな行動も事前に把握しておきましょう。
ここでは、集団面接の入室から退室までの注意点を解説します。
入室時の注意点
- 挨拶と礼を同時に行う(※「失礼します」と言い終えてから一礼する「分離礼」が正しいマナーです)
- 前の人が挨拶や礼をしなかったからといって、自分も省略する
- 着席の指示を待たずに座る
面接中の注意点
- ほかの学生が話しているときに、目が泳いだり髪を触ったりする
- 自分の回答が終わった安心感で、ほかの学生の話を聞く姿勢が崩れる
退室時の注意点
- ほかの学生と立ち上がりのタイミングを合わせず、1人で先に立ち上がる
- 最後尾の人がドアを閉める際、面接官に背中を向ける
面接の練習を重ねることで、余裕をもった行動ができるでしょう。
オンラインの集団面接(Web面接)のマナー
面接のマナーはオンライン・オフラインで変わりませんが、オンラインならではのポイントもあります。初めてオンラインの集団面接に参加する際は、事前にイメージやテストをしておきましょう。
オンラインの集団面接のマナーは、次のとおりです。
環境・背景・照明を整えておく
オンラインの面接では、映像を通じて第一印象が決まるため、画面に映る環境を事前に整えておくことが大切です。
環境のポイント
- インターネットの回線が安定した場所を選ぶ
- 声や雑音が聞こえない場所を選ぶ
背景のポイント
- 背景はシンプルで生活感のないものを選ぶ
- バーチャル背景を使用する場合は、派手すぎないデザインを選ぶ
- 逆光になる窓を背にした場所は避ける(顔が暗く映り、表情が伝わりにくくなるため)
カメラ・照明のポイント
- 表情をはっきり映すため、照明は顔の正面から当たるように調整する
- カメラの位置は目線と同じ高さになるよう調整する
遅くとも面接前日までに、実際に画面に映る状態で背景・明るさ・カメラ角度を確認しておきましょう。
10分程度前にアクセスして待機しておく
オンライン面接は、担当者から送付されたURLへアクセスし待機をします。
面接開始10分前までには、身だしなみを整えいつでも面接が受けられるよう準備し、遅くとも5分前には待機完了しましょう。
自分の発言時以外はマイクオフで雑音を出さない
面接官やほかの学生が発言しているときは雑音が入らないよう、自分の端末のマイクはミュートにしましょう。
自分が発言するときのみマイクをオンにして、切り替えて使うことを意識してみてください。
退室時は「失礼します」と一言伝える
面接終了後、面接官から「ありがとうございました」「退室をお願いします」と指示があってから退室します。
退室の際は「失礼します」と一言添え、退室ボタンを押して面接は終了です。
オンライン面接のポイントは、こちらで詳しく解説しています。
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Web面接(オンライン面接)に必要なもの・流れ|マナー・服装のポイントも解説
Web面接とは、オンライン形式の面接です。選考のために企業へ行く必要がなく、自宅などで面接を受けることができます。Web面接の場合、パソコンやスマホ、イヤホンなどを準備する必要があるため、早めに必要なものを揃えておきましょう。
集団面接のマナーが不安なときの対処法
ここまで集団面接のマナーについて解説しましたが、コツや注意点を知っていても緊張するでしょう。そのようなときは、面接の練習をしたりアドバイスをもらったりするのがおすすめです。
集団面接のマナーが不安なときは、次のような方法で対処してみましょう。
学内のキャリア支援センターなどで相談・練習する
キャリア支援センターでは、就活全般の相談や面接の練習に対応している場合があります。
キャリア支援センターのスタッフに確認をしてもらいながら面接の練習をすることで、模擬的な集団面接ができます。
入退室時の流れや立ち振る舞い、敬語などを確認してもらいましょう。
就活エージェントなどのサービスを利用する
就活エージェントとは、就職希望者の学生と企業とのマッチングや、就活のアドバイスをしてくれるサービスです。
就活エージェントは学生と企業の間に入って採用活動を進めるだけではなく、面接練習やES(エントリーシート)などの書類の添削なども行います。
企業の面接官の目線でアドバイスをしてくれるため、より実践的な練習もできるでしょう。
友人・先輩と練習する
キャリア支援センターやエージェントと異なり、都合を合わせやすく気軽に練習できるのが友人や先輩との練習です。集団面接は複数人で行う面接のため、友人や先輩と一緒に練習することで実践に近い環境を再現できるでしょう。
集団面接の練習をする際は、次のような役割分担で行うことで、実際の面接をイメージしやすくなります。
- 面接官役:質問を投げかけ、入退室の流れや挨拶のタイミングをチェックする
- 学生役:実際の動きを意識しながら入退室・着席・受け答えを行う
- 観察役:外から見て気になった点(姿勢・目線・声の大きさなど)をフィードバックする
就活経験のある先輩と練習する場合は、実際の面接で感じたことや気をつけた点をあわせて聞いておくと参考になります。また、スマートフォンで動画を撮影しながら練習すると、自分では気づきにくい癖や姿勢の乱れを客観的に確認できるのでおすすめです。
面接の練習方法は、こちらで詳しく解説しています。
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面接練習のやり方完全ガイド|一人でできる方法から対人練習まで
面接練習では、回答を考えるだけでなく、話し方や表情、目線などもチェックすることが大切です。この記事では、面接練習の進め方や、一人でできる練習方法、練習で意識したいポイントなどを解説します。
集団面接でも服装のマナーが大切
入退室時のマナーや質疑応答のポイントなどを紹介しましたが、面接では服装のマナーも大切です。
面接では、スーツやビジネスカジュアル、私服などが指定されることがあります。具体的にどんな服装を選べばいいのか、どう着こなせばよいのかを把握しておくことで、自信をもって面接に臨めるでしょう。

就活で着る服の選び方を知りたい方は、みんなのシゴト服ずかんをチェックしてみてください。
\ビジネスシーンで着用する服装の傾向はこちら!/
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面接の服装の選び方!スーツ・私服・ビジネスカジュアルの着こなしとは
面接で着用する服装は、スーツやビジネスカジュアルなどがあります。どんな服装を選択する場合でも、清潔感や統一感が大切です。何を選べばいいのか、どう着こなせばよいのかを把握しておき、自信をもって面接に臨みましょう。
よくある質問
集団面接の流れを教えてください
集団面接における流れは、次のとおりです。
1. 受付
2. 待機
3. 入室
4. 質疑応答
5. 逆質問
6. 退室
受付では挨拶をして学校名と氏名を名乗り、待機中は姿勢を正して面接に呼ばれるのを待ちます。入室では、先頭の人がドアを開ける、最後尾の人が閉めるなど順番によって役割が異なります。質疑応答ではほかの学生の話も聞く姿勢が大切です。逆質問で疑問を解消し、退室後も建物を出るまで気を抜かないようにしましょう。
各項目の詳細は「集団面接のマナー(受付から退室までの流れ)」で紹介しています。
集団面接で入室・退室する際はどのようにすればいいですか?
入室の際は、次のような順番で行います。
1. ドアを3回ノック
2. 「どうぞ」と言われたらドアを開ける
3. 「失礼します」と言ったあと一礼し入室する
退室の際は、ほかの学生と立ち上がるタイミングを合わせ、「ありがとうございました」と一礼します。その後、ドアの前で面接官のほうを向いて「失礼します」と挨拶し、一礼してから退室しましょう。
入退室時、先頭の人はドアを開け、最後尾の人はドアを閉めます。ドアを開閉する際は、できるだけ大きな音を立てないように心がけましょう。
集団面接ではどんなことが質問されますか?
集団面接のおもな質問内容は、志望動機や自己PR、長所、短所、ガクチカなどです。
集団面接では「◯◯さん(ほかの学生)は✕✕と言っていましたが、△△さん(自分)はどう思いますか?」といった質問が行われることもあるでしょう。
的確な回答をするためには、ほかの学生の発言も聞き、理解しておく必要があります。
入室の順番が2番目以降の場合はどうすればいいですか?
2番目以降の学生はノックをせず、ドアの前で「失礼します」と一礼してから入室します。
前の人がドアを開けたまま入った場合、次の人がドアを押さえてあげると丁寧な印象になるでしょう。
最後尾の人は全員が入室したあと、面接官に背中を向けないよう注意しながらドアを静かに閉めます。
集団面接の入室前・退室後のマナーのポイントを教えてください
建物に到着した時点から、言葉遣いや姿勢など面接と同じ意識で行動することが大切です。建物に入る前にコートやマフラーなどを脱いでおきましょう。
廊下やエレベーターで社員とすれ違う際は軽く会釈をします。
退室後にほかの学生と面接の内容や感想を話すのは控えましょう。スマートフォンの電源を入れたり確認をしたりするのは、建物を出てから行います。
