面接当日、企業の建物に到着してまず行うのが受付です。受付方法は企業によって異なるため、直前になって戸惑ってしまうかもしれません。受付での挨拶や名乗り方など、基本的なマナーを押さえておくことで、安心して当日を迎えやすくなります。
この記事では、受付に担当者がいる場合や、内線電話・インターホンを使用する場合など、パターン別の対応方法をわかりやすく解説します。受付を行う時間の目安や、遅刻しそうな場合の連絡方法、建物へ入る前に済ませておきたい準備についても、面接前に確認しておきましょう。
この記事でわかること
まず確認!面接の受付で使える名乗り方と基本マナー
面接当日は、受付での行動や第一声に何というか迷ってしまうかもしれません。まずは、面接会場への到着時間や受付での行動など、基本的な流れを確認しておきましょう。
いつ・どこへ行く?
- 受付時間:面接時間の10分前
- 向かう場所:面接を受ける企業の受付
- 受付方法:有人カウンター、内線電話、インターホン など
オフィスビル内の企業では、指定フロアの受付カウンターや内線電話、インターホンで受付を行うケースが一般的です。ビルが複数ある場合や受付場所がわからない場合は、企業案内や企業からのメールを確認し、指定された受付へ向かいましょう。
受付での挨拶
おはようございます。
本日〇時より採用面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します。
採用担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか?

担当者名がわからない場合は「面接担当者様」と伝えても問題ありません。
【パターン別】面接受付の挨拶・名乗り方のポイントと例文
面接の受付にはさまざまなパターンがあります。ここでは、それぞれの対応手順と、そのまま使いやすい名乗り方の例文を紹介します。

パターン1:受付に担当者がいる場合(有人受付)
エントランスに受付カウンターがあり、企業側に受付担当者が常駐しているパターンです。大手企業などで見られます。受付カウンターに近づいたら、担当者の目を見て、明るくハキハキと挨拶しましょう。
例文
おはようございます。
本日〇時より、採用面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します。
採用担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。

時間帯や状況に応じて「お世話になっております」などの挨拶でも問題ありません。
集団面接や大手企業では、受付に別の学生が並んでいる場合もあります。その際は少し距離をあけて待ち、自分の順番が来てから改めて名乗りましょう。
パターン2:内線電話が置かれている場合(無人受付)
エントランスに受付カウンターがなく、内線電話機と部署ごとの内線番号表だけが置かれているパターンです。この場合は、案内板を確認し、採用担当宛の内線番号へ電話をかけます。
例文
お忙しいところ恐れ入ります。
本日〇時より採用面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します。
採用担当の〇〇様におつなぎいただけますでしょうか。
電話では声がこもりやすいため、普段より少しゆっくり話します。
受話器タイプの場合、通話後は受話器の音を立てないよう、フック(受話器置きにあるスイッチ)を指で押してから静かに受話器を戻すのが丁寧な対応です。
パターン3:インターホンを鳴らす場合
エントランスやオフィスの入り口にインターホンが設置されているパターンです。インターホンは1回だけ鳴らし、応答があるまで静かに待ちましょう。
例文
お忙しいところ失礼します。
本日〇時より面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します。
採用担当の〇〇様をお願いいたします。
カメラ付きインターホンの場合、インターホンを鳴らした瞬間から、自分の姿はモニターに映っていることがあります。そのため、インターホンを鳴らす前に身だしなみを整え、姿勢を正して待つことが大切です。
話す際は、カメラのレンズに視線を向け、姿勢を正して話してみましょう。音声のみのインターホンでは表情が伝わらないため、早口にならないように注意し、はっきりと用件を伝えます。
パターン4:受付がなく、直接オフィス(執務室)に入る場合
受付カウンターや電話がなく、ドアを開けるとすぐに社員が働いているオフィス(執務室)になっているパターンです。小規模な企業や、工場・店舗などの面接で見られます。
この場合、勝手にオフィス内に入り込まず、次のような流れで対応します。
入室の流れ
- ドアが閉まっている場合は、ゆっくり3回ノックする
- 中から「どうぞ」と聞こえたら「失礼いたします」と伝えてドアを開ける
- ゆっくりとドアを閉め、入り口に近い席の社員へ声をかける

すでにドアが開いている場合は、ノックせず入口の前で「失礼いたします」と声がけをします。その場合、ドアを閉める必要はありません。
例文(声の掛け方)
お仕事中恐れ入ります。
本日〇時より採用面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します。
採用担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。
面接の受付は何分前に行く?

面接の受付は、面接開始時刻の10分前に済ませることが目安です。企業によっては、面接の前に事前確認などを行う場合もあるため、到着時間の指定がある場合は、そちらに合わせましょう。
企業側は、通常業務と並行しながら、面接官のスケジュール調整や部屋の準備などを進めています。早く着きすぎると、まだ前の会議が長引いていたり、待機場所の準備ができていなかったりする場合があり、かえって担当者に負担をかけてしまうかもしれません。
なお、目安の「10分前」は、ビルの前に到着する時間ではなく、企業の受付があるフロアに到着する時間です。大型のオフィスビルでは、エントランスから企業の受付に移動するまでに時間がかかる場合もあるため、ビル自体には15分前を目安に到着しておくのが理想的です。
到着が早い・遅刻しそうな場合の対処法
面接会場へは予定通りに到着するとは限らず、早く到着しすぎたり、交通トラブルに巻き込まれて遅れてしまったりすることもあるでしょう。
ここでは、到着が早い場合、あるいは遅刻しそうな場合の対処法を紹介します。
早く着きすぎた場合(30分前など)の過ごし方
面接時間の30分前など、予定より早く到着した場合は、そのまま企業のロビーや受付前で待機するのは避けましょう。社員の通行の妨げになったり、受付担当者に気を遣わせてしまったりする場合があるためです。
早く着きすぎた際は、次のように過ごして時間を調整するのがおすすめです。
過ごし方の例
- 近くのカフェや商業施設、コンビニのイートインを利用する
- 公園などのベンチで休憩する
- 駅やショッピングモールのトイレで身だしなみを確認する
時間に余裕がある場合は、面接で話す内容を整理したり、企業情報を見直したりする時間として活用するのもおすすめです。
遅刻が確定したときの連絡方法と受付での謝罪例
どれだけ気をつけていても、交通機関の遅延などで遅刻してしまう可能性はあります。その際に避けたいのは、連絡をせずに遅れて到着することです。
遅刻が確定した時点、または「間に合わない可能性がある」と感じた時点で、できるだけ早く電話で採用担当者へ連絡を入れましょう。
電話例文(タップして開く) 閉じる
お世話になっております。本日〇時より面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します。
大変申し訳ございません。現在、〇〇線の遅延の影響で到着が遅れており、お約束の時間に〇分ほど遅れてしまいそうです。
現在のところ、〇時〇分頃に到着する見込みです。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。何卒よろしくお願いいたします。
到着後は、受付で改めて遅刻を謝罪しましょう。
受付での謝罪例
本日〇時より面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します。遅れてしまい、大変申し訳ございません。
受付では用件と氏名を名乗ったうえで、一言お詫びを添えるだけで十分です。電話でもすでに謝罪しているため、受付で長々と説明をする必要はありません。焦らず簡潔に伝えましょう。
受付前にチェック!建物に入る前に済ませる準備
企業の入っている建物やビルに入った時点から、面接は始まっていると考えましょう。受付前で慌ててカバンの中を探したり、身だしなみを整えたりしないよう、建物に入る前に準備を済ませておくことが大切です。
スマートフォンの電源オフまたはマナーモード設定をする
面接中や待合室でスマートフォンの着信音が鳴るのは避けたいところです。建物に入る前に、電源を切るか、マナーモードへ設定しておきましょう。
静かな面接室では、バッグの中の振動音も響く場合があります。アラーム設定なども含めて、通知が鳴らない状態になっているか確認しておくと安心です。
スマートウォッチを着けている場合は、通知音や画面表示もオフ(おやすみモードなど)に設定しておきます。イヤホンを使用している場合は、建物に入る前に、外してカバンの中にしまっておきましょう。
身だしなみ(髪型・服装・メイクなど)をチェックする
家を出る際に整えていても、移動中に身だしなみが乱れている場合があります。受付担当者や社員とすれ違う可能性もあるため、建物へ入る前にチェックしておきましょう。
身だしなみチェックリスト
【髪型】
- 前髪が目にかかっていないか
- 寝癖や風での乱れはないか
【服装(スーツ)】
- ネクタイは曲がっていないか(着用している場合)
- シャツの第一ボタンは留まっているか
- シャツの襟がスーツから出ていないか
- スーツにホコリやフケが落ちていないか
- シャツやスーツにシワはないか
【シューズ】
- 靴紐はほどけていないか
- 汚れはないか
【メイク・顔まわり】
- 汗で崩れていないか(メイクをする場合)

手鏡を使ったり、駅や商業施設のトイレの鏡を使ったりして、事前に確認しておきましょう。
コートなどの防寒具を脱いでたたんでおく
冬場の就活でコートを着用している場合、受付時にコートを着たまま挨拶するのは避け、建物の外で脱いでから入室するのがビジネスマナーです。
コートの扱い方
- 建物へ入る前に脱ぎ、表面のホコリを軽く払う
- コートの表側(外側)が内側になるようにたたむ
- カバンを持っているほうと逆の腕に掛けて持ち歩く
マフラーや手袋も、カバンへしまってから入館します。雨の日で傘を使用した場合は、エントランスの傘立てを利用するか、ビニール袋へ入れるなど、水滴が落ちないよう配慮することも大切です。
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受付完了から面接室へ入るまでの流れ・マナー
企業によっては、待合室や控室での態度も面接官へ共有される場合があります。受付での挨拶が終わったあとも気を抜かずに行動することが大切です。
待合室・控室での正しい過ごし方
受付後、ロビーのソファや専用の控室へ案内されて「こちらでお待ちください」といわれたら、指示に従って着席します。座る場所の指定がない場合は、入り口に近い席へ座るのが無難です。
待機中は背もたれへ深く寄りかかったり、足を組んだりするのは避け、背筋を伸ばして浅めに腰掛けます。バッグは足元へ置きましょう。
待機中にスマートフォンを使用すると、たとえ企業情報や面接対策の確認であっても、周囲からは何をしているかわからず、SNSやゲームを見ているように感じられる場合もあります。待ち時間に面接内容を確認したい場合は、スマートフォンではなく、印刷した履歴書やES(エントリーシート)、ノートなど、紙の資料を見るのがおすすめです。
担当者から声がかかってからの動き
準備が整うと、案内担当者や採用担当者から「〇〇様、お待たせいたしました」などと声がかかります。呼ばれたら、相手の目を見て「はい」と返事をしたあと「よろしくお願いいたします」と挨拶して軽くお辞儀をしましょう。
担当者から「こちらへどうぞ」と案内された際は「失礼いたします」と伝え、担当者の斜め後ろを歩いてついて行きます。
声をかけられたときに、慌てて荷物をまとめ始めたり、無言で立ち上がったりしないよう、待機中からすぐ動ける状態にしておくことが大切です。

面接中のマナーやふるまい、対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
面接後も受付で丁寧に挨拶をしよう
面接が終わったあとも、受付やエントランスでは社員とすれ違う場面があります。退出するまで気を抜かず、最後まで丁寧な態度を意識して行動します。
エントランスや受付を通る際に社員とすれ違った場合は「失礼いたします」などと挨拶をしながら軽く会釈をすると、丁寧な印象につながります。
受付カウンターの前を通って帰る場合は、無言で通り過ぎるのではなく、受付担当者へ「ありがとうございました」「失礼いたします」と挨拶してから退出しましょう。
また、コートやマフラーは、ロビー内では着用せず、建物を出てから身につけるのがビジネスマナーです。
面接後は安心して気が緩みやすくなりますが、エントランスやエレベーター内でスマートフォンを操作したり、友人へ連絡したりするのは避けましょう。「建物を出るまでが面接」という意識を持って行動することが大切です。
よくある質問
面接の受付では何と言えばいいですか?
「お世話になっております。本日〇時より面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します。採用担当の〇〇様をお願いいたします」などと伝えましょう。 ただし、受付方法によって伝え方は多少異なります。 「
役割別の対策方法は「【パターン別】面接受付の挨拶・名乗り方のポイントと例文」で詳しく解説しています。
面接の受付で担当者の名前がわからないときはどうすればいいですか?
案内メールなどに担当者名の記載がなく、事前に調べてもわからない場合は「採用ご担当者様はいらっしゃいますでしょうか」または「面接のご担当者様をお願いいたします」と伝えましょう。
面接受付での最初の挨拶は何と言えばいいですか?
午前中は「おはようございます」、午後は「お世話になっております」などと挨拶してから「本日〇時より面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します」と続けるのが一般的です。 ただし、受付方法によって伝え方は多少異なります。 「
役割別の対策方法は「【パターン別】面接受付の挨拶・名乗り方のポイントと例文」もあわせて確認しておきましょう。
面接の受付は何分前に行えばいいですか?
面接開始時刻の10分前を目安に受付するのが一般的です。ただし、早く着きすぎると、受付や待機場所の準備が整っていない場合もあります。ビル周辺へ早めに到着した際は、カフェなどで時間を調整してから受付へ向かいましょう。
面接の受付が電話の場合、どう対応すればいいですか?
内線電話の場合は、まず挨拶をしてから、学校名・氏名・面接時間を伝えます。 例えば「お忙しいところ恐れ入ります。本日〇時より採用面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇(フルネーム)と申します」といった形で、丁寧に伝えましょう。
受付の前に企業のトイレを借りてもいいですか?
できれば、最寄りの駅や周辺施設のトイレで事前に済ませておくのが安心です。どうしても利用したい場合は、勝手に使用せず「お手洗いをお借りしてもよろしいでしょうか」と受付で一言確認してから利用します。
