就活を成功させるためには、自己分析でこれまでの経験を振り返り、自分の強みや弱み、価値観を言語化することが大切です。
自己分析を行うことで、自分に合う業界・企業・職種が見つけやすくなります。ES(エントリーシート)や面接で聞かれることが多い志望動機などで、自分自身を効果的にアピールできるようになるでしょう。
この記事でわかること
- 自己分析は長所などが知れるだけではなく、志望動機などを考えるために必要な要素が見つけられる
- 自己分析の多くは、無料で今すぐできるものが多い
- 自己分析がうまくいかないときは、他己分析なども取り入れることで客観視しやすくなる
監修者からのコメント

自己分析を通じて自分について言語化・アウトプットしてみると、ESや面接などで上手に自分のことを伝えられるようになります。また、自分の価値観や就活の軸を考えることで、応募業界を絞ったり広げたりすることもできます。さまざまな角度から自分のことを見つめ直してみましょう。
目次[表示]
自己分析とは:過去を振り返って自分を理解し言語化すること
自己分析とは、これまでの経験や思考を振り返り、自分の能力や強み・弱みなどを分析して、言語化することです。自己分析で自分の性格や行動パターン、価値観を知ることで、将来の目標を明確にできます。
自己分析は、就活を成功させるために欠かせないプロセスだからこそ、時間をかけてじっくり取り組むことが大切です。
自己分析はいつからやるべき?
自己分析は、就活が本格化する前にスタートしておくのがおすすめです。人によって異なりますが、卒業前年度の春から夏にかけてくらいに始める人が多いようです。

卒業前年度の夏にインターンへ参加したい人は、早めに自己分析や業界研究をしておくのがいいですね。
また、自己分析は就活の準備のひとつですが、就活解禁後や面接の前など「自分を見直したい」と思ったタイミングで再度行うことも有効です。
まずは目的を明確にしよう!就活における自己分析の目的

自己分析って本当に必要ですか?時間がかかりそうだし、ある程度エントリーしたい業界や企業が絞れていれば、自己分析をしなくてもいいような気がします。


自己分析は、自分に合う業界・企業・職種を知るだけではなく、ESや面接で伝える自己PRや志望動機を考えるためにも役立つんです!
就活で自己分析を行う目的は次のとおりです。
自分に合う業界や企業を見つけるため
自己分析をすることで、自分の強みや弱みを理解することができます。これにより、自分に合う業界や企業、職種を選びやすくなり、結果的に入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

自分にマッチする企業が見つかれば、成長・活躍しやすい環境で働くことができ、短期で離職する可能性も軽減できるんです。
また、内定を複数獲得できた際にも、「自分の価値観・就活の軸に一番合う企業はどこか」を考えやすくなり、優先順位をつけやすくなるはずです。
自分の強みや特徴を言語化し志望動機や自己PRに活かすため
自分の強みや特徴を言語化ができれば、悩みやすい志望動機や自己PRを書きやすくなります。自己分析で自分を深掘りすることで、志望動機などで独自性があり、具体的なエピソードを交えてアピールできるでしょう。
自己分析ができていない場合、一貫性がなかったり、抽象的な回答しかできなかったりする可能性があります。
譲れない条件・価値観を見つけるため
就活における譲れない条件や価値観のことを「就活の軸」といいます。
就活の軸とは
就活の軸とは、業界選び、企業選びにおける自分の価値観や譲れない条件のこと
就活の軸では、「こんな企業・環境で働きたい」「こんな仕事に挑戦してみたい」といったことを1~3個ピックアップすることが一般的です。就活の軸を決めておくことで、エントリーしたい企業が見つかりやすくなるなどメリットがあります。
また、面接では「あなたの就活の軸を教えてください」など質問されることもあるようです。自分のなかで就活の軸を明確にしておくことが、就活をスムーズに進められるポイントになるかもしれません。

就活の軸の決め方、例はこちらの記事で紹介しています。
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就活の軸の決め方|見つからないときの考え方や業界別・職種別の例を紹介
就活の軸とは、企業や業界を選ぶうえで譲れない条件を指します。就活の軸を決めることで、自分なりの思いを中心に企業を選び、選考に臨むことができます。今はまだ決められていない方も、自己分析や他己分析などをすることで見つけられるでしょう。
今すぐ実践できる!自己分析のやり方8選
自己分析にはおもに次のような方法があります。自分に合う方法で自己分析を実践してみましょう。ここで紹介する方法は、いずれもノートやパソコンなどがあればできる方法です。

どれか1種類だけを行うよりも、複数の方法で自己分析をして自分への理解をより深めていくのがおすすめです。

自己分析の方法はたくさんあります。「自分史」や「モチベーショングラフ」で印象に残るできごとを探して深掘りしていくと、面接などで聞かれることの多い「ガクチカ」「自己PR」に対応できます。まずはキーワードを考えるところから始めてみましょう。
| 分析方法 | おすすめの人 |
|---|---|
| 診断ツール | とりあえず自己分析をしたい |
| 自分史 | 過去のできごとが思い浮かばない |
| モチベーショングラフ | やりがいを見つけたい |
| マインドマップ | 連想が得意 |
| ジョハリの窓 | 自分では気づいていない自分を深掘りしたい |
| 「なぜ」を問いかける | ひとつのテーマについて深掘りしたい |
| Will,Can,Must | 志望業界・企業と自分のマッチ度を知りたい |
| 生成AI | 対話形式で自分を深掘りしたい |
1.【簡単】自己分析に役立つ診断ツールを利用する
診断ツールのポイント
- とりあえず自己分析をやってみたい人向き
- 自己分析がどんなものか知りたい人向き
- ツールは無料・登録なしで利用できるものもある
スマートフォンやパソコンで利用できるツールは、無料で利用できるものが多くあります。診断ツールの質問に対して回答をしていくだけで、自分の強みや弱み、性格の傾向などを把握できます。
「自己分析をしたいけど何から手をつけてよいかわからない」という方にとって便利です。

診断ツールとほかの方法を組み合わせることで、効率よく深みのある自己分析ができます。
診断ツールは「無料でできる!自己分析に役立つ診断ツール9選」で紹介しています。
2.「自分史」を作って過去の経験を整理する
自分史のポイント
- 「人に伝えられるような材料がない」と思う人向き
- ポジティブなできごとが思い浮かばなくても、今の価値観が可視化する
自分史とは、自分の過去のできごとを時系列で整理してまとめる方法で行うフレームワークです。自分史では次のように、幼児期、小学生、中学生などの時期で区切り、それぞれの時期にあったエピソードを洗い出し、可視化します。


「成功体験」「失敗体験」などがある縦軸には、趣味や人間関係などそのほかの要素を追加するのもおすすめです。
自分史を作る目的は、自分にとって重要といえるできごとや経験を洗いだすことです。過去の経験を書き出して整理していくことで、自分のなかで大切にしている価値観に出会える場合があります。特に、すぐに思い出せたできごとは、今の自分の性格や価値観に影響を与えている可能性が高いでしょう。

面接で使えるか、アピールできる内容かなどは深く考えず、思ったことをどんどん書き出していくことがポイントです。
自分史の作成手順
自分史の作成手順
- 幼少期から現在までを横軸に記載する
- 「成功体験」「頑張ったこと」など、深掘りしたい内容を縦軸に記載する
- 重要なできごとや思いついたことを書けるところから書いていく
- 自分史の内容を深掘りする
自分史を作成後、別の紙などに各できごとの背景や経緯、自分がどういう役割を果たし、どんな成果を得たのかを深掘りしていきましょう。深掘りして見つけた共通点や印象に強く残っている内容から、就活の軸などを見つけられるでしょう。
3.「モチベーショングラフ」で自分の価値観を分析する
モチベーショングラフのポイント
- 「やりがいを感じられる仕事」に挑戦してみたい人向き
- 自分に合う仕事・合わない仕事を見つけやすくなる
モチベーショングラフとは、いつどんなことをしたとき気分に変化があったのか、感情は何をしているとき上下したのか傾向を可視化するフレームワークです。

モチベーショングラフではこれまでの人生でやる気や満足度などが変化したタイミングを振り返ることで、自分のモチベーションに影響を与える要素を知ることができます。「何をきっかけにモチベーションが上下したのか」「モチベーションが高い・低いときの共通点は何か」を分析できれば、自分に合う仕事や働き方を探しやすくなります。
モチベーショングラフの作成手順
モチベーショングラフの作成手順
- 横軸を「時間の経過」、縦軸を「モチベーションの高さ」としての枠組みを作る
- モチベーションの変化のきっかけとなったできごとを点で書き込み、時間軸に沿って線でつなぐ
- モチベーションに変化を与えたできごとについて詳しく書き込む
できあがったモチベーショングラフから、「どんなとき幸せに感じていたか」「どんなとき満足度が低かったか」を分析します。
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モチベーショングラフの書き方5ステップ!就活への活用方法も解説
モチベーショングラフは、過去のできごとをもとに、自分の意欲ややる気の波を可視化して自己分析を深めるツールです。この記事では、モチベーショングラフの目的や書き方などを詳しく解説します。テンプレートも用意していますので、ぜひご活用ください。
4. マインドマップで自分の特徴を整理する
マインドマップのポイント
- 連想ゲームのような感覚で自己分析できる
- 今まで気づけなかった強み、弱み、興味の有無が見つけやすくなる
マインドマップとは、中心に置いたテーマから連想する言葉やアイデアをつなぎ、考えの広がりを図示していくものです。

マインドマップを使い自己分析をすることで、自分では見つけられていない価値観や、強みや弱み、興味を抱いていることも可視化して整理できます。
マインドマップの作成手順
マインドマップの作成手順
- 用紙の中央に自己分析のテーマである「自分」を書く
- 自分から派生されるキーワードを5~6個設定する
- 派生したキーワードから、アイデアが出なくなるまで深掘りする
- 完成したマインドマップに矢印やマーク、色をつけて共通点や重要なポイントを見つける
ただマインドマップを作るだけではなく、派生したキーワードから共通点などを見つけましょう。異なるキーワードから派生したアイデア同士から出た共通点は、今の自分を作り上げた大切な要素であり、価値観や長所につながります。
5.「ジョハリの窓」で客観的に自分を理解する
ジョハリの窓のポイント
- 自己分析に他己分析を取り入れられる
- 第三者からの意見を聞くことができる人向き
ジョハリの窓とは、自分と他者が認識している自分の像を4つの領域に分類し、自己理解を深めるためのフレームワークです。
ジョハリの窓における「4つの窓」とは、次のとおりです。
- 「開放の窓」:自分も他人も知っている自分
- 「盲点の窓」:自分は気づいていない、他人が知っている自分
- 「秘密の窓」:自分は気づいているが、他人は知らない自分
- 「未知の窓」:誰も知らない自分

他人から見た自分とはどんな存在か、自分から見た自分とどんなギャップがあるのかを明確にできるため、自己理解を深めることができます。
ジョハリの窓のワーク手順
ジョハリの窓のワーク手順
- 自分・他人の軸と、知っている・知らないの軸で枠組を作る
- 開放の窓:強み、性格、成功体験など、自分も他人も知っている情報を書き込む
- 盲点の窓:友人など自分をよく知る第三者から意見を集め、自分では気づいていない他人が知る自分の情報を書き込む
- 秘密の窓:自覚しているが他人は気づいていない情報(不安、課題、過去の失敗など)を書き込む
- 未知の窓:盲点の窓や秘密の窓で気づいたことから、まだ取り組んでいない新しい物事や新たな可能性を見つける
作成したジョハリの窓を知人と共有し、フィードバックをもらうのがおすすめです。第三者の視点やアドバイスを受けることで自己理解が深まり、自己PRや、自分の短所とその改善点を具体的にするときに役立ちます。

盲点の窓で第三者から意見を集めるときは、1人だけではなく複数人に質問してみましょう。人によって自分に抱いている印象が違う可能性があるからです。
6.「なぜ」を問いかけて自己理解を深める
「なぜ」を問いかけるポイント
- 深掘りしたいテーマが明確になっている人向き
- アルバイト、部活などひとつのテーマを深掘りしたい人向き
これまでの経験を振り返り、そのときの自分に対して「なぜそのような行動をしたか」「なぜその感情になったのか」など、「なぜ」を繰り返して分析する方法もおすすめです。
例えば、テニスサークルで毎日練習に励んだ経験を次のように深掘りします。

このように「なぜ?」を深掘りした結果、「チームワークを大切にしたい」「仲間と協力して目標を達成したい」といった価値観が見えてきます。
スムーズに深掘りできた場合、自分にとって印象的で、価値観に影響を与えたエピソードかもしれません。強みを伝える際にこのようなエピソードを活用すれば、より説得力のあるアピールになるでしょう。
7.「Will,Can,Must」で自分軸を見つける
自己分析のポイント
- ある程度志望業界、志望企業が絞れている人向き
- 自己分析を行っており、さらに自分理解を深めたい人向き
「Will,Can,Must」とは、次の3つの要素をあらわします。

- Will:やりたいこと
- Can:できること
- Must:するべきこと
そして、Will,Can,Mustの例は次のとおりです。
| Will(やりたいこと) | ・チームで取り組みたい ・人に感謝される仕事がしたい |
| Can(できること) | ・協調性がある ・決めたことは最後までやり切る ・行動力がある |
| Must(するべきこと) | ・コミュニケーション能力を上げる ・いろいろな業界の人と接点を持つ |
3つの要素を整理することで、自分に合う業界・企業が見えてくるだけでなく、面接での受け答えを考える際にも役に立ちます。
例えば志望理由や将来の目標は「Will」を軸に、長所や短所を聞かれたら「Can」を、キャリアプランについては「Must」を軸に答えることが可能です。3つの要素を元に考えることで、回答内容に一貫性が生まれます。

3つの要素が出揃わないと「自分に合う仕事がない」というわけではありません。
Will,Can,Mustのフレームワークの手順
フレームワークの手順
- Willの枠に「やりたいこと」「なりたい姿」を書き込む
- 人生を振り返り、Canの枠に「できること」「強み」を書き込む
- Mustの枠に、Willで書いたことを達成するために「すべきこと」を書き込む。企業・業界で求められる人物像もMustの枠に書く
- Will「やりたいこと」とCan「できること」が重なる業界や企業には、何が当てはまるかを考える
Canである「今の自分にできること」は自分の強みや知識・経験などです。企業が求める人物像にマッチしていれば、自己PRにも活用できるでしょう。具体的なCanが思い浮かばないときは、マインドマップで「得意なこと」「成功体験」を考えていくことも手段のひとつです。
Mustは「今の自分に足りないこと」であり、今後自分がやるべきこととして明確になります。例えば、入社するまでに勉強しておくことや、将来取得したほうがよいスキルや資格を考えてみてください。
8.生成AIを活用する
生成AIのポイント
- 対話形式で自己分析をやってみたい人向き
- しっかり深掘りするためには、AIへの明確な指示が必要
ChatGPTなどのAIツールを用いて自己分析をすることも可能です。無料で利用できるAIツールには、次のようなものがあります。
- ChatGPT(OpenAI)
- Gemini(Google)
- Copilot(Microsoft)など
これらはいずれもユーザー登録することなく利用できますが、後日振り返るために履歴を残したい場合は、登録・ログインをして利用するのがおすすめです。
生成AIを活用して自己分析をするコツは、適切なプロンプトを入力することです。プロンプトとはAIへの指示であり、適切な指示をすることで、自分が求めている質問を促しやすくなります。
ここでは、AIからまとめて質問をもらうパターンと、会話形式で進めるパターンのプロンプトを見ていきましょう。これはあくまでも例であるため、自分に合うプロンプトの入力が必要です。
【例1. 深掘りするための質問を出してもらう例】
質問(プロンプト)
私の自己分析を手伝ってください。
私は高校時代は◯◯部、大学時代に◯◯サークルに所属していました。
この部活・サークル活動の経験から、私の強み・弱みを引き出すための質問を複数作成してください。その質問に私が答えるので、回答から分析結果を教えてください。
AIからの返信
【基本的な質問】
- なぜその部活・サークルに入ろうと思ったのですか?
- 部活・サークル内で、どんな役割を担っていましたか?
- 最も力を入れて取り組んだことは何ですか?
【強みを引き出すための質問】
- 困難や壁に直面したとき、どのように乗り越えましたか?
- あなたがチームに貢献できたと感じたエピソードはありますか?
- 継続して取り組めた理由やモチベーションの源は何でしたか?
- リーダーシップを発揮した経験はありますか? それはどんな場面でしたか?
- 誰かをサポートしたことで、チームによい影響を与えたことはありますか?
AIからまとめて質問が来たら、そちらをコピーして回答を打ち込んだものを返信していきます。
【例2. 対話形式で深掘りをする例】
質問(プロンプト)
#役割
私は大学3年生で就活をしています。
あなたはキャリアカウンセラーとして、対話のなかで私の自己分析をしてください。
#目的・目標・ゴール
自己理解を深めるため
自分の強み、弱みを理解する
#条件
対話形式なので一問一答で行う
強み、弱みをそれぞれ見つけられるまで、質問を継続する
対話形式の場合、AIがさまざまな質問をしてくれるため、それに回答をしていきます。
AIを用いた自己分析の手順
AIで自己分析する手順
- プロンプトを入力する
- プロンプトに対して回答をする
- 結果を見て、自分に当てはまりそうな長所や短所、特徴を確認する
AIの回答には、誤っているものが存在する可能性もあります。AIが出した回答を見て、今一度自分でよく考えてみることも大切です。
AIでは、志望動機や自己PRといった文章を生成することもできます。ただし、独自性に欠けている、情報が誤っていることもあるため、生成されたものを参考にし、細かな部分は自分で調整することが必要です。
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就活で生成AIをフル活用!ESや企業研究、面接練習の効率アップ術
生成AIは、就活の情報収集やESや履歴書の作成などに活用できます。この記事では、就活で生成AIを活用するメリットや具体的な使い方、リスクや注意点などを詳しく解説します。プロンプト例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
意味のある自己分析を行うために大切なこと
意味のある自己分析をするためには、次の5つのポイントを把握しておきましょう。

短所や弱みも正直に書き出す
自己分析では、長所や強みといったポジティブなことだけではなく、短所や弱み、失敗した経験なども正直に書き出してみましょう。
自分の弱点や課題を把握することで、自分にとって不向きな業界や企業を見つけたり、成長に欠かせない要素を明確にできたりします。
ネガティブな要素を客観視する作業が億劫な方もいるかもしれませんが、自己分析をすることで改善点を見出し、ポジティブな要素に変えられるはずです。

自己分析の結果は誰かに見られるものではありません。弱みや過去のできごとも含め、恥ずかしがらずに可視化していきましょう。
思い込みで強み・弱みを決めない
「今までこうだったから」「きっとこういうはずだから」といった思い込みだけで強みや弱みを決めてしまうと、実際の特徴とずれてしまい、企業選びでミスマッチが生じる可能性があります。
自己分析で大切なのは、自分の過去の経験を集め、自分自身を客観的に分析することです。どうしても主観的になってしまう場合は、第三者にも納得してもらえるような、強みや弱みを裏付ける具体的なエピソードを探してみましょう。
思い込みから脱して客観視するためには、他人からどう見られているかといった「他己分析」も重要にです。他己分析について詳しくは「友人・先輩などの周りの人に相談してみる」の項目で紹介しています。
自己分析の結果をどう活用するか考える
自己分析シートや診断ツールを使う場合は、使うこと自体が目的にならないようにすることが大切です。結果を深掘りし、今後の就活にどう落とし込んでいくかを検討してみましょう。
自己分析でまとめた内容は、就活が終了したあとも活用できます。自己分析の結果は、時間や経験とともに変化する可能性があります。就活の序盤でまとめた自己分析結果を、志望動機や自己PRを考えるときに振り返ることで、エピソードが加わっていたり新たな視点が見つかったりするかもしれません。定期的に自己分析を行ってみるのもおすすめです。
自己分析の結果を客観的に見直す
自己分析がまとまったら、客観的な視点で見直してみましょう。
客観視することで、作業のなかで見つけられなかった新たな発見や矛盾点が見つかる可能性があります。必要に応じて修正、追加を行い、より正確な自己分析に仕上げていきましょう。
客観的に見直すためには、自分をよく知る友人や家族にフィードバックをもらうなど、第三者に確認してもらう方法がおすすめです。

自己分析は一度やって終わりではなく、就活のなかで何度か行うことがあります。
ある程度納得のいく自己分析ができたら業界研究・企業研究を行う
自分について深掘り、客観視ができていない状態で業界研究、企業研究を行うと、十分なリサーチができないこともあるでしょう。もちろん同時に行っても問題はありませんが、「志望する業界が定まっていない」「興味がある企業がない」といった方にとっては、気になる業界、企業が見つけにくいままかもしれません。
そのため、ある程度自己分析が進み、「なんとなく自分の興味・関心がわかってきた」「こういう業界なら自分が活躍できそうかも」とわかってきてから、業界研究へと進んでいきましょう。
無料でできる!自己分析に役立つ診断ツール9選
無料で利用できて、自己分析に役立つ診断ツールを9種類紹介します。
リクナビ自己分析ツール
| 特徴 | ・性格検査と適職診断がある ・アプリで手軽に診断できる |
| 回答時間 | 約5分 |
| 質問数 | 約100問 |
| 費用 | リクナビへの会員登録が必要 |
| サービス会社 | 株式会社リクルート |
「リクナビ自己分析ツール」では、性格や行動の特徴がわかる「リクナビ性格検査」と、向いている仕事のタイプが5分でわかる「リクナビ診断(適職診断)」を利用できます。リクナビの会員であれば無料で、アプリで手軽に診断できます。
性格診断は過去の経験を思い返すきっかけとなり、自己PRをまとめやすくなります。適職診断は、診断結果から自分に合った仕事の軸がわかるため、適職を見つけやすくなるでしょう。
このツールがおすすめの人
- リクナビで就活をしている
- 短時間で自己分析したい
適性診断MATCH plus
| 特徴 | ・過去最大3回分の結果と比較ができる ・診断結果はPDFでダウンロード可能 |
| 回答時間 | 30分程度 |
| 質問数 | 162問 |
| 会員登録 | マイナビへの会員登録が必要 |
| サービス会社 | 株式会社マイナビ |
「適性診断MATCH plus」は、大学1・2年など、就活が始まる前から広く使える適性診断ツールです。「行動傾向」と「興味・関心」の2つの側面から診断し、今の自分を知るための自己分析と、今後の自分が進んでいく方向を考えるための指針となる情報を知ることができます。
診断を何度も行えて、過去最大3回分の結果と比較することも可能です。過去の自分の診断結果と比較しながら成長を確認でき、自分の変化を把握できるでしょう。
このツールがおすすめの人
- マイナビで就活をしている
- パーソナリティや適職、社会人基礎力などの細かな診断結果を知りたい
16 Personalities
| 特徴 | ・16個に分類された性格のなかから自分に近いものを選んでくれる ・自分の強みや自己PRがイメージしにくい方におすすめ |
| 回答時間 | 10分程度 |
| 質問数 | 60問 |
| 会員登録 | 不要 |
| サービス会社 | NERIS Analytics Limited |
「16 Personalities」は、質問に答えるだけで、16個に分類された性格のなかから自分にもっとも近いものが選択される診断ツールです。
分析結果は、物の見方(感覚・直感)、判断の仕方(思考・感情)、興味関心の方向性(外交・内向)、外界への接し方(判断的態度・知覚的態度)の4つの指標で表されます。
このツールがおすすめの人
- 自分の強み・弱みが可視化されていない
エムグラム
| 特徴 | ・性格や行動、価値観などがわかる |
| 回答時間 | 5〜10分 |
| 質問数 | 105問 |
| 会員登録 | 結果を見るにはメールアドレス登録が必要 |
| サービス会社 | 株式会社mgram |
「エムグラム」は、企業の人事目的で適性検査を元に作られた自己分析ツールです。
105の質問に回答すると、ハッシュタグ化された8つの性格要素が抽出され、自分の性格や行動、周囲からの印象などがわかります。
性格の概要だけでなく、「人と比べて特に違いを感じさせる性格」もわかるので、自分の強みやアピールポイントを見つけやすくなるでしょう。
このツールがおすすめの人
- 人からどう見られているかが知りたい
適職診断(キャリアインデックス)
| 特徴 | ・手軽に実施できて精度が高い ・ビジネスにおける強みや改善ポイントがわかる |
| 回答時間 | 約5分 |
| 質問数 | 39問 |
| 会員登録 | キャリアインデックスへの登録が必要 |
| サービス会社 | 株式会社キャリアインデックス |
株式会社キャリアインデックスが提供する「適職診断」は、向いている職種や適性、仕事で活かせる強みなどを総合的に診断する自己分析ツールです。
仕事に対する価値観や、長所・短所、日常生活での考え方などがわかるので、企業選びや、自己PRや志望動機を考える際に活用できます。
このツールがおすすめの人
- 短時間で自己分析をしたい
キャリタスQUEST
| 特徴 | ・ゲーム感覚で自己分析ができる ・質問数が少なく短時間で終わる |
| 回答時間 | 約3分 |
| 質問数 | 20問 |
| 会員登録 | 登録なしで一部の結果の閲覧が可能 |
| サービス会社 | 株式会社キャリタス |
就活支援サービス「キャリタス就活」が提供する「キャリタスQUEST」は、ゲーム感覚に短時間で実践できる自己分析ツールです。
RPGゲームをモチーフに作られているので、ゲームの主人公気分で分析ができることが特徴です。登録不要で利用できますが、同じ診断結果になった先輩の声やアドバイスなどの情報を確認するには、キャリタス就活への会員登録が必要です。
このツールがおすすめの人
- キャリタスで就活をしている
- 楽しく自己分析をしたい
16 TEST
| 特徴 | ・性格を16タイプの動物で表してくれる ・恋愛や仕事などの分析 |
| 回答時間 | 約5分 |
| 質問数 | 90問 |
| 会員登録 | 結果を見るにはメールアドレス登録が必要 |
| サービス会社 | 16 test |
「16TEST」は、性格分析の先端研究を取り入れた、適職や才能を見つけられる診断ツールです。アイデアやモチベーションなどの8つの視点から性格を分析し、長所や短所などの仕事で活かせる情報を知ることができます。
診断結果には、自分の性格を表した動物と適性を表したグラフが表示されます。診断は無料で利用できますが、結果を見るためにはメールアドレスの登録が必要です。
このツールがおすすめの人
- おすすめの職業が知りたい
- 長所・短所が知りたい
適職診断ナビ
| 特徴 | ・性格や価値観から向いている職種が複数わかる ・性格のイメージがハッシュタグで表示される |
| 回答時間 | 約5分 |
| 質問数 | 35問 |
| 会員登録 | 不要 |
| サービス会社 | 株式会社Meta Anchor |
「適職診断ナビ」は、35問の質問に答えるだけで適職がわかる診断ツールです。
パーソナリティ・キャリアの価値観・思考スタイルに関する質問に答えていくと、マッチする職種やキャリアの志向性などがわかります。登録不要で利用でき、最後に簡単なアンケートに回答すれば結果を確認できます。
就活で自分に向いている業界や職種などが分析できるので、自己PRや志望動機などにも活用できるでしょう。
このツールがおすすめの人
- 自分に向いている業界・業種が知りたい
リクナビNEXT適職診断
| 特徴 | ・仕事で大切にしている価値観がわかる ・隠れた性格診断で、自分の性格を客観的に把握できる |
| 回答時間 | 約3分 |
| 質問数 | 22問 |
| 会員登録 | リクルートIDの登録が必要 |
| サービス会社 | 株式会社リクルート |
「リクナビNEXT適職診断」は、「リクナビNEXT」の自己分析ツールです。
仕事で大切にしている価値観が分析でき、その結果から、自分が「仕事において何を大切にしているのか」を確認できます。さらに、子どもの頃の性格から、隠れた性格の傾向や向いている職種がわかります。
このツールがおすすめの人
- 短時間で自己分析をしたい
自己分析をしても納得できない結果になるのはなぜ?
自己分析をしたのに納得できない結果になる理由としては、自分に厳しすぎたり、完璧主義になっていたりすることにあるかもしれません。自己分析をするにあたり、完璧な答えや、唯一無二の強みを見つけようとしすぎるなど、完璧主義になっていないかを振り返ってみましょう。

自分に厳しいこと、完璧主義であることが悪いとはいえませんが、自己分析でつまずきやすくなってしまいます。
一度自己分析をしただけで「これだ」と思える業界が見つかったり、説得力のあるエピソードに必ずしもたどり着けるわけではありません。「これだけは絶対に負けない!」ということがなくても、「なんとなくだけど、このときは自信がもてていたな」「これをしているときはいつもより楽しかったな」といったことからでも見つけるようにしてみるのがおすすめです。
自己分析で何かを見つけ出すことももちろん大切ですが、自分を深く知る過程も重要です。

社会人として働いた経験がない学生の場合は、どんな仕事に向いているのかわからないこともありますよね。
自分がわからない!自己分析に行き詰まったときにやること
自己分析で行き詰まったときは、次のことを試してみましょう。
友人・先輩などの周りの人に相談してみる
自己分析に行き詰まったとき、友人や先輩、家族など信頼できる人に相談してみましょう。他人に自分の特徴を聞いて分析していく方法を「他己分析」といいます。
客観的な意見をもらうことで、新たな視点を得られることがあります。アルバイト先の上司や先輩など、働く姿を見てくれている人に聞いてみるのもおすすめです。

自分のことを知っている人に相談することで、自分では気づいていない強みや特徴が見つかるかもしれません。
周りの人への質問例
- 第一印象はどうだった?
- 第一印象から関わって変わったところは?
- 性格を一言でいうと?
- 長所・短所だと思うところは?
- 改善したほうがよいと思うところは?
- 伸ばしたほうがよいと思うところは?
- 向いていそうな業界、業種は?
- 5年後、10年後、どんな風になっていそうか?
- 自分との思い出のなかで印象的なエピソードは?
- ほかの人に私を紹介するとしたら、どのように説明する?
詳しい他己分析の方法はこちらの記事で解説しています。
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就活に役立つ「他己分析」とは?やり方やおすすめツール、精度を上げるコツを紹介
他己分析とは、家族や友人などの第三者に自分の特徴や印象を聞いて、自分を分析する方法のことです。客観的な視点が入ることで、自己分析の精度を上げるなどの効果があります。この記事では、他己分析のやり方やメリット、おすすめのツールなどを紹介します。
キャリア支援センターや就活エージェントで相談する
学校内にあるキャリア支援センターでは、就活全般の相談が可能です。書類作成や面接練習、応募する企業を探す、という就活の中盤以降に利用するイメージがあるかもしれませんが、自己分析などで相談しても問題ありません。利用経験がない方は、一度利用してみるのもおすすめです。
就活エージェントでも同様に相談が可能です。就活エージェントは、無料で利用できることがメリットですが、面談は予約が必要になるため、学業などのスケジュールを見ながら利用を検討してみましょう。
会社説明会やインターンに参加する
会社説明会やインターンに参加して、実際に企業の人と話すことで、自分がどんな仕事に興味があるのかを具体的に考えることができます。
自分自身と向き合うだけでなく、実際の職場の雰囲気や業務内容を体験することで、自分の強みや弱み、価値観を再確認できるため、自己理解が進みやすくなるでしょう。
会社説明会やインターンのなかには、卒業前年度以外の学生が参加できるイベントもあります。自分にはどんな業界が向いているのかを知るため、といった理由でも参加できる可能性があるため、まずはイベントに参加してみるのもおすすめです。
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合同説明会の探し方と参加するメリット|服装と持ち物・有意義な参加方法を紹介
合同説明会には、就活のモチベーションを高める、知らない業界・企業に対する理解を深められるなどさまざまなメリットがあります。一度に幅広い企業について知れるチャンスであるため、都合が合う方は積極的に参加してみましょう。
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会社説明会とは?当日の流れや基本マナー、質問のポイントを解説
会社説明会とは、企業が自社を知ってもらうために開催する説明会のことです。会社説明会は、Webサイトなどでは理解できない、独自の情報や先輩社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。気になる業界、企業の会社説明会に参加して、より多くの情報を集めていきましょう。
自己分析をする環境を変えてみる
自宅など決まった場所で自己分析をしている人は、学校内やカフェ、図書館など自己分析をする環境を変えてみましょう。ほかにも、散歩をしながら自分の過去を振り返ってみるといった方法もあります。
リラックスした環境、いつもと違う環境で自己分析をすることで、今まで思い出せなかったことを思い出せる可能性があります。
自己分析をES・面接の質問に落とし込むポイント
自己分析の結果を、ESや面接での質問に落とし込むためのポイント、例文を紹介します。
自己PRのポイント
自己PRを考える際、まずは企業が求める人物像を理解することが重要です。企業のWebサイトやパンフレットなどを参考に、企業理念や事業内容を確認し、自己分析でわかった自分の強みや価値観とマッチするポイントを考えていきましょう。
そのうえで、自分の強みや価値観を説明する根拠となる具体的なエピソードを挙げていきます。
- 状況:どんな状況に置かれていたか
- 課題:どんな課題に直面していたか
- 行動:課題を解決するためにどんな行動を取ったか

エピソードは一度だけのできごとであっても、似たような場面で強みが再現できると思える説明で締めるのがおすすめです。
例文
私の強みは、行動力があることです。大学時代に高齢者施設でのボランティア活動を通じて、これらの強みを発揮する機会がありました。
【状況】
週に一度、施設を訪れ、利用者さまと交流する活動を行っていました。
【課題】
活動を始めたばかりの頃は、なかなか高齢者と打ちとけることができず、コミュニケーションに課題がありました。
【行動】
そこで私は、利用者さまと、季節のイベントや簡単なゲームを楽しめるレクリエーションを企画・提案しました。施設スタッフと協力し、利用者一人ひとりの背景やニーズを詳しく理解するよう努めました。
【結果】
その結果、利用者さまからはたくさんの笑顔が見られ、感謝の言葉をいただくことも増えました。特に、認知症を患っていた利用者さまが、私との会話を楽しみにしていると言ってくれたときは、大きな喜びを感じました。この経験を通じて、前向きに行動することの重要性を再認識しました。
貴社に入社した際も、行動力を活かして、さまざまな業務にチャレンジしていきたいと思います。
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【例文20個】自己PRの書き方|自分の強みを見つけ出す方法と印象に残る文章の作り方
ESや履歴書で頻出する自己PRを書くとき、「自分の強みが何かわからない」と悩む方もいるかもしれません。そういった方は自己PRを書き始める前に、自己分析や他己分析などを活用し、自分のアピールポイントを見つけてみましょう。
志望動機のポイント
志望動機を作成する際も、まずは企業理念や事業内容、社風などを確認し、企業がどんな人を求めているのか、どんな課題を抱えているのかを把握しましょう。
そのうえで、自分の強みや価値観と企業のニーズをマッチさせます。企業が求める人物像と、自分の強みや価値観が一致することをアピールできれば、説得力のある志望動機になるでしょう。
例文
貴社の企業理念である「多くのお客様から感謝され、喜ばれ、必要とされることを追求する」という考えに強く共感し、魅力を感じています。
私は大学時代に高齢者施設でボランティア活動を行い、誰かの役に立つことや感謝されることの喜びを学びました。この経験を通じて、多くの人に貢献し、感謝されることが私の大きなモチベーションであると実感しました。
そのため、貴社の環境で、このモチベーションを活かして働きたいと考えております。

企業理念の「多くのお客様から感謝され、喜ばれ、必要とされることを追求する」と「感謝されることがモチベーションになる」という自身の特徴がマッチした志望動機になっています。
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【例文あり】面接で伝える志望動機の作り方・話し方|新卒就活向けにわかりやすく解説
志望動機は、面接で頻出する質問のひとつです。面接に向けて志望動機を考えるとき、何を話せばいいのか、どう伝えればよいのか迷うかもしれません。そのようなときでも、就活の軸や自己分析を振り返ることで、独自性があり自分らしさを伝えられる志望動機を作成できます。
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インターンシップの志望動機は結論から伝える!例文と書き方を解説!
インターンの志望動機の書き方で困っている就活生に向けて、書き方のポイントを解説!フレームワークに沿って書くことで伝わりやすい志望動機を書くことができます。また、200、400文字の文字数別の例文集も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
長所のポイント
長所や短所を明確に伝えることで、採用担当者に「自己分析ができている」という印象を与えられるでしょう。ただ長所を伝えるよりも、長所を発揮したシーンを、具体的かつ独自性をもったエピソードにすることで、自分のよいところがはっきりとアピールできます。
例文
私の長所は他人の意見を聞き入れることができる素直さです。
私は2年ほど前から個人でYouTubeを運営しています。ひとつの目標であるチャンネル登録者が5,000人を超えた頃から登録者数が伸び悩み、5,000人前後で推移する期間が半年ほど続きました。あるときにご縁があり企業のYouTube運営を担当している方から、チャンネルの方向性を大きく変えたらどうかというアドバイスをいただきました。
自分で方向性を決めて、コツコツ取り組んでいた部分を大きく変えることに多少の抵抗はありました。しかし、アドバイスを素直に聞き入れて言われたとおりに実践した結果、3カ月後に登録者数1万人を達成しました。
社会人になってからも素直さを忘れずに、どんなアドバイスでもまずは聞き入れて実践し、成長に繋げていきたいと思います。
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【例文27選】就活での長所の見つけ方・伝え方|特徴一覧も紹介
就活では、長所は定番の質問です。しかし思いつかなかったり、自分には長所がないと思い込んでいたりする人もおり、何を書けばよいのかわからない方もいるでしょう。まずは自己分析をし、自分にどんな長所があるかを考えてみてください。この記事では、長所一覧と例文を紹介しています。
短所のポイント
短所を答えるポイントは、短所を短所のまま伝えるのではなく、ポジティブな表現に言い換える必要があります。例えば、「マイペース」という短所がある方であれば、「いつでも落ち着いて対応できる」といった長所に置き換えられます。
例文
私の短所はマイペースなところです。大学のゼミでグループワークを行うと、自分はほかのメンバーと比べて作業を進めるスピードが遅いと感じていました。ただ、これは「焦って作業するとミスをする」という自分の性格がわかっているからでもあります。例えば、ミスをするメンバーがいた場合は、落ち着いて原因を考え、ミスを防ぐための工夫や、ツールを作成することもありました。今後も、マイペースな性格をよい方面で活かせるように取り組んでいきます。

短所とともに、短所が出てしまったシーンをエピソードにします。そのできごとから学んだこと、就職後に活かすための方法を伝えられれば、短所をカバーすることもできます。
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短所の言い換え一覧【50例】面接で弱みを伝えるときのコツや例文も解説
就活で短所を伝えるときは、対処法や克服するための姿勢もセットで伝えることが大切です。短所は伝え方次第で、自分をアピールすることもできます。自分の短所を知り、実践している対処法を考えてみましょう。
ガクチカのポイント
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略です。学業やゼミ、サークル活動以外にも、アルバイトなど学校外でのできごともガクチカにすることができます。
ガクチカは自己PRと似ている部分もありますが、明確に書き分けるようにしましょう。
ガクチカでは、学生時代に力を入れた経験をもとに、人柄や仕事のモチベーションを感じるポイントを伝えます。一方自己PRでは、自分の能力・スキルをアピールします。
例文
私は、成績評価であるGPA3.0以上を獲得できるよう学業に取り組みました。
大学1年時のGPAは2.5であったこともあり、焦りを覚えました。大学に通っている意味を見いだし、それを目に見える結果として示すため、GPA3.0以上を目標として学業にいそしむことを決意しました。
GPA3.0以上を獲得するためにやったことは、これまで以上に講義内容を理解するためのノート作成と、当日中の復習、暗記が必要なものは友人と問題を出しあうなどしてアウトプットを繰り返しました。ほかにも、苦手な分野がなくなるよう、その分野が得意な友人に「覚えるコツ」「考え方」をヒアリングし、同じように実践したこともあります。
反復練習、アウトプット、友人の協力を重ねていき、約2年後のGPAでは3.3を獲得することができました。GPAを向上させた経験を通じて、年月をかけて努力を積み重ねることの大切さ、苦手な分野に取り組むつらさとその先にある学ぶ楽しさを知ることができました。

頑張ったことを数値にして伝えれば、変化がわかりやすくなります。また、専門用語はできるだけ避け、誰でもわかる言葉を使うことで、誰でも理解しやすい内容になるでしょう。
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【例文9選】ガクチカとは?エピソードが思い浮かばないときの書き方も解説
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」であり、書類選考や面接の質問で頻出します。アルバイトやゼミなどでの経験をガクチカとして伝えることは可能です。この記事では思い浮かばないときの対処法や、9つの例文などを紹介しています。
よくある質問
自己分析は何から始めればいいですか?やり方を教えてください
まずは自分がこれまでどんな経験をしてきたのかを振り返ってみましょう。学生時代の部活やアルバイト、ボランティア活動など、どんな経験が今の自分を作り上げているのかを分析することから始めます。パソコンやスマートフォンで手軽にできる診断ツールを活用することもおすすめです。
詳細は「今すぐ実践できる!自己分析のやり方8選」で解説しています。
無料で利用できる自己分析の診断ツールを教えてください。
無料でできる自己分析の診断ツールは、インターネット上で数多く提供されています。例えば、次のツールがあります。
・リクナビ自己分析ツール
・適性診断MATCHplus
・16 Personalities
・エムグラム
・適職診断(キャリアインデックス)
・キャリタスQUEST
・16 TEST
・適職診断ナビ
・リクナビNEXT適職診断
それぞれのツールの特徴は、「無料でできる!自己分析に役立つ診断ツール9選」で解説しています。
自己分析をしても強みがわからないときはどうすればいいですか?
友人や先輩、家族などほかの人に相談するのがおすすめです。客観的な意見をもらうことで、自分では気づかない強みや弱みが見えてくることがあります。
詳細は「自分がわからない!自己分析に行き詰まったときにやること」で解説しています。
自己分析をするために本は必要ですか?
無料で利用できるツールがあったり、やり方さえ把握できれば紙とペンがあればできるものがあったりするため、必ずしも本を購入する必要はありません。
自己分析ができる本のメリットとしては、本に掲載されているテンプレートに直接書き込むことで自己分析ができるという点です。自分にとって自己分析がしやすそうな本を見つけたときは、購入して活用してみるとよいかもしれません。
自己分析をしてもやりたい仕事が見つかりません。どうすればいいですか?
1回だけ、1種類だけ自己分析を行っても、自分自身を深く理解できないことも少なくありません。
そのようなときは、ほかの手段で再度自己分析を行ってみましょう。異なる種類の自己分析を行うことで、違う角度から自分を見つめ直すことができるかもしれません。
監修者情報

監修者:遠藤 美穂子さん
新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。
資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士