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自己PR動画の撮り方のコツ!台本の作成方法・1分間の例文・使える小道具も解説

自己PR動画_アイキャッチ

自己PR動画とは、就活において自分のスキルや経験、長所、個性などをアピールする選考方法の一種です。スマートフォンなどのカメラで撮影して企業に送り、選考が実施されます。

昨今は、自己PR動画による選考が増えている傾向があります。企業から提出を求められたときは、自分を十分にアピールできる動画の作成を目指してみましょう。

この記事でわかること

  • 1分間など限られた時間のなかで、自分の魅力・個性をしっかり伝えることが大切
  • 撮影の前に台本を作成し、どんなことをアピールするかまとめたうえで撮影したい
  • 「何を伝えるか」以外にも、音声や画質などの考慮したうえで撮影する

監修者からのコメント

監修者
遠藤 美穂子さん

「自己PR動画を提出してくださいと言われたけれど、どう撮ればいい?」「エントリーシートに書いた自己PRを読めばいいの?」こんな疑問をお持ちの方はいませんか。作成手順や動画ならではの注意点などを一つずつ確認していきましょう。

選考のための動画提出経験者は約2割

2024年に株式会社リクルート 就職みらい研究所が行った、「2025年卒大学生・大学院生の就職活動に関する振り返り調査」によると、「選考のための動画を提出する」という経験がある学生は、23.7%(N=1,835)であることがわかりました。

文系は25.5%、理系は20.9%となっており、文系の学生の応募先で実施されることが多いようです。

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自己PR動画で企業が知りたいポイント

企業は、自己PRの動画から次のようなことを知ろうとしていると考えられます。

コミュニケーション能力

企業側は、自己PR動画を通じて、学生のコミュニケーション能力を知ろうとしています。

コミュニケーション能力はどんな業種・企業でも役立つスキルですが、書面だけでは判断が難しいものです。一方、動画であれば、学生が話す姿からコミュニケーション能力を把握しやすくなります。

コミュニケーション能力を判断するポイント

  • 話の流れが一貫しているか
  • 論理的に構成されているか
  • 声のトーンやペースが聞き取りやすいか
  • 自信や親しみやすさがあるか など

また、自己PR動画は、30秒〜3分などの時間制限が設けられることもあります。「指定時間内にアピールポイントを端的に話せるか」も、コミュニケーション能力を判断するうえで重要な要素となります。

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熱意や志望度の高さ

企業は自己PR動画を通じて、学生の入社への熱意や志望度の高さも知りたいと考えています。単に話す内容だけでなく、表情や声のトーンからも熱意は伝わります

自己PR動画を通じて、具体的な志望動機や将来の目標に対する熱意を示すことができれば、採用担当者の印象に残りやすいでしょう。

社風や業務内容とマッチしているか

企業は自己PR動画を通じて、学生が話す様子や雰囲気から、社風やメンバー、業務内容との相性を知ろうとしています。これは、自社とマッチ度が高い学生を採用し、長期的に活躍してもらいたいと考えているためです。

自社の文化や価値観に合う学生は、入社後に活躍しやすく、組織にも馴染みやすいと考えられます。そのため、単なるスキルや経験だけでなく、その学生が自社の環境でいかに活躍できるかといった観点でも確認しています。

監修

採用担当者はエントリーシートを読み、内容によって「実際にどんな学生か話を聞いてみたい」と判断した時に動画選考のステップを案内します。面接をする時と同じように、カメラごしに目線を合わせ、落ち着いて、自分自身のことをわかりやすく伝えることを心がけてみましょう。

自己PR動画の作成手順4ステップ

自己PR動画を作成する際は、次のような手順で進めていきましょう。

自己PR動画の作成手順4ステップ

まずは台本を作成し、動画でどんなことを伝えるかを考えます。その後カメラなどの道具を準備し、練習を進めていきましょう。台本を読みながら撮影をし、画角や音量、台本の内容を調整し、撮影を行います。

台本作成

動画撮影をする前に、まずは「どんなことをアピールするか」を決めるための台本を作成します。

志望する企業の企業理念や事業内容、求める人物像、応募職種などを考慮し、動画でアピールするポイントをはっきりさせましょう。

作成した台本を言葉に出して読むことで、文章にミスや違和感がないかを確認できます。

撮影の準備

台本を作成したら、必要なものや撮影環境を整えていきましょう。

撮影にはスマートフォンなどのカメラ、必要に応じて三脚やライトを準備します。

カメラの向きは、企業からの指示に従います。指示がない場合は、横向き(横長)がおすすめです。縦向きの場合、企業側がパソコンで再生したときに正しい向きで再生されないなど、不具合が生じるケースもあります。

撮影環境は、背景が無地で、雑音が入らない場所を選びましょう。

人事

詳しい撮影のポイントは「【撮り方】自己PR動画を作成するポイント」で紹介しています。

練習・調整

撮影準備が完了したら、台本を読みながら撮影をし、音声ははっきり聞こえているか、ライトの調節はできているかなどを確認していきます。台本も違和感があれば内容や表現を見直してみましょう。本番では台本を見ないで話せるのが理想的です。

練習と調整を繰り返したあと、本番を想定した撮影を行います。

撮影

撮影後は、撮影した動画を見直して改善すべき点がないか確認します。「声が聞き取りづらい部分があった」「この部分は工夫したほうがよさそう」といった改善点があれば撮り直し、納得のできる動画に仕上げていきましょう

自己PR動画の話し方のポイントは「【話し方】自己PR動画を作成するポイント」で詳しく紹介しています。

印象に残る!自己PR動画の内容を決めるポイント

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何をアピールしたいかを明確にする

自己PR動画では、限られた時間内で自分の強みやアピールポイントを簡潔に伝えることが重要です。そのため、まずは「何を伝えたいのか」を明確にすることから始めてみましょう。

アピールポイントを考える際には、自己分析が必要です。「自分の強みは何か」「これまでの経験から学んだことや得たスキルは何か」「スキルや強みを仕事でどう活かせるか」などの問いを自分に投げかけて、自分の特徴や価値を明確にしていきましょう。

自己PR動画では短い時間内で伝える必要があるため、アピールポイントや伝えたいメッセージを一つに絞ることも大切です。

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企業と関連のある内容にする

自己PR動画は、単に自分の好きなように作るのではなく、応募先企業や仕事内容にあわせた内容を意識すると、入社後の姿をイメージしてもらいやすくなります。自分の強みやスキルを、企業の求める人物像や業務内容に関連づけてアピールしていきましょう

例えば、応募先企業がチームワークを重視している場合、過去にチームで達成した成果や、チームリーダーとしての経験を強調するのが有効です。企業の価値観や求める能力にあわせてアピールポイントを選択することで、より効果的にアピールできるでしょう。

ただ単に情報を羅列するだけでなく、具体的なエピソードを交えてストーリー性を持たせることもポイントです。抽象的な言葉よりも、実際の経験に基づいた具体的なエピソードを語ることで、説得力が増し、ほかの学生との差別化にもつながります

動画の構成を決める

アピールポイントを決めたら、次は動画の構成を考えます。

自己PR動画の構成の例

1.挨拶、自己紹介
(名前、学校名や学部名、応募する企業名などを述べる)
2.自己PR
(自身の強みやスキルを具体的なエピソードとともに説明する)
3.志望動機と企業での活躍
(志望動機や企業で成し遂げたいことを述べる)
4.締めの言葉
(意欲やお礼の言葉で締めくくる)

挨拶と自己紹介、締めの言葉以外の部分は比較的自由度が高く、自分らしさを出せる部分です。ただし、いきなり自己PRを始めると唐突な印象を与える可能性があります。「こんにちは」「はじめまして」などの挨拶と簡単な自己紹介を行った後に、本題のアピールに入るのがおすすめです。

指定時間内(30秒〜2分程度)の原稿を作成する

自己PR動画で「30秒」「1分」「2分」などの時間制限がある場合は、それに従いましょう。指定がない場合は1分前後で、長々と話さずに簡潔にまとめることが大切です。

1分の動画の時間配分例

  • 挨拶、自己紹介:10秒
  • 自己PR:30秒
  • 志望動機と入社意欲:10秒
  • 締めの言葉:10秒
人事

制限時間内に収まるよう、言葉選びや話し方を工夫しながら調整していきましょう。

1分で伝える!自己PR動画の例文

ここでは、アピールしたい内容別の例文を紹介します。

「問題解決力」をアピールする場合

例文

こんにちは、〇〇大学 △△学部の〇〇です。御社のマーケティング職に応募させていただきます。
私の強みは問題解決能力です。大学のプロジェクトで、販売促進キャンペーンのプランニングを担当しました。予算に限りがあったなかで、SNS広告を活用した低コストで効果的なキャンペーンを提案し、実施しました。具体的には、ターゲット層の分析を行い、年齢やし好に合わせた広告文や画像を選定することで、エンゲージメント率を大幅に向上させました。結果として、売上が20%増加し、プロジェクトの成功につながりました。御社のマーケティングチームでも、この経験を活かして新しい戦略を提案し、成果を上げたいと思っています。
御社で働ける機会を楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

例文のポイント

  • 困難な状況(予算に限りがあった)を、どう切り抜けたか(分析・広告文と画像選定)がわかりやすい
  • 「売上が20%増加」という、具体的にどう成功したのかがわかりやすい

「コミュニケーション能力」をアピールする場合

具体例

こんにちは、〇〇大学 △△学部の〇〇です。御社の人事職に応募させていただきます。
私の強みは、コミュニケーション能力とチームワークです。大学では学生団体の代表として、100名以上のメンバーをまとめる経験をしました。特に、メンバー間の意見の相違を調整し、多くのメンバーが納得できる形で新入生歓迎イベントを成功させました。このイベントでは、参加者数は前年より30%増加し、参加者からの満足度も非常に高い評価を得ることができました。御社の人事部でも、この経験を活かしてチームビルディングや社員間のコミュニケーションを促進したいと考えています。
御社で働く機会をいただけることを心から楽しみにしております。ご覧いただき、ありがとうございました。

例文のポイント

  • 「100名以上のメンバーをまとめる」「参加者数が前年より30%増加」など、具体的な数値を用いており内容をイメージしやすい
  • コミュニケーション能力とチームワークという関連性が強い2つの長所を、同時にわかりやすくアピールしている

「協調性」をアピールする場合

具体例

こんにちは、〇〇大学 △△学部の〇〇と申します。御社の営業職に応募させていただきます。
私の強みは協調性です。大学時代、経済学部のゼミで地域商店街の活性化プロジェクトに参加しました。このプロジェクトでは、地元の店舗や市役所の方々と連携し、商店街の魅力を引き出すイベントを企画しました。私はまずメンバーの意見を聞き、各メンバーの強みを活かせる役割分担を提案しました。各自が持ち場で得意なことに取り組んだ結果、イベントは多くの来場者を集め、商店街の売上アップにも貢献しました。この経験を通じて、チームで協力して物事をやり遂げることの大切さを学びました。
御社の営業チームにおいても、協調性を活かし、メンバーとの連携を大切にしながら、顧客満足度の向上に努めたいと考えています。
御社で働ける機会を心待ちにしております。ご覧いただき、ありがとうございました。

例文のポイント

  • 「地元の店舗や市役所の方々と連携」という部分から、さまざま立場の人とかかわったことがわかる
  • 協調性があることに加え、メンバーの意見を聞くなど、コミュニケーション力があることもアピールしている

自己PR動画撮影時に向いている小道具

自己PR動画撮影時に向いている小道具

小道具は、内容が伝わりやすく、動画を印象的にするメリットがあります。ただし必ず使用しなければならないということはありません。

小道具に向いているものとして、フリップや絵、自作の作品、トロフィーなどの成果物があります。

自己PR動画撮影時の服装

服装指定がある場合はその指示に従いましょう。指示がない場合は、スーツやビジネスカジュアルのほか、自分らしさをアピールできる服装が選択肢になります。

自分らしさをアピールする服装例

  • サークルや部活をアピールしたい→ユニフォーム、チームウェア など
  • アルバイトを頑張っていることをアピールしたい→アルバイトで着ている服

アルバイトの制服は勤務先によっては、プライベートでの着用が禁止されている場合もあるためおすすめできません。例えば「塾講師のアルバイトで私服のスーツを着ている」といった場合は、その服装が選択肢になるでしょう。

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【撮り方】自己PR動画を作成するポイント

自己PR動画を撮影するときのポイントは、次のとおりです。

撮影に必要なものを準備する

まずは、撮影に必要なものを準備します。

必要なもの

  • カメラ(スマートフォンでもよい)

場合によっては必要なもの

  • 三脚
  • スマートフォンのスタンド
  • 照明器具
  • マイク

撮影する環境によっては、照明器具や外付けマイクがあったほうがよい場合があります。安価で購入できるものもあるので、家電量販店やネットショップなどでチェックしましょう。

これらの機材は、Web面接でも必要な場合があります。今後Web面接を受ける可能性がある方は、事前に揃えておくことをおすすめします。

撮影環境(背景・明るさ・騒音)を調整する

背景はシンプルな白色がおすすめです。家具やインテリアが映り込む場合は、別の場所に移動するか、白い布をかぶせてすっきりさせましょう。

撮影時の室内の明るさは、時間帯によって変わります。テストで撮影してみて、明るさが足りない場合は、照明を足すなどの調整を行いましょう。

騒音が入らないように、静かな場所を選ぶことも重要です。工事中で雑音が入りやすいなど、自宅での撮影が難しい場合は、レンタルオフィスや個室完備のインターネットカフェなどで撮影も検討してみてください。

撮影環境(背景・明るさ・騒音)を調整する

ダンスなどで自分をアピールする場合は、屋外で撮影することも可能です。ただし、「明るすぎて表情が見えない」「風の音などで何を言っているか聞こえない」とならないように注意しながら撮影をしましょう。

構図を整える

構図を整える

カメラと目線の高さをあわせることで、アイコンタクトが自然になります。カメラが高すぎたり低すぎたりすると、見下ろしたり、見上げたりした角度で映ってしまいます。カメラの高さが足りない場合は、下に本を敷くなどして高さを調整してみましょう。

画面に上半身がしっかり収まり、手振りや表情がしっかり伝わる構図が理想的です。頭上に余白がなかったり、頭が切れていたりすると、窮屈な印象になるため注意しましょう。

人事

画面の上部に少し余白を設けるとバランスのよい構図になります。

身振り手振りをするときに手が見切れないか、フリップを使う場合は文字が鮮明に見えているかといったことにも注目してみましょう。

【話し方】自己PR動画を作成するポイント

自己PR動画を撮影するときの話し方は、次のことを意識してみましょう。

はっきり・ゆっくりと話す

自己PR動画では、聞き取りやすくするために、言葉をはっきりと発音することが大切です。対面と比べて動画では聞き取りにくくなるため、名前や学校名、専門用語などは特に丁寧に話すことを心がけましょう。

話すスピードが速すぎると、内容が伝わりにくくなります。動画を見ている人が理解しやすいように、ゆっくりと話すことを意識してみましょう

強調したい部分や重要なメッセージの前後に少し間を取ることも効果的です。適度な間を取りつつ重要な部分を強調することで、採用担当者の印象に残りやすくなります。

明るいトーンと表情を心がける

平坦なトーンではなく、話の内容に応じて抑揚をつけることで、感情や熱意を伝えられます。動画の場合、対面と比べて声の明るさや表情が伝わりにくい場合があるため、普段よりもやや大きめの声で話すことがおすすめです。

声の音量やトーンに加えて、表情にも気を配りましょう。リラックスした笑顔で話すことで、親しみやすさが生まれます。

カメラ目線で話す

カメラを見て話し、動画を見ている相手と目線をあわせる感覚で話すことがポイントです。

スマートフォンのインカメラで撮影する場合、画面を見ながら話すと視線がやや下がることがあるため、カメラのレンズを見ることを意識するのがおすすめです

人事

撮影した動画を見返して、目線が不自然な場合は取り直しも検討してみましょう。

ジェスチャーでアピール内容を強調する

適度な手振りを加えることで、話に動きを持たせられます。

ただし、過度なジェスチャーは不自然な印象になるため、自然な範囲で行いましょう。

自己PR動画作成時のよくある疑問点

自己PR動画を撮影する際、さまざまな疑問が浮かんでくるでしょう。よくある疑問点とその答えを紹介します。

自己PR動画の内容が自由といわれたらどこまで自由?

自己PR動画の内容が「自由」と指定された場合、あるいは特に指示がない場合、基本的には柔軟な表現が可能です。例えば、小道具を活用したり、編集を加えたりして個性を表現することもできます。

ただし、「自由」とはいえ、選考の一環である意識を持つことは大切です。自分の強みやアピールポイントを企業に効果的に伝えるための動画であるため、自己紹介、強み、経験、志望動機などの要素を含め、企業の雰囲気や価値観にあわせた表現を心がけましょう。

人事

就活の一環であることを意識し、遊び半分や軽薄な印象を与える内容は避けましょう。

ESと同じ内容の自己PRでもいい?

自己PRの内容は、ES(エントリーシート)と同じでも問題ありません

ESに書いた内容をそのまま動画で話すよりも、台本を作成し、声で伝えられる動画ならではの表現方法を工夫してみましょう。

話し方に抑揚をつける、身振り手振りをいれる、必要に応じて小道具を用いることで、アピールしやすくなります。

動画を編集してテロップや音声を加えてもいい?

編集の可否は、企業からの指示に従います。明確な指示がない場合、カットやテロップの挿入などの編集は不可ではありませんが、控えめな編集に留めるのがおすすめです。

自己PR動画のおもな目的は自分をアピールすることです。そのため、過度な編集は避け、「アピール内容が的確に伝わること」を優先します。過剰なエフェクトや編集は、違和感を与える可能性があるので注意しましょう。

人事

広告、デザイン、Webメディアなどのクリエイティブ業界では例外もあります。これらの分野では、自己PR動画を通じて学生の発想力や表現力、編集スキルを重視することも考えられます。

スマートフォンのカメラで撮影してもいい?

自己PR動画はスマートフォンのカメラで撮影しても問題ありません。ただし、スマートフォンの性能によって画質が粗い場合は、性能のよいカメラを別で用意することを検討してみましょう。

指示がない場合は横向き(横長)がおすすめです。

自己PR動画提出前のチェックポイント

人事

動画撮影後、企業にデータを提出する前に次のポイントをチェックしておきましょう!

動画の内容

  • 伝えたいことが明確か
  • 自分の強みが適切に強調されているか
  • 志望動機が明確に述べられているか
  • 具体的なエピソードが含まれているか
  • 制限時間内に収まっているか

動画の見え方

  • 自然な笑顔や表情になっているか
  • いい姿勢を保っているか
  • 清潔感のある服装、身だしなみか
  • 目線が不自然ではないか
  • 明るさが適切で、顔や表情がはっきり見えるか
  • ピントが合っているか
  • フレームに適切に収まっているか
  • 背景に不要な映り込みはないか
  • 音声や映像に途切れがないか
  • カメラの位置や角度が適切か

音声の聞き取りやすさ

  • 音声が明瞭で、ノイズが少ないか
  • 明瞭で聞き取りやすいか
  • 言葉遣いが丁寧か
  • 適切なスピードで抑揚があるか

動画データ

  • 指定された形式で保存されているか
  • 指示されたファイル名になっているか
  • 動画の再生に問題がないか
  • ファイルサイズは適切か(指定がある場合)
人事

撮影が終わったら、必ずパソコンで再生してみましょう。内容面や表現面の不具合は、自分では気づきにくい場合があるため、第三者に見てもらうこともおすすめです。

よくある質問

面白い自己PR動画を作成したい場合はどうすればいいですか?

あくまでも就活であるため、悪ノリ、ふざけた印象の動画は、アピールとしては不適切です。「面白い」というのは、採用担当者に印象に残ることであり、自分らしさを伝えることを意識してみましょう。

また、志望する企業の社風にも注意しましょう。創造性や発想力といったことを重視する企業であればアピールにつながる可能性もありますが、そうではない場合は、奇抜さや笑いを取ることを意識しすぎないほうがよいかもしれません。

自己PR動画では小道具を使用してもいいですか?

アピール内容とマッチしており、内容をわかりやすくするためのものであれば、小道具を使用しても問題ありません。

使用する小道具の例としては、フリップや絵、自作の作品、トロフィーなどの成果物があります。

自己PR動画でカンペを見てもいいですか?

自己PR動画でカンペを使用しても構いませんが、ずっとカンペを直視した状態で話すのは不自然に見えるかもしれません。自己PR動画では自然な目線や表情が大切です。事前に台本の内容をある程度覚えておき、自信を持って話せるようにリハーサルを繰り返してみましょう。

自己PR動画で服装自由の場合は、私服でもいいですか?

服装が自由の場合でも、就活を意識した清潔感のある服装がおすすめです。企業の文化や業界にあわせた服装を選ぶことも意識してみましょう。

-自己分析

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