Web面接(オンライン面接)を控えている学生のなかには、スムーズに受け答えをするために「カンペを使いたい」と考える方もいるでしょう。
面接では、完璧さよりもコミュニケーション能力が重視されるため、カンペを使っていることだけを理由に不採用になることは基本的にありません。ただし、視線の動きや話し方によっては違和感を持たれる可能性もあるため、使い方には注意が必要です。
この記事では、Web面接でカンペを使うメリット・デメリットや、違和感を持たれにくいカンペの作り方、使い方のポイントをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
監修者からのコメント

「Web面接にカンペを用意して臨みたい」と考える人もいるかもしれませんが、カンペに頼りきってしまうのは考えものです。面接は、その場での受け答えが原則です。Web面接という環境で落ち着いて面接に臨むためにどのような準備をすればよいか確認していきましょう。
Web面接のカンペは使い方次第でOK!
Web面接でカンペを使用することは、使い方次第で可能といえます。特に、自己PRや志望動機の要点を整理し、キーワードを確認する程度であれば、問題にならないことが多いでしょう。
ただし、文章をそのまま読み上げたり、頻繁に視線を外したりすると、不自然な印象を与える可能性があります。Web面接では自分の言葉で話すことが前提です。カンペはあくまで「補助」として活用しましょう。
Web面接でカンペを使用していると採用担当者にバレる?
採用担当者によっては、Web面接中に学生がカンペを見ながら話していることに気付く場合があります。特に、不自然な動きや回答が続くことで「カンペを見ているのではないか」とバレる可能性があるでしょう。
不自然に見えやすい動きや回答
- 質問のたびに視線が大きく下に動く
- 同じ方向を何度も見ている
- 抑揚が少なく、読み上げているように聞こえる
- 質問と回答が噛み合っていない
- 何度も特定の方向へ視線を向けたり、目を細めたりしている
Web面接でカンペを使用すると選考に落ちる?
カンペを使用したからといって、印象が下がったり、カンペのみが原因で不採用になったりすることは基本的にありません。
面接で企業が重視しているのは、完璧に話せるかどうかといったプレゼン能力よりも、質問の意図を理解し、自分の考えを的確に伝えられるコミュニケーション能力です。
たとえカンペを用意していても、質問に対して柔軟に答えられていれば「準備をして臨んでいる」「落ち着いて話せている」と伝わります。
一方で、カンペを使用していても、回答が不自然に途切れたり、質問とずれた内容を読み上げていたりすると「準備が足りていない」「理解度が低い」と受け止められることがあります。

カンペの有無よりも「内容を理解したうえで適切にコミュニケーションが取れているかどうか」がポイントです。

対面の面接では、手元のメモを見ながら答えることはありません。Web面接も同様に、面接官の話をよく聞いて、その場で考えて答えるのが原則です。ただし、緊張して言葉に詰まってしまうことに備え、お守り代わりにキーワードだけを先方から見えないところに書いて貼っておく程度であれば許容範囲といえるでしょう。
Web面接でカンペを使用するメリット
Web面接でカンペを使用するメリットは、次の3つです。
緊張しても話の軸を見失いにくい
Web面接では、画面越しのやり取りや独特の間の取り方に戸惑い、緊張が高まりやすくなります。その結果、用意していた内容が飛んでしまうことがあるかもしれません。
カンペがあれば、話の軸となるキーワードを確認できるため、途中で言葉に詰まっても立て直しやすくなります。頭が真っ白になる不安も軽減できるでしょう。
伝えたいポイントの抜け漏れを防げる
自己PRや志望動機では、事前に回答を考えていても、いざ本番になると「本当は伝えたかったことを言い忘れてしまった」ということがあるかもしれません。
カンペに要点をまとめておけば、内容を確認しながら話を進められ、伝え漏れを防ぎやすくなります。特に、数字や固有名詞、具体的なエピソードは、事前にメモしておくことで正確に伝えやすくなるでしょう。
精神的な不安を軽減できる
Web面接では、通信トラブルや相手の反応が読み取りづらいことなど、対面とは異なる不安要素があります。こうした状況でも、手元にカンペがあると気持ちに余裕が生まれ、落ち着いて対応しやすくなります。
カンペがあることで質問に集中しやすくなり、相手の話をしっかり聞く姿勢も保ちやすくなるでしょう。
使い方には注意!Web面接でカンペを使用するデメリット
カンペはWeb面接での不安を軽減する一方で、使い方を誤ると選考に影響する可能性があります。メリットだけでなく、次の4つのデメリットも理解して、自然な対応を心がけましょう。
視線の動きが不自然になりやすい
カンペを置く位置によっては、視線が画面から外れやすくなります。Web面接では視線の動きが目立ちやすく、不自然な視線は「話に集中していない」「自信がなさそう」と伝わる可能性があります。
特に、カンペを手元に置き、質問のたびに下を向く動きは不自然に見えやすいため、できるだけ視線を下げないように意識してみましょう。
読み上げている印象を与えやすい
カンペに文章を書いてそのまま読み上げると、違和感のある話し方になりがちです。抑揚が少なく、間の取り方も不自然になりやすいため「自分の言葉で話していない」と感じられる可能性があります。
Web面接では、回答の内容だけでなく、話し方や自然さも大切なポイントです。視線を画面に向け、カンペの内容をふまえて、間を取りながら落ち着いて答えるように意識してみてください。
質問と噛み合わない回答をしてしまうことがある
カンペの内容に意識が向きすぎると、質問の意図を十分に考えないまま回答してしまうことがあります。質問と少しずれた内容を話すと「相手の話をきちんと聞けていない」「会話のキャッチボールができていない」と感じられるかもしれません。
Web面接では、用意した内容を正確に話すことよりも、質問に対して適切な回答を伝えることを心がけましょう。
想定外の質問に対応しにくくなる
カンペに頼りすぎると、用意していない質問が出た際に戸惑うことがあります。面接では、定番の質問だけでなく、深掘り質問や言い換え質問が出ることも考えられます。
そのような場合、カンペに書いた回答をそのまま使おうとすると、想定外の質問にうまく当てはめられず、答えにくくなるかもしれません。そのため、完成した文章を用意するのではなく、エピソードや学びを整理しておくことが大切です。
Web面接で違和感を持たれにくいカンペの作り方
Web面接で違和感を持たれにくいカンペを作る際は、次の3つを意識してみましょう。
文章ではなくキーワードだけを書いておく
カンペには、話す内容をそのまま文章で書くのではなく、キーワードや要点のみを記載するのがおすすめです。文章を用意すると読み上げてしまいがちですが、キーワードであれば、その場で言葉を組み立てることになるため、自分の言葉で伝えやすくなります。
想定質問ごとに回答を作り込みすぎない
カンペを「質問と回答のセット」で作り込みすぎると、想定外の質問に対応しにくくなります。質問ごとに文章を用意するのではなく「強み」「学生時代に頑張ったこと」「志望理由」などのテーマごとに、伝えたい経験やエピソードを整理しておくのがおすすめです。
例えば「強みに関する質問をされたらアルバイトの経験を軸に話す」と決めておけば、質問の仕方が変わっても柔軟に対応しやすくなるでしょう。
一目で確認できる分量に抑える
文字量が多いと、面接中に視線が止まりやすくなり、不自然に見える可能性があります。
カンペは、面接中にじっくり読むためのものではありません。1テーマにつき数行程度にまとめ、見てすぐ思い出せる分量を書くのがポイントです。余白を取ったり、箇条書きにしたりすると確認しやすくなります。
パソコン上でWordなどを使って作成し、デスクトップに表示させる場合は、文字サイズを読みやすい大きさに調整しておきましょう。
Web面接のなかでカンペを自然に使う工夫
ここでは、Web面接でカンペを自然に使うために、工夫したいポイントを紹介します。
視線が大きく動かない位置にカンペを置く
カンペはカメラや画面の近くに配置するのがおすすめです。手元やパソコンの横に置くと、視線が下や横に大きく動きやすくなりますが、カメラ付近に設置すると、視線の動きを最小限に留め、自然な印象を保てます。
パソコン上に表示する場合は、画面を分割してWeb面接画面とメモを並べる方法もあります。ただし、マウス操作が増えたり、視線が左右に振れたりしやすいため、視線の移動が少なくなる位置に調整してみましょう。
あくまでもその場のコミュニケーションを大切にする
カンペは話す内容を思い出すための補助的な役割であり、面接中に読み上げるためのものではありません。質問を受けたら、まずその意図や内容を理解し、直前のやり取りを踏まえて答えることが大切です。
用意した内容にこだわりすぎず、聞かれている内容に合わせて話を組み立てることで、やり取りもスムーズになるでしょう。
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Web面接(オンライン面接)に必要なもの・流れ|マナー・服装のポイントも解説
Web面接とは、オンライン形式の面接です。選考のために企業へ行く必要がなく、自宅などで面接を受けることができます。Web面接の場合、パソコンやスマホ、イヤホンなどを準備する必要があるため、早めに必要なものを揃えておきましょう。
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Web面接に適した背景|家具は見えてもいい?ぼかしは使用していいの?
Web面接の背景は、清潔感があり表情が明るく見える白色がおすすめです。大型家具は無理に動かす必要はありませんが、生活感が見えすぎない工夫をしてみてください。ゴミや洗濯物は片付ける、ポスターやカレンダー、小物類なども映らない場所で面接に臨みましょう。
よくある質問
Web面接(オンライン面接)でカンペを使うとバレますか?
カンペを使っているからといって、必ずしも気づかれるわけではありません。ただし、視線が大きく下に動いたり、同じ方向を何度も見たりすると、違和感を持たれることがあります。
大切なのは、カンペの有無よりも自然に受け答えできているかどうかです。キーワードを軽く確認する程度であれば、大きな問題にはなりにくいでしょう。
録画面接でカンペを使ってもいいですか?
録画面接は、その場でのやり取りがないため、カンペを使いやすい形式です。ただし、文章をそのまま読み上げると抑揚がなくなり、違和感を持たれることがあります。
質問の意図を踏まえたうえで、要点を確認する補助として使うことが大切です。
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録画面接とは?やっておきたい事前準備、撮り方・話し方のコツを解説
録画面接とは、企業が指定する質問に対し回答する姿を撮影し、データを送付して行われる選考です。対面面接のように、その場で面接官と話さないため、比較的リラックスして臨める方もいるでしょう。そういったなかでも、質問にどう答えるか、どんな服装で臨むかなど十分な準備も必要です。
Web面接でカンペをどこに置くべきですか?
カンペはカメラや画面の近くに配置するのがおすすめです。手元に置くと視線が大きく下に動き、横に置くと視線が頻繁にずれることがあります。画面の上下やカメラ付近に置けば、視線の動きを抑えられるでしょう。
Web面接で画面のメモを見ながら話してもいいですか?
画面にメモを表示して話すことも可能ですが、視線が左右に頻繁に動いたり、キーボードやマウスを操作している様子が目立ったりすると、違和感を持たれることがあります。
画面を分割する場合は、視線の移動が少なくなる位置にメモを配置してみましょう。
監修者情報

監修者:遠藤 美穂子さん
新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。
資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
