書類選考 自己PR

【例文20個】自己PRの書き方|自分の強みを見つけ出す方法と印象に残る文章の作り方

自己PRの書き方。自分の強みを見つけ出す方法とは

自己PRは、ES(エントリーシート)や履歴書、面接において頻出の質問です。しかし、自分にはどんな強みや能力があるのかがわからず、何を自己PRとして書けばよいのか迷っている方もいるかもしれません。

自己PRでは、自己分析と企業が求める人物像を照らし合わせたうえでアピールポイントを決めて、「その強みを企業でどう活かせるか」まで伝えることが重要です。

この記事では、新卒で就活をする学生向けに、アピールポイントを探す方法や、自己PRの書き方を紹介しています。

人事

自己PRの例文を確認したい方は「【アピールポイント別】自己PRの例文」をチェックしてみてください。

この記事でわかること

  • 自己PRを書き始める前に、自己分析で自分の強みを明確にしたい
  • 自己分析以外にも、短所や第三者の意見からも、強みを見つけられることがある
  • 自己PRは、文章の構成に当てはめることで伝わりやすくなる

監修者からのコメント

監修者
遠藤 美穂子さん

「自己PRで何を書いていいか分からない」「短所は出てくるけれど長所は出てこない」などお悩みの方はいませんか。就活の自己PRは「自分の特徴はこれで、働くときにこのように役立ちます」と伝えるものです。自分では当たり前と思っているものこそがアピールポイントですから、自己分析を通じて見つけ出し、自己PRにつなげましょう。

就活で頻出!「自己PR」とは?

就活でよく聞かれる自己PRってどういうこと?

自己PRとは、自分の強みや企業が自分を採用するメリットをアピールするものです。

例えば、コミュニケーション能力、リーダーシップ、計画性など自分が優れていると感じるポイントを、具体的なエピソードを添えて伝えます。

企業側は自己PRを問うことで「きちんと準備してきたか」や「業務に活かせるスキルや経験を持っているか」などを知ろうとしているケースが多いです。

ガクチカや長所との違い

ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略です。

ガクチカでは、学生時代に力を入れた経験をもとに、自分の人柄や業務に対するモチベーションを伝えます。

一方、長所は生まれ持った性格的な特徴などから、自分の人物像を伝えることが目的です。自己PRのなかで長所を伝えることもあるでしょう。

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自己PRでアピールしたいことが見つけられないときの対処法

自己PRを作成したいのですが、自分のいいところが見つけられなくて……。どうやったら見つかるんでしょうか。

学生
人事

自己PRでアピールしたいことがなかなか見つけられないなら、まずはこれらのことをやってみましょう!

自己PRが思いつかないときの対処法5選

自己分析をする

自分の強みやスキルが思い浮かばないときは、まず自己分析を行いましょう。

就活の序盤で自己分析を行って時間が経過しているのであれば、再度自己分析をしてみましょう。就活を経験したことで、自分の強みや弱みがより明確になっている可能性があります。就活で自分を見つめ直す機会に触れたことで、今まで気づかなかった自分の特徴や能力が見つけられるかもしれません。

自己分析では今一度、過去の成功・失敗体験、継続して努力したことなどを振り返ってみてください。

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診断ツールを使用する

自分の強みや特徴を知る手段として、自己診断ツールを活用する方法もおすすめです。例えば、各就活サイトが提供している性格診断テストなどがあります。

これらの診断結果と自己分析の結果を照らし合わせてみると、より客観的に自分の特徴や性格を整理できます。診断結果で納得感のあるものは自分の強みと捉えて、自己PRのアピール材料として活用してみましょう。

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短所から自分の強みを導き出す

自己PRを考えるときに「短所ばかり思いつく」ということもあるでしょう。しかし、短所と長所は表裏一体であり、短所をポジティブに捉え直すことで強みや長所を導き出すこともできるのです。

例えば、次のように短所を強みや長所に言い換えることができます。

短所を強みに言い換える例

  • 心配性→課題や問題点に気づきやすい
  • マイペース→いつでも落ち着いて対処できる
  • 優柔不断→慎重に判断できる
  • 頑固→自分のブレない軸や価値観を持つ
  • 人見知り→周囲に配慮できる
  • 負けず嫌い→向上心がある
  • 人見知り→周りに配慮できる
  • 面倒くさがり→効率を重視する
  • 気が弱い→傾聴力がある
  • 自己主張が強い→行動力がある
  • 不器用→誠実で嘘偽りがない
人事

短所を強みに言い換える例は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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強みとなる特徴の一覧から考える

さまざまな強みや特徴を一覧で見ると、これまで気づかなかった自分のアピールポイントに気づけることがあります。次の一覧から自分に該当するものをピックアップして、自己PRを考えてみましょう。

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友人や家族などの第三者の意見を聞く

自分の強みや特徴がわからないときは、身近な友人や家族、学校の教授、アルバイト先の先輩などに意見を求めるのもおすすめです。

他人の視点からの意見を聞くことで、自己評価とは異なるポイントがわかるので、新たな強みや特徴を見つける手助けとなることがあるでしょう。

監修

「強みと言えるほどのものはない」と謙虚に構えてしまうと、自己理解の浅い人と取られかねません。自分を理解していて、ポジティブに捉えられている人は魅力的に映ります。自分の考え方や行動の特徴を「悪く言えばこうだけれど、よく言えばこう」と捉え直したり、他の人との違いを見つめ直したりして、自分の強みや長所を言語化してみましょう。

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自己PRを書く前に考える3つのステップ

自分のアピールポイントをある程度把握できたら、自己PRにするためのエピソードを考えます。自己PRを書き始める前に、3つのことに取り組んでみましょう。

自己PRを書く前に考える3つのステップ

1. 強みを発揮した経験やエピソードを洗い出す

自己PRでは「単に自分は〇〇が強みです」と伝えるだけでなく、根拠となる具体的なエピソードを加えて、説得力のある内容にする必要があります。

強みをどんな状況で発揮したのかを振り返り、5W1Hで深掘りしていきましょう。

5W1Hとは

  • When:いつ
  • Where:どこで
  • Who:誰が
  • What:何を
  • Why:なぜ
  • How:どのように

ここでは、サッカー部のキャプテンとして、モチベーションが下がった部員たちを奮い立たせ、チームを引っ張ってきた経験を例に5W1Hを考えてみましょう。

5W1Hに当てはめた例

  • いつ→大学時代
  • どこで→サッカー部
  • 誰が→自分とサッカー部の部員たち
  • 何を→面談、全体ミーティング、練習計画の立案
  • なぜ→モチベーションの低下、頻発する意見対立などのトラブルがあった
  • どのように→共通の目標設定と具体的な練習計画の実行
人事

どんなことに悩んでいて、どうやって解決したかがポイントですね。

2. 応募企業が求める人物像を理解する

企業に応募する際には、その企業がどんな人を求めているのかを理解することが重要です。募集要項や企業の公式Webサイト、SNSなどを通じて、企業が求める人物像を確認してみましょう。

仕事内容はもちろん、企業理念や経営者の考え方、実際に働いている方の声・インタビューなども、企業が求める人物像を知るためのヒントになります。

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3. 企業視点を踏まえてアピールポイントをひとつに絞る

アピールポイントが複数ある場合でも、ひとつに絞ることをおすすめします。複数伝えようとすると要点がまとまらず、伝えたいことがぼやけてしまいます

自己PRでアピールするポイントを絞るときは、自分視点だけで選ぶのではなく、採用する企業視点も踏まえて選定することが大切です。

重なる部分が自己PRで伝えるアピールポイント

応募先企業が求めている人物像を深く知り、自身のアピールポイントと照らし合わせながら、接点を見つけましょう。

【自己PRの書き方】当てはめるだけで書ける文章の構成

5W1Hで自分の経験を考えてみたけど、ここからどうやって文章にしていけばいいんだろう。

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人事

自分の強みとそのエピソードを考えたのであれば、文章の構成に当てはめるだけで、自己PRにすることができます!

当てはめるだけ!自己PRの基本構成4ステップ

結論

まずは、結論ファーストを意識して、簡潔に述べましょう。結論を最初に述べることで話の全体がわかりやすくなります。

例文

私の強みは、周囲の人を巻き込めるリーダーシップです。

根拠となるエピソード

結論を伝えたら、強みを発揮したときの工夫点や行動、課題を克服するための行動などを具体的に述べていきます。

例文

私は大学のサッカー部に所属しており、3年生になった春、先代よりキャプテンに任命されました。
サッカー部は私が入学したころから他大学との練習試合に勝てなくなり、部員たちのモチベーションが徐々に低下していました。私がキャプテンになった当初は部員間の意見対立も目立つようになり、問題となっていました。
このままでは新たな部員が入らないどころか、部員が減ってしまうと危惧していました。これを解決するために、部員一人ひとりとの面談を重ね、彼らの悩みや要望を深く理解しました。

成果や結果

具体的な成果や結果は、数字を用いて伝えることで説得力が増します

例文

部員と一人ひとりと話すと今まで見えていなかった不満が続出し、受け止めるのが苦しいこともありました。その反面で、私を信じて素直に打ち明けてくれたことがうれしく思い、自分なりの目標を立てました。そして、全体ミーティングの実施により共通の目標を明確にし、それを達成するための練習計画を立てました。

これにより、チーム全体の連携が強まり、前年に比べて大会での成績が県大会ベスト8から準決勝進出と大きく向上しました。私がサッカー部を引退する他大学との試合では、4年間勝てていなかった大学に勝利することができました。

企業でどう活躍できるか

最後に、その強みや特徴を企業でどのように活かせるかを伝えましょう。

例文

仲間の意見に耳を傾けながら課題を正しく捉え、チーム全体で成果を出すリーダーシップは、貴社でも活かせると考えています。

ほかの学生と差別化できる自己PRの書き方

自己PRを書いたあとは、自分のエピソードがほかの学生と差別化できる点があるかを考えてみましょう。差別化する書き方は次のとおりです。

採用担当者は数多くの学生のESを確認しているはずです。自己PRのエピソードが抽象的だったり、よくあるエピソードだったりすると印象に残りにくいかもしれません。エピソードを差別化し独自性が高い物になれば、より印象的なものになるでしょう。

人事

独自性とは奇をてらうことではなく、自分らしさであることを念頭に置いておきましょう。

エピソードに数値を用いて具体的に示す

自己PRにおいてほかの学生との差別化を図るには、エピソードのなかで、強みを発揮して自分があげた成果や結果、または具体的な状況が分かるように数値を織り込むと効果的です。数値を加えることで、具体的な成果や状況が明確に伝わります

数値を用いた例

TOEIC900点を目指し、3カ月間にわたって平日は毎朝30分、夜1時間の勉強を継続しました。その結果、苦手だったリーディングの点数がアップし、合計点は900点を超えました。

自分の強みを別の表現に言い換える

強みを伝える際に、抽象的な言葉ではなく具体的な表現に変えることで、差別化を図ることができます。

例えば、「コミュニケーション能力がある」という表現は、「相手の要望や意見を先に親身に聞き、それを踏まえて自分の考えを伝えることを大切にしている」と言い換えることが可能です。

人事

そのときの情景が浮かんでくるように具体的に伝えたほうが、面接官の印象に残りやすくなります!

失敗・挫折経験を盛り込む

失敗や挫折の経験というとネガティブな印象ではありますが、「どう乗り越えたか」を伝えることで、ポジティブなエピソードになります。

採用担当者は、失敗・挫折経験そのものではなく、乗り越えた方法、乗り越えたときのマインドを知りたいと考えているでしょう。乗り越えた方法やマインドを通して、その人がどんな人物かが見えてくるからです。

自己PRの書き方に関する注意点

自己PRを書くときは、次のポイントに注意してみましょう。

自分を偽らない

自己PRを書く際、企業が求める能力をアピールするのは大切です。しかし、事実と異なる内容を書くことはおすすめできません。

もし、偽った内容で書類選考を通過したとしても、面接での受け答えで矛盾が生じてしまう可能性があります。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、自分の能力や個性が伝わる正直な内容を書きましょう。

「好き」「頑張りたい」だけでなく具体化する

「◯◯することが好き」「貴社で◯◯を頑張る」といった内容だけでは、アピールとしては不十分になる可能性があります。エピソードとして好きなこと、頑張りたいことを伝えるのは問題ありませんが、より具体的で独自性のあるエピソードにすること大切です。

「好き」を軸にしたいのであれば、「好きが高じてどんなことをしたのか」「自分のスキルや強みと、『好き』がどうマッチしているのか」などを伝えることで、独自性のある自己PRになるでしょう。

当たり前の内容は控える

自己PRのエピソードに、努力した過程を盛り込むことはあるでしょう。

例えば、「みんなで話し合いをして意見をまとめた」「コミュニケーションをとることを意識した」「ゼミの発表をするために練習した」だけでは、すでに社会人である採用担当者としては、当たり前のことだと感じるかもしれません。

なぜ努力をしたのか・しなければならなかったのか、どう努力したのか、他の人の努力とどう違うのか、その努力はどう活かせるのかもしっかり伝えましょう。

読みやすさに気をつける

自己PRを書く際は、内容だけでなく、読みやすさに気を配ることも大切です。適宜改行を入れたり、文字の大きさを調整したりといった工夫を心がけましょう。

ESをパソコンで作成する場合、指定フォーマットの制限で文字の大きさを変えられない場合もあります。それでも、次の点を心がけると読みやすくすることは可能です。

読みやすい自己PRのポイント

  • 記入欄の8割以上を埋める
  • 文字を詰め込み過ぎず、1文を適度な長さにまとめる
  • 誤字脱字に気をつける
人事

手書きの場合は読みやすい文字で丁寧に書くことも心がけましょう。

【アピールポイント別】自己PRの例文

ここでは、アピールポイント別に自己PRの例文を紹介します。

コミュニケーション能力

例文

私の強みはコミュニケーション能力で、さまざまな人にあわせた接し方を得意としています。
大学在学中には、地元の20年以上続く老舗喫茶店でアルバイトを2年間経験しました。常連のお客様が多く、来店するすべての方に心地よく過ごしていただくため、丁寧かつ親近感を持っていただけるような接客を心がけていました。
その結果、お店に置かれているお客様アンケートで、接客に対するお褒めの言葉を月に10件以上いただくことがありました。常連のお客様はもちろん、新規のお客様からも「店員さんが笑顔で居心地がよい」といった感想をいただきました。
貴社での業務においても、このコミュニケーション能力を活かし、さまざまな部署の方々とスムーズに関わりながら業務を進めていきたいと考えております。

例文のポイント

  • コミュニケーション能力があるだけではなく、丁寧で親近感のある接客ができることをアピールしている
  • コミュニケーション能力の高さとして、常連客から新規の顧客まで、人にあわせた柔軟な対応ができることが伝わる
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リーダーシップ

例文

私の強みは、集団行動やグループワークでのリーダーシップを発揮して、周りを巻き込んで結果を出す能力があるところです。
大学在学中、私はテニスサークルのサークル長を務めました。サークルを引き継いだとき、メンバー同士の能力の差により期待する結果が出せていない状況でした。しかし、「半年後の地区大会で優勝する」という目標を立て、メンバー一人ひとりの能力にあわせた練習方法を取り入れました。これにより、メンバーがそれぞれの能力を最大限に発揮し、過去には果たせなかった地区大会での優勝を実現しました。
貴社においても、リーダーシップを活かして、ゆくゆくはプロジェクトリーダーとして成果を残せる存在を目指したいと考えています。

例文のポイント

  • 課題の発見→目標設定→行動→成果の流れが明確で、自分の強みが伝わりやすい
  • メンバーにあった練習方法の提案と取り組みを説明することで、メンバーの個性を重視した柔軟性のあるリーダーシップであることがアピールできている
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責任感

例文

私の強みは責任感です。
大学3年生のとき、学外実習で地元企業の商品企画に関わるプロジェクトに参加しました。グループで新商品の提案を行うなかで、私は発表資料の作成とプレゼンテーションを任されていました。しかし、提案内容がなかなかまとまらず、期限が迫るなかでチーム内の意見も分かれはじめ、進行が滞ってしまいました。
その状況を見て、私は「任された役割をやり遂げるだけでなく、チーム全体をまとめることが必要だ」と考え、メンバーと個別に話し合い、アイデアを整理して共通の方向性を導き出しました。さらに、自宅でも資料作成を進め準備を重ねました。
その結果、無事プレゼンを成功させ、企業担当者からも「実現性が高く、よく練られている」と高評価を得ました。
この経験から、「自分の役割を越えて、最後まで責任をもつこと」の大切さを実感しました。貴社でも、任されたことをやり遂げるだけでなく、チーム全体の成果にも責任を持つ姿勢をもって働きたいと考えています。

例文のポイント

  • 指示されたことだけをやるのではなく、チームの状況を把握しで行動ができ、結果につながった過程がわかりやすい
  • 自分自身の成長のほか、企業担当者からの客観的な評価も入れることで、強みである責任感の説得力が高められている

協調性

例文

私の強みは協調性です。
特にこの強みを活かせたのは、3年間の雑貨店でのアルバイト経験です。普段は新宿店での勤務でしたが、月に数回、応援スタッフとして他店舗で勤務することがありました。各店舗で独自の雰囲気やスタッフの特徴がありましたが、協調性を活かし、各店舗のスタッフと共に売上向上に向けて努力しました。例えば、接客方法に悩むスタッフに、他店舗の成功事例を共有したり、具体的なアドバイスをしたりなど、前向きな声掛けを行いました。
その結果、応援に入った店舗の売上が普段の2倍以上になることも多く、店舗の目標達成に貢献することができました。また「○○さんがいると店の雰囲気が良くなる」という声もいただけました。
どんな状況でも協調性を発揮し、周囲に貢献する力は、チームワークが重視される貴社でも十分に活かせる能力であると自負しています。

例文のポイント

  • 積極的にコミュニケーションをとる、接客方法のアドバイスをするといった、具体的な行動が伝えられている
  • 協調性があることだけではなく、他店舗で勤務し結果を出したことで「適応力」の高さも伝えられている
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社交性

例文

私の強みは、社交性があるところです。
ゼミ活動で行動経済学について研究しました。具体的には「人が物事を判断するきっかけになるのは何か、市場にどんな影響を及ぼすのか」といったテーマです。
研究を進めていくなかで、メンバー同士の意見のすれ違いが発生しました。初対面のメンバー同士でしたが、私は物おじせず一人ひとりの意見を聞き取り、研究そのものの目的や方向性を確認しあい、すれ違いの解消を積極的に行いました。
また、研究結果をまとめる際は、データ分析を担当し、メンバーと協力して複雑な内容をわかりやすくまとめました。
ゼミ活動の最後の発表会では、教授より「誰が見ても理解できるよう、わかりやすくまとまっている」と評価されました。
この経験を通じて、異なる意見を持つ人とも積極的に関わり、成果につなげる力を身につけることができました。入社後も、社交性を活かして周囲と協力し、成果を出していきたいと考えています。

例文のポイント

  • 社交性と分析力の2つの能力を掛けあわせて、独自性のあるアピールをしている
  • 意見の異なるメンバー間の潤滑剤として機能し、社交性があることが伝わりやすい
  • 教授の言葉を使用したことで、成果が明確にわかる
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社交性とは、他者と円滑なコミュニケーションを図り、良好な人間関係を構築する能力を指します。自己PRでアピールするのに効果的であるため、例文を参考にアピールのコツを確認してみましょう。

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忍耐力

例文

私の強みは、目標に向けて最後まで諦めずに取り組む忍耐力があるところです。
昨年、私の地元である京都府で開催された「京都の魅力を伝えるオリジナル小説」のコンテストに興味を持ち、参加を決意しました。最初は「自分にできるのか」「期限までに書き上げられるのか」などの不安を感じました。しかし、決めたことは最後までやり遂げるのが私の原則なので、計画的に構成やストーリーを練り、約3カ月で約6万文字の原稿を完成させました。
結果として、学生部門で最終審査まで残ることができました。文学賞受賞は逃してしまいましたが、この経験で培った「最後までやり遂げる力」は自分の自信にも繋がっています。
貴社での仕事においても、どんな困難があっても常に目標を持ち、最後まで取り組む姿勢で臨みたいと考えています。

例文のポイント

  • 「約3カ月で約6万文字」という具体的な数字を用いていて説得力がある
  • 文学賞が受賞できなかったが結果をポジティブに捉えており、前向きさもアピールできている
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忍耐力とは?意味を理解して効果的に自己PRでアピールしよう【例文あり】

忍耐力とは、困難な状況でも目標達成に向けて努力できる力を指します。自己PRで忍耐力をアピールする際は主体的な内容として伝えることが大切です。この記事では、自己PRで忍耐力をアピールする際のポイントや例文を紹介します。

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行動力

例文

私の強みは、自分がすべきことを考え、すぐに行動に移せるところです。
大学2年の頃、豪雨の影響で被災した地域の支援を調べていた際、ボランティア活動の募集を見つけてすぐに参加を決めました。被災地に足を運ぶと、テレビでは伝わらない被害の実態に驚く学生が多くいました。私はほかのボランティア団体とも協力し、効率的に作業を進めるために分担や声掛けを積極的に行いました。
被災地の方々からは、「学生たちが来てくれてうれしかった」「話を聞いてもらって励まされた」などといったあたたかい言葉をいただきました。このボランティア経験を通じて、災害を自分ごととして捉え、被災者の立場で考えることができるようになりました。
このように、自分がやるべきことや求められていることを行動に移せる力は、常に革新を求める貴社においても活かせると考えています。

例文のポイント

  • 情報を見つけてから実際に行動に移すまでのスピード感を、文章として伝えられている
  • 自分自身が行動をするだけではなく、現地でほかの人に声かけをするなど、周囲を巻き込める力がアピールできている

傾聴力

例文

私の強みは傾聴力です。
私は、大学時代に心理学のゼミに所属しており、グループディスカッションやインタビューを通じて、人々の意見や感情を深く理解することを学びました。あるとき、ゼミのメンバーの一人が、研究に対する不安や悩みを打ち明けることがありました。そこで私は、自分の意見や解決策を押し付けるのではなく、まず相手の話をしっかりと聞き、そのうえで共感や励ましの言葉を伝えました。
その結果、メンバーは不安を乗り越えることができ、研究を無事成功させることができました。さらに、「話を真剣に聞いてくれたおかげで、自分の気持ちを整理することができた」という感謝の言葉を受け取りました。
貴社においても、この傾聴力を活かして、同僚や顧客の声を真摯に受け止め、円滑なコミュニケーションを図ることで、プロジェクトの成功やチームの一体感を促進することができると確信しています。

例文のポイント

  • 「ただ話を聞くのが得意」というだけではなく、相手の話を聞いて気持ちの整理を手伝ったことで、相手が不安を乗り越えられたという変化が、わかりやすく伝えられている
  • 傾聴力を学んだこと、実際に活かせる柔軟性・行動力があることをアピールできている
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傾聴力とは?トレーニング方法や自己PRのエピソード作成方法を紹介

傾聴力とは、相手の話に耳を傾け、潜在的な悩みを引き出したり問題解決に導いたりするスキルです。トレーニング方法を実践する、傾聴力が高い人の真似することで傾聴力を磨くことが可能です。就活では、自己PRや長所で傾聴力をアピールできます。

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適応力

例文

私の強みは、変化に柔軟に対応する「適応力」です。
大学3年生のとき、アルバイト先の店舗が突然リニューアルし業務内容やオペレーションが大きく変更されました。マニュアルが整備されていないなか、私は新しい業務を自ら覚え、後輩スタッフへの共有や改善提案にも取り組みました。
その結果、1カ月後には以前と比較し業務効率が大幅に改善され、店長から「変化を前向きに引っ張る存在」と評価されました。
この経験で培った柔軟性と行動力を活かし、貴社のマーケティング部門で、トレンドや市場の変化にも素早く対応しながら、最適な広報戦略を提案・実行できるよう尽力していきたいです。

例文のポイント

  • 自分自身が適応するだけではなく、後輩スタッフにサポートしたことも伝えられている
  • 強みである適応力と、「市場への変化の対応」という適応力が求められる業界への志望はマッチ度が高い
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適応力が高い人の特徴とは?スキルを高める方法と就活でアピールする方法を解説

適応力とは、環境に応じて行動や考え方を切り替える能力です。適応力が高い人には共通点があり、真似をしてみることで、自分自身の適応力も高められるでしょう。適応力はビジネスシーン、プライベートのどちらでも役に立つため、少しずつスキルを高める努力をすることがおすすめです。

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順応性とは?メリットや類義語と就活で長所・自己PRとして伝える例文を紹介

順応性(じゅんのうせい)とは、環境や状況の変化にすぐ対処できる性質を指します。新しい職場、人間関係に慣れるまでの時間が早く、その人のメリットにもなります。順応性の高さは長所や自己PRとしてアピールすることも可能です。

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観察力

例文

私の強みは、自己観察力です。
大学1年生のとき、講義の内容が理解できず、前期の試験は平均点を下回っていました。
そこで、なぜ講義の内容が理解できなかったのか、自分の日々の受講態度や勉強の仕方を振り返りました。先生が話している単語や言い回しに「どういう意味だろう?」「どういう意図があるんだろう?」などと考え、講義全体の内容が頭に入っていないことに気づきました。
講義中はノートをとることに集中し、気になったところはメモしておいて講義後に先生に質問するようにしました。
すると、講義の内容が理解できるようになり、1年生の後期の試験は平均点を上回りました。先生からも「積極的に質問してきて意欲が感じられる」と評価されました。この経験を通じて、自己観察力の効果に気づき、自ら行動する主体性が身につきました。
入社後は、自らの行動を振り返りながら自分が何をすべきかを考え、主体的に行動して業務に携わっていきたいと考えています。

例文のポイント

  • 観察力のなかでも「自己観察力」という具体的な強みを冒頭で伝えている
  • 先生の「意欲が感じられる」という言葉で成果が明確に伝わる
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観察力とは?洞察力との違い、自己PRでの効果的な伝え方を解説【例文付き】

観察力とは、物事や状況をよく見て得た情報を的確に捉える能力です。ビジネスシーンにおいて大切なスキルのひとつとされています。言い換えやエピソードを交えて採用担当者の印象に残る自己PRを作成してみましょう。

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継続力

例文

私の強みは、諦めずに取り組み続けられる継続力です。
高校から現在までの6年間、趣味で小説を書いており、年に3回出版社が主催するコンクールに応募しています。指定されたテーマや題材をもとにシナリオを考え、文章にしていく工程は、スムーズに進むときもあれば、アイデアが浮かばず締切直前までかかることもありました。順調に進まないときでも諦めず、アイデアが出ないときは外の景色を見たり、美術館や映画館に行ったりして気分転換を図りました。大学3年生のときに応募した短編集のコンクールで新人賞を受賞し、翌月の月刊誌に掲載されました。審査員からは「ストーリーが作りこまれている」「よく考えられた作品だ」と評価されました。
入社後は、諦めずに取り組むことを活かして、何事にも挑戦し続け、コツコツ成果を出していきたいと考えています。

例文のポイント

  • 6年間コンクールに応募し続けたということから、継続して小説を書き続けていることがわかる
  • 外の景色を見たり美術館や映画館に行ったりなど、小説を書き続けるための工夫がわかりやすい
  • 継続して自己研鑽し、コンクールで受賞したという成果が得られている
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継続力を自己PRで伝えるポイント!言い換えや差別化のコツも紹介【例文付き】

継続力は、一度始めたことを目標が達成するまで取り組み続ける力を指します。企業が重視する性質のひとつであり、自己PRに有効な強みです。アピールする際のポイントを確認して、自己PR文を作成してみましょう。

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課題解決能力

例文

私の強みは課題解決能力です。
大学2年生のとき、Webマーケティング会社の長期インターンに参加し、クライアントのECサイトの売上向上を目的とした施策立案を担当しました。最初はサイトへのアクセス数はあるものの、購入に結びつかないという課題がありました。
私はまず、アクセスデータやヒートマップを分析し、ユーザーが途中で離脱しているポイントを特定しました。さらに、競合サイトや消費者心理の調査も行い、「購入ボタンの配置」や「商品説明のわかりやすさ」に改善余地があることを発見。改善案を提案し、実行した結果、購入率が15%向上し、クライアントからも感謝の言葉をいただきました。
この経験から、課題を正確に捉え、データや根拠をもとに解決策を考え抜く力が身についたと感じています。貴社でも、課題に対して粘り強く向き合い、成果につながる行動を続けていきたいと考えています。

例文のポイント

  • 志望業界に合わせてWebマーケティングに関連する専門用語を用いた文章にしている
  • インターンに参加した時点で、データ分析、ヒートマップ分析といった行動・提案ができたこともアピールできている
  • 課題解決能力に長けていることに加え、粘り強さもアピールしている

向上心

例文

私の強みは向上心があることです。
大学時代、百貨店の婦人服売り場で販売のアルバイトをしていました。当初は初めての販売業務で、商品の配置や接客のスキルに自信がありませんでした。しかし、休日や仕事の後に、成功している先輩方の販売手法を研究したり、積極的にアドバイスをもらったりなど、販売スキルを上げるための模倣と実践を繰り返しました。
その結果、入社半年後には全店のアルバイトスタッフのなかで、月間売上トップの実績を達成することができ、店舗の売上向上にも貢献することができました。また、新人スタッフの教育を任されるようになり、これまでの経験や学びを伝える役割も果たすことができました。
貴社においても、持ち前の向上心を活かし、業務の効率化や新しい提案を積極的に行い、成果を生み出していきたいと考えています。

例文のポイント

  • 向上心の高さが「月間売上トップを達成」という、行動と実力につながっている
  • 新人スタッフの教育を任されるように、周囲から信頼される人であること、リーダーシップを発揮したことも伝えられている

探究心

例文

私の長所は探究心です。
学校での授業において、特に興味をもって取り組んだのは「環境問題」です。例えば環境科学の講義では、地球温暖化の原因や影響だけでなく、地域ごとの具体的な環境課題や解決策にも深く関心を寄せました。
講義終了後は、大学図書館で独自に関連資料を収集し、休日は植樹などで自然を保護するボランティア活動に参加して、実践的な知識を深めていきました。
単なる知識の習得に留まらず、問題を身近に感じて行動できるような強い探究心を、貴社の業務でも発揮していきたいです。

例文のポイント

  • 図書館での資料収集やボランティアといった、具体的な行動を伝えられている
  • 高い探究心によって知識を吸収しただけではなく、問題を自分ごとととらえられたという、自身の成長過程が表現されている
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計画性

例文

私の強みは「計画性を持って物事を進める力」です。
大学のゼミで校外学習を行い、3人の仲間とグループを組んでその内容を発表する課題に取り組みました。しかし、全員が忙しく集まる時間も限られていたため、私はまずスケジュール表を作成し、各自の役割と進捗管理を徹底しました。また、全員の意見を尊重しながら、事前にアンケートを作成して意見を集約し、オンラインも活用して効率的に作業を進めました。
さらに、発表資料も「誰がどこを話すか」まで細かく決め、何度もリハーサルを重ねた結果、当日はスムーズな発表ができ、先生からも高く評価されました。
この経験から、計画的に物事を進めることで、限られた時間のなかでも最大限の成果を出せることを学びました。貴社でも、目標達成に向けて逆算し、着実に行動を積み重ねていきます。

例文のポイント

  • 計画性の高さを、スケジュール表の作成や役割分担、進捗管理といった手段で伝えている
  • 意見を集めたりリハーサルをしたりといった行動を伝えることで、チームワークを重視することもアピールできている

誠実さ

例文

私の強みは、自分自身と向き合う誠実さです。
大学3年の夏、ITのスタートアップ企業のインターンシップに参加しました。その際、新しいプロダクトのマーケティング戦略の一部として、消費者へのアンケート調査を任されました。初めは、期待していた反応を得ることができませんでした。多くの人はその結果を改善するためにデータを修正することを提案しましたが、私はどう行動するのが正しいか考え、そのデータを修正することは消費者にも企業にも誠実ではないと判断し、私はそのままの結果を上司に報告することを選びました。
この報告は、企業としての方針を大きく変えるきっかけとなり、新たな戦略のもと再度マーケティングを実施し、大幅に改善された結果を得ることができました。これにより、私は企業内で信頼を得ることができました。
貴社においても、私の誠実さを活かして、正直かつ真摯に取り組む姿勢で業務に従事し、チームやお客様との信頼関係を構築したいと考えています。

例文のポイント

  • 「企業の方針を大きく変えるきっかけになった」など、個人の行動が組織に影響を与えたことが、誠実さをよりわかりやすくしている
  • 多くの人の意見よりも、「自分がどうしたいか」「どう行動するのが正しいのか」という自分で考え行動したことも伝えられている
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粘り強さ

例文

私は大学時代に参加したボランティア活動を通じて、粘り強さと対話力を身につけました。地域の環境保護プロジェクトのため、毎月1回清掃活動を行っていました。当初はボランティアサークルのメンバーを含め、5名での活動でした。人数不足で清掃活動が行き届かない面もあり、参加者を募ることにしました。
大学の掲示板や地域の広報誌など、さまざまなところにアプローチし、各所の許可を得て広告を掲示しました。結果、参加者が20名に増え、毎月の清掃活動が活発になりました。ここで参加者の意見を聞き、活動内容を改善することでプロジェクトの認知度が向上し、地域の環境保護意識の向上につながり、ゴミ袋の数が10袋から8袋へ減少しました。
入社後は粘り強さと対話力を活かして、お客様との対話を通してニーズを把握し、プロジェクトに取り込んでいきたいと考えています。

例文のポイント

  • 「粘り強さ」と「対話力」2つの能力を組み合わせてアピールしている
  • 参加者の人数や、ゴミの数が減ったことなどを具体的な数字で成果を示している
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「粘り強さ」を武器にした自己PRの作成ポイントと注意点【例文付き】

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負けず嫌い

例文

私の強みは負けず嫌いなところです。
中学校の部活動で軟式テニスをやっていたことをきっかけに、大学では硬式テニスのサークルに入りました。硬式球や専用のラケットの扱いや、テニス経験者との差に愕然としました。
しかし、だからこそ「絶対に追いつきたい、追い越したい」という気持ちが芽生え、毎日ラケットを握り続けました。特に苦手だったサーブは、スマートフォンでフォームを撮影し、何度もプロ選手の動画と見比べながら、改善ポイントを洗い出しました。また、サークル以外にコーチがいるスクールにも通い、技術を磨きました。練習では何度もミスを重ね、心が折れそうなときもありましたが、「負けたくない」という気持ちが努力を後押ししてくれました。
結果として、2年目の学内大会では準優勝という成果を収めることができました。負けず嫌いという強みを原動力とし、困難に直面しても粘り強く挑戦し続ける力を身につけました。貴社でも、たとえ困難な課題にぶつかっても諦めず、成果が出るまで努力し続ける姿勢を貫いていきたいです。

例文のポイント

  • 動画を何度も見返していることやスクールに通うことなど、負けず嫌いならではの地道な努力が表現できている
  • 経験者との実力差や練習でのミスといった挫折経験だけではなく、挫折を乗り越えた具体的な手段がわかりやすくなっている

真面目

例文

私の強みは「真面目にコツコツと物事に取り組む姿勢」です。
大学では経営学のゼミに所属し、地域活性化をテーマにした研究に取り組みました。最初は、班のメンバーの間で意見がまとまらず、なかなか研究が進みませんでした。
私はまず、文献や過去の事例を徹底的に調べ、知識を深めることで自分の意見に自信を持てるよう努力しました。また、議論の場では、誰か一人の意見に偏らず、全員の意見を整理し、全体の方向性をまとめる役割を自ら引き受けました。毎週のミーティングで地道に議事録を作成し、進捗を「見える化」することで、班全体の意識も高まり、最終的には学内発表会で優秀賞を受賞することができました。
この経験を通じて、物事に正面から向き合い、真摯に積み重ねることで成果につながることを実感しました。
貴社でも、責任感と継続力を活かして、粘り強く業務で活躍したいと考えています。

例文のポイント

  • 文献調査、議事録作成、進捗管理という具体的な行動から、真面目で丁寧なことをアピールしている
  • 自分だけ頑張るのではなく、全員の意見を整理し、チーム全体をまとめる「リーダーとしての真面目さ」が伝わる

気配りができる

例文

私の強みは「相手の立場に立って気配りができること」です。
大学2年生のとき、Web広告会社の長期インターンに参加し、広告運用チームのアシスタントを担当しました。配属当初は、専門用語や業務フローがわからず戸惑いましたが、まずは自分にできることを探し、チームがスムーズに動けるよう気を配ることを意識しました。具体的には、過去の資料を整理して誰でも見やすいように改善したり、会議前に必要なデータをまとめて準備したりするなど、相手が何を求めているかを先回りして行動しました。
その結果、「仕事が進めやすくなった」と先輩から感謝され、少しずつ責任ある業務も任せてもらえるようになりました。
この経験から、相手を思いやる視点と行動が、チーム全体の成果につながることを学びました。貴社でもこの気配りを活かし、周囲を支えながら成果にしていきたいと考えています。

例文のポイント

  • 資料整理や会議前のデータ準備など、多くの人がイメージしやすいかたちで「気配り」を文字で説明している
  • 専門的な知識をもっていなかったが、自分ができることを考え積極的に行動した「自主性」も伝えられている

よくある質問

就活で聞かれる自己PRとは?

自己PRは「自分の強み」や「企業が自分を採用するメリット」をアピールするものです。ESや履歴書、面接など、就活のさまざまなシーンで問われることがあります。

自己PRの書き方のポイントを教えてください

自分の強みを明確にできていないときは、自己分析などで強みを見つけてみましょう。

強みを見つけたあとは、強みを発揮したエピソードを振り返ります。そのエピソードを伝わりやすくするためには、「文章の構成」を意識しながら文章を作り上げていくことが大切です。

文章の構成の詳細は「【自己PRの書き方】当てはめるだけで書ける文章の構成」で紹介しています。

自己PRのはじめ方・まとめ方を教えてください

自己PRは、まず結論から書きましょう。最初の結論では、「私の強みは◯◯です」といったように、強みを一言で伝えます。結論のあとは、結論に対する根拠となるエピソードを書きます。ここでは、具体的にどんな成果を得たのかや、他の人との違いなどを伝えましょう。

最後に、自分の強みは志望する企業でどう活かせるのかを書きます。

自己PRの例文は、「【アピールポイント別】自己PRの例文」で紹介しています。

就活ではなぜ自己PRが聞かれますか?

採用担当者は、自己PRを通じて「準備をきちんと行っているか」や「具体的なスキルや経験を持っており、それを業務にどう活かせるか」といった点を確認しているケースが多いです。

ESに書いた自己PRは、面接でも同じ内容を回答していいですか?

基本的に同じ内容で問題ありません。面接は直接採用担当者にアピールできる場なので、ES以上に詳しく、具体的なエピソードなどを追加してアピールすることがおすすめです。ただし、ESと大きく異なる内容を述べることは、アピール内容が矛盾する可能性があるため避けましょう。

監修者情報

監修者

監修者:遠藤 美穂子さん

新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。

資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

-書類選考, 自己PR

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