就活の面接では、最後に面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれる「逆質問」の時間が設けられることがあります。逆質問は、企業理解を深めるだけでなく、志望度を伝える機会にもなるため、事前にいくつか質問を準備しておくことが大切です。
この記事では、逆質問の例文一覧や答え方のポイント、避けたほうがよい質問などを解説します。志望度が伝わる質問や、面接官の記憶に残る面白い質問例なども紹介していますので、逆質問を考える際に参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 逆質問の内容はさまざまな視点から考えるのがおすすめ→内容別の逆質問の例文一覧を見る
- 面接官の立場や役割にあわせて質問内容を変えることも大切→面接フェーズ別のポイントはこちら
- 業界ごとの特徴を踏まえた質問は志望度の高さをアピールできる→業界別の逆質問例はこちら
監修者からのコメント

逆質問の内容で合否が決定するわけではありませんが、質問の内容によっては、よりよい印象を持ってもらえることがあります。企業研究や職種研究の過程で感じた疑問や、企業理解をより深めるための質問をたずねてみるとよいですね。
面接で逆質問をする理由
面接官が逆質問の時間を設けるおもな理由は、次のとおりです。
面接官が逆質問の時間を設ける理由
- 学生の疑問や不明点を解決するため
- 学生の質問力を知るため
- 学生の関心や意欲を知るため
- 学生のコミュニケーション能力を知るため
- 自社の社風と合うかどうかを知るため
面接官は、逆質問の内容や受け答えの姿勢を通じて「学生がどれくらい自社に興味を持っているか」「入社後に活躍するイメージを持てるか」などを知ろうとしていることが考えられます。

逆質問は、学生が主体的に質問を投げかける場面です。質問内容によっては、興味関心や企業の理解度の高さをアピールすることができます。また、「聞きたいことを端的に言語化できる」「相手が答えやすいように質問の意図を添える配慮ができる」といった、内容以外の強みを見せることもできます。
逆質問はいくつ用意するべき?
逆質問は、一度の面接につき最低3〜5個準備しておくのがおすすめです。
実際に質問できる数は1〜2個程度ですが、面接中のやり取りのなかで、用意していた質問の答えが出ることがあります。1つしか用意していないと、面接中に疑問が解消された場合、逆質問の時間に聞く内容がなくなってしまうかもしれません。
多めに考えた質問を「特に聞いておきたいこと」「時間に余裕があれば聞きたいこと」など優先順位別に分けて整理しておくと、その場の状況や雰囲気に合う質問を選びやすくなるでしょう。
【内容別】逆質問の例文一覧
逆質問は、さまざまな視点から考えておくのがおすすめです。ここでは、次の6つの内容別に、逆質問の例文を紹介します。
企業の方針や事業内容に関する逆質問
企業理念や事業戦略などについて理解を深めたいときにおすすめの逆質問です。事前に公式サイトの「企業理念」「IR(Investor Relations)」などの情報を確認したうえで、さらに深掘りしたいことを質問してみましょう。
逆質問例
- ミッションやビジョンを社員の皆さまはどのように行動に移されていますか?
- 同業他社と比較した際、御社が特に強みとして大切にされている点は何でしょうか?
- 今後、海外展開にさらに注力される予定はありますか?
- 企業の成長戦略や展望の〇〇の点についてもう少し詳しく教えていただけますか?
- 企業の競争優位性や、市場での位置づけについて教えてください。
- 「働きやすい職場」を目指す方針として、どのような改革を行っていますか?
- 〇〇という新規事業のリリースを拝見しました。今後の事業展開において、現時点で特に課題だと感じられていることは何でしょうか?
- 業界全体で〇〇のトレンドが進んでいますが、御社としては今後どのような強みを打ち出していく方針でしょうか?
業務に関する逆質問
実際の仕事内容や必要なスキルを知りたいときにおすすめの逆質問です。これらを聞くことで、入社後の働くイメージを具体化しやすくなるでしょう。
逆質問例
- 現在行っているプロジェクトではどのような課題がありますか?
- 1つのプロジェクトにどれくらい時間をかけていますか?
- 業務で使用するツールやシステムには、どのようなものがありますか?
- 日々の業務をスムーズに進めるために身につけておいたほうがいいスキルや経験はなんですか?
- 御社の◯◯部の若手社員は、どのような業務でつまずくことが多いですか?
- 入社後、◯◯部の新入社員はどのような業務からスタートしますか?
- もし私が〇〇職として配属された場合、1日の業務のスケジュールはどのような流れになることが多いでしょうか?
- 現場で早く戦力になりたいと考えております。入社までに今のうちからさらに身につけておくべきスキルや知識はありますでしょうか?
社風や働き方に関する逆質問
企業の公式サイトや就活情報サイトだけではわかりにくいのが、社風や働き方です。実際に働いている社員に話を聞き、職場のイメージをつかみましょう。
逆質問例
- 御社ならではの、独自の社内文化やルールなどがあればぜひ教えていただきたいです。
- チーム内では、日頃どのようにコミュニケーションを取られていますか?
- 社員同士で相談や意見交換をする機会はどの程度ありますか?
- 若手社員が挑戦しやすいと感じる場面があれば教えてください。
- 働いている方に共通している特徴や雰囲気があればお聞きしたいです。
- 在宅勤務やフレックスタイム制度など、働き方に関する取り組みについて教えてください。
- 仕事とプライベートのバランスを取るために、どのような工夫をされている方が多いですか?
入社後のキャリアパスに関する逆質問
入社から5年後、10年後といった将来を具体的にイメージしたい方は、キャリアパス(業務上の中長期的な目標への道筋)に関する質問をしてみましょう。
逆質問例
- 入社後、通常どのようなキャリアパスがありますか?
- 社内でのキャリアアップの機会はどのように提供されていますか?
- 教育研修やトレーニングのサポートはありますか?
- 部署間の異動や異なるプロジェクトへの参加の機会はありますか?
- 入社前にできるスキルアップの方法はありますか?
- 長く働いている方に共通する特徴があればお聞きしたいです。
- 将来的にはマネジメントにも挑戦したいと考えております。御社では、どのような経験や成果を積むことでキャリアアップにつながるのでしょうか?
- 若手のうちからさまざまな経験を積みたいと考えておりますが、ジョブローテーションや部署異動の希望はどの程度通るものなのでしょうか?
面接官本人への質問
逆質問では、面接に参加する採用担当者などに、直接意見や経験談を聞けるよい機会になります。最終面接では、役員や社長も面接に参加することもあるため、積極的に質問をしてみましょう。
逆質問例
- ◯◯様が社内で担当されている役割や経験について教えていただけますか?
- ◯◯様がこのポジションで重要視するスキルや特徴は何ですか?
- ◯◯様が仕事をするなかで、やりがいを感じる瞬間を教えてください。
- ◯◯様は、入社前後で企業に対する印象に変化はありましたか?
- ◯◯様が入社してよかったと感じたできごとがあればお聞きしたいです。
- ◯◯様が「部長」になるまで、どのような業務を行ってこられましたか?
- ◯◯様が△△(企業名)に志望・入社した決め手を教えてください。
- ◯◯様が就職活動をされていたときの思いは、入社されてどのように実現に近づいていらっしゃいますか?
面接官の記憶に残る面白い質問
面接官が思わず話したくなるようなテーマを選ぶのもおすすめです。会話が広がりやすいテーマを選ぶことで、自然なコミュニケーションにつながりやすくなります。
逆質問例
- 〇〇様(面接官)が入社されてから、御社の文化や働き方で「一番驚いたこと(ギャップ)」は何ですか?
- もし〇〇様が今の私の立場(学生)だとしたら、入社までの残りの学生生活を何に使いますか?
- 公式サイトやSNSなどには載っていない、社員の方だからこそ感じる御社の魅力があればぜひお聞きしたいです。
- これまで働かれてきたなかで「この企業らしい」と感じたエピソードがあれば教えていただきたいです。
- 社内で長く続いている独自の習慣やイベントがあれば教えてください。
- 〇〇様はどのような軸で就職活動をされ、御社にご入社されたのでしょうか?
- 入社後に「想像していた以上によかった」と感じたことがあれば教えていただきたいです。
【面接フェーズ別】逆質問するときのポイント・例
逆質問は、面接官の立場や役割に応じて質問内容を変えることも大切です。例えば、社長や役員に対して「1日のスケジュールを教えてください」といった現場中心の質問をすると、知りたい情報とズレが生じる場合があります。
各フェーズの面接官が、学生のどんな点に注目しているのかを理解したうえで、適した逆質問を考えましょう。ここでは、次の3つのフェーズ別に、逆質問するときのポイントと例を紹介します。
一次面接:基本的な情報や理解を示す質問
一次面接では、若手社員や採用担当者が面接官を務めることが多いです。また、多くの学生のなかから次の選考へ進む人を選ぶ目的で行われるため、集団面接になるケースもあるでしょう。
一次面接では、専門的なスキルよりも「基本的なコミュニケーション能力があるか」「企業への理解や関心を持っているか」といった点を知ろうとする傾向があります。そのため、企業理解を深める質問や、若手社員の働き方に関する質問がおすすめです。
一次面接の逆質問例
一般的な質問
- 入社までに〇〇について勉強しておこうと考えているのですが、ほかに今のうちから準備しておくとよいことはありますか?
- 御社の〇〇という業務について、もう少し詳しく教えていただけますか?
- 若手社員の方は、どのような流れで仕事を覚えていくことが多いですか?
- 入社後の研修制度について教えていただけますか?
若手社員・採用担当者向けの質問
- 〇〇様が、入社前後で一番ギャップを感じたのはどのような部分でしょうか?また、それをどう乗り越えられましたか?
- 〇〇様の1日のスケジュールを教えてください
- 〇〇様が日々お仕事をされるなかで「この企業で働いていてよかった」と感じるのはどのような瞬間ですか?
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二次面接:入社を前提とした踏み込んだ質問
二次面接は、個人面接または少人数の集団面接で行われ、一次面接よりも、学生一人ひとりの考え方や適性を詳しく確認する段階といえます。面接官は、配属予定部署のマネージャーや部長など、現場責任者が担当することが一般的です。
二次面接では「実際に一緒に働くイメージを持てるか」「現場で活躍できそうか」といった視点で、学生の適性を確認していると考えられます。そのため、入社後の業務内容や、現場で必要なスキルなど、実務に近い質問をすると、働くイメージを具体的に持ちやすくなるでしょう。
二次面接の逆質問例
一般的な質問
- もし私が〇〇職として配属された場合、どのような業務からスタートし、どうステップアップしていくことが多いでしょうか?
- 〇〇部署で働くうえで、一番大切にしてほしい価値観や行動指針はありますか?
- 最近のプロジェクトで直面した難題はありますか?それはどのように解決しましたか?
- 若手社員が挑戦しやすい環境づくりとして、どのような工夫をされていますか?
現場責任者向けの質問
- 現場の責任者である〇〇様から見て、現在のチームで、今後さらに強化していきたい部分はどこだと思われますか?
- 活躍されている方に共通する特徴として、数字や成果以外で重視しているポイントがあれば教えてください
- 〇〇様が業務のなかで苦労した経験があれば、教えてください。
- 実際に活躍されている方に共通する特徴があればお聞きしたいです。
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二次面接は、一次面接よりも深掘りした質問をされたり、働き方についてさらに具体的な回答を求められたりする傾向があります。志望動機や自己PRといった定番の質問も、これまでよりスムーズに答えられるよう、対策・練習をしておきましょう。
最終面接(役員面接):相性や入社熱意をアピールできる質問
最終面接では「自社との相性はよいか」「長期的に活躍できそうか」など、入社後を見据えた視点で確認が行われます。面接官は、役員や社長などの経営層が務めることが一般的です。
この段階では、実務の細かなスキルよりも「経営理念への理解があるか」「自社で長く働きたいと考えているか」といった、中長期的な考え方や意欲を知ろうとする傾向があります。
そのため、給与や休日などの条件面や、現場の細かな業務フローを中心に質問するのではなく、入社意欲や企業への関心が伝わる逆質問を考えるのがおすすめです。役員や社長が面接官を担当する場合は、企業が目指す方向性や今後の取り組みなど、経営層ならではの視点に関する質問を取り入れてみましょう。
最終面接の逆質問例
使いやすい一般的な質問
- 将来的に御社で◯◯職として活躍したいのですが、入社前までにやっておくべきことやアドバイスはありますか?
- 御社の将来の展望の〇〇の点についてもう少し詳しく教えていただけますか?
- 社内で課題だと感じていることがあれば教えていただけますか?
- 長く働いている方に共通する特徴があれば教えてください。
役員・社長向けの質問
- 〇〇様から見て、今後の御社を担う若手社員には、どのような挑戦や役割を期待されますか?
- 〇〇様が経営(または事業統括)されるうえで、これまで一番のピンチをどう理念で乗り越えられたのか、ぜひお伺いしたいです。
- 〇〇様が今後の事業展開において、特に重要になると考えている変化や課題があれば教えていただきたいです。
- 〇〇様が長く経営に携わるなかで「この企業らしさ」だと感じている価値観や文化があればお伺いしたいです。

面接フェーズや相手の役職に応じて質問の深さやジャンルを変えると企業理解が深まります。一次、二次では企業風土や実務のイメージ、最終では中長期的なキャリアビジョンを軸に逆質問を組み立ててみましょう。質問の際は意図を添えると相手が答えやすく、こちらの準備の質と入社意欲も伝わりやすくなります。
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【業界別】志望度をさらにアピールできる逆質問例
逆質問では、業界ごとの特徴や仕事内容を踏まえた質問をすると、企業研究をしていることや、その業界への関心を伝えやすくなります。
ここでは、次の4つの業界別に、志望度をさらにアピールできる逆質問例を紹介します。
IT・Web業界向けの逆質問例
逆質問例
- 御社で活躍している若手エンジニアに共通する、技術学習の習慣やマインドセットを教えてください。
- 内定をいただいた場合、入社までの半年間で特に磨いておくべき基礎知識やプログラミング言語はありますか?
- 将来的にフルスタック(またはマネジメント)を目指したいと考えていますが、若手のうちから裁量を持って挑戦できる環境や事例はありますか?
- 開発チームでは、どのようにコミュニケーションを取りながら業務を進めているのでしょうか?
メーカー・製造業向けの逆質問例
逆質問例
- 入社後の現場実習(工場研修など)で、製品の基礎を学ぶ際に特に大切にすべき視点は何だとお考えですか?
- 〇〇(特定の製品名)の開発秘話を伺い感銘を受けました。次世代の製品開発において、私たち若手世代に期待されていることは何ですか?
- 製品開発や製造の現場で、部署間の連携はどのように行われていますか?
- 御社のものづくりにおいて、特に大切にされている考え方があればお聞きしたいです。
商社・金融業界向けの逆質問例
逆質問例
- 御社でトップの実績を上げている方に共通する行動指針があれば、ぜひ教えていただきたいです。
- この仕事は時に厳しい局面もあるかと思いますが、〇〇様が特に困難を乗り越えたと感じたエピソードと、その際の原動力を伺えますか?
- 海外事業の拡大において、若手に期待される役割や、自らチャンスを掴み取るために必要な準備についてアドバイスをお願いします。
- お客さまとの信頼関係を築くうえで、特に大切にされていることがあればお聞きしたいです。
広告・マスコミ向けの逆質問例
逆質問例
- 若手社員のうちから企画提案を行う機会はどの程度ありますか?
- 仕事をするなかで「この業界ならでは」と感じるやりがいや面白さがあれば教えていただきたいです。
- 世の中のトレンドが激しく変化する中で、〇〇様が情報収集や企画のヒントを得るために、日頃から意識的に「目を通しているもの」や「足を運んでいる場所」はありますか?
- 御社の仕事は華やかな側面がある一方で、地道な調整や試行錯誤が必要な場面など、ハードな局面も多いと認識しています。若手社員が壁にぶつかった際、どのようなマインドで乗り越えていくことを期待されていますか?
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【新卒向け】面接で聞かれる質問+回答例20選!答え方のコツをわかりやすく解説
面接で行われる質問は、ある程度想定できるためどう答えるかを備えておくことは可能です。特に、志望理由や自己PRのような質問の頻度が高く、ほかの学生と差を付けてアピールしたい部分はスムーズかつ具体的に答えられるようにしておきましょう。
ほかの学生と差別化できる!オリジナルの逆質問の作り方
オリジナリティのある逆質問は、自分の考えや企業への関心を伝えるきっかけになります。
面接官との会話を広がりやすくするために、3つのポイントを意識してみましょう。
企業研究に自分なりの仮説や意見を掛け合わせる
企業の公式サイトやニュースリリースなどを読み込み「自分はこう考えたのですが、実際はいかがですか?」という形で、自分なりの仮説を交えながら質問する方法です。
例えば「御社の今後のビジョンは何ですか?」とそのまま聞くのではなく、事前に調べた情報に自分なりの考えや仮説を加えて質問してみましょう。
聞き方の例
御社の〇〇という新規事業についての記事を拝見し、今後は海外展開にさらに力を入れていくのではないかと感じました。実際の現場では、どのようなスキルや考え方が必要になるのでしょうか?
企業研究をしたうえで、自分なりに考えている姿勢が伝わりやすくなり、より深い会話につながる可能性があります。
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企業研究のやり方とは?ノート・シートの作り方や就活への活かし方
企業研究は就活のなかでも重要な、やっておきたいことのひとつです。行うメリットがあるとわかっていても、やり方がわからなかったり、就活への活かし方が難しかったりするかもしれません。効率よく行う方法や就活への活かし方のコツを把握し、作業を進めていきましょう。
自分の強みや価値観と結びつける
逆質問では、自分の経験や価値観を自然に伝えることもできます。自分の強みや、仕事で大切にしたいことを踏まえて質問すると、面接官にも考え方や価値観が伝わりやすくなるでしょう。
聞き方の例
私は学生時代に〇〇のアルバイトで、チームをまとめる役割を経験してきました。御社では、若手社員がプロジェクトをまとめる立場に挑戦できる機会はありますか?
制度や環境について質問する際も「なぜその質問をしたのか」という背景まで伝えることで、より会話が広がりやすくなります。
会話のキャッチボールが生まれる聞き方にする
最後に意識したいのが、質問の仕方です。「はい」「いいえ」で終わる質問ばかりだと、会話が広がりにくくなる場合があります。そのため、面接官が具体的なエピソードを交えながら話しやすい、オープンクエスチョンを意識してみましょう。
例えば「御社は風通しがよいですか?」と聞くと「はい、そうですね」で会話が終わってしまう可能性があります。この場合は、次のように言い換えてみましょう。
聞き方の例
御社は年齢や役職に関係なく意見を伝えやすい環境だと伺っています。例えば、若手社員のアイデアが実際に採用された事例などがあれば教えていただけますか?
具体的なエピソードを引き出せる質問をすると、面接官も自身の経験を交えながら話しやすく、会話が広がりやすくなるでしょう。
面接の逆質問で避けたい内容
逆質問を考えるとき、次のような内容は避けたほうがよい場合があります。
知りたいことを質問することは大切ですが、面接は企業とのコミュニケーションの場でもあります。相手が答えやすい内容かどうかも意識してみましょう。
給与や福利厚生に関する質問
給与や福利厚生に関する質問は、仕事内容よりも待遇面を重視しているように受け取られる可能性があります。
避けたい質問例
- 御社の平均年収はどれくらいですか?
- いつから有給を取得することができますか?
- 前年度のボーナスの支給はどれくらいですか?
- 休日出勤の頻度はどれくらいですか?
- 住宅手当、家賃補助はありますか?

福利厚生は企業の公式サイトや就職四季報などに掲載されていることもあるため、気になる場合は事前に確認しておきましょう。
調べればわかる内容(企業理念、主要事業など)
企業の公式サイトや就活情報サイトで確認できる内容を質問すると、企業研究が十分にできていない印象につながる場合があります。企業の基本情報を確認したうえで、さらに深掘りするような質問を考えてみましょう。
避けたい質問例
- 御社の企業理念を教えてください。
- 御社ではどのようなサービス・商品を取り扱っていますか?
- 御社の主力製品を教えてください。
面接官を困らせる質問
面接官が困る質問として、次のようなものがあります。
- 特定の役職・部署の人しかわからない質問
- 社外秘の可能性がある質問
- プライベートな質問
- ネガティブな質問
面接と関係ない内容や答えにくい質問は、会話がスムーズに進みにくくなる可能性があるため、できるだけ避けるのがおすすめです。
避けたい質問例
- ◯◯様の趣味を教えてください
- ◯◯(ネガティブな内容)という報道がありましたが、どのようにお考えでしょうか?
面接内ですでに話したこと
面接官がすでに説明した内容を、そのまま逆質問で聞くのは避けましょう。
一方で、説明を聞いたうえで「さらに詳しく知りたい」と感じた場合は「先ほどお話ししてくださった◯◯について、もう少し詳しくお聞きしたいのですが」など、一言添えて質問すると自然です。
もし「質問の意図と違う回答だった」などの理由で改めて聞きたい場合は「〇〇については、具体的にどのようなケースがありますか?」など、質問の切り口を変えてみる方法もあります。
面接の逆質問で「特にありません」「大丈夫です」はできるだけ避ける
逆質問をしないのは、本当に質問をする内容がないときの一つの選択肢と考えましょう。
逆質問では、入社に対する意欲や、企業を理解したい気持ちを伝えることができる機会でもあります。面接官に逆質問をすることで自己アピールにもつながるため、質問をするのがおすすめです。

ただし「特にありません」「大丈夫です」といった回答が、直接的に不採用の原因になることは考えにくいでしょう。
逆質問で聞きたい内容がないときは「ありません」と伝えるだけでなく、説明会やOB・OG訪問、面接のやり取りのなかで疑問が解決できた旨を伝えるのもおすすめです。
例文
- 面接のなかで知りたかったことはすべてお伺いできました。ありがとうございました。
- 面接を通して疑問点を解消できましたので、現時点で追加の質問はありません。ありがとうございました。
面接の逆質問の終わり方
逆質問の最後は、感謝の気持ちを伝えながら締めくくることが大切です。面接官から伺った内容を踏まえて、自分の理解が深まったことや、働くイメージを持てたことを伝えると、自然に会話を終えやすくなります。
用意していた質問をすべて聞き終えた場合のフレーズ
自分からの質問が終わり、面接官からの回答で疑問が解消された場合は、お礼とあわせて「理解が深まったこと」を伝えるのがおすすめです。
例文
- 丁寧にお答えいただき、ありがとうございます。御社の〇〇について理解が深まり、働くイメージをより具体的に持つことができました。私からの質問は以上です。
- 貴重なお話を伺うことができ、入社後の働き方を具体的にイメージできました。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
「ほかには何かありますか?」と聞かれたときの断り方
予定していた質問をすでに聞き終えていたり、面接中の会話で疑問が解消されていたりする場合、面接官から「ほかに質問はありますか?」と聞かれることがあります。
その際「特にありません」とだけ答えると、やりとりがあっさり終わってしまう場合もあります。質問がない場合でも、お礼や理解が深まったことを添えて伝えましょう。
例文
- 本日の面接を通して、疑問に思っていた〇〇について詳しくお伺いできましたので、現時点で追加の質問はございません。本日は貴重なお話をありがとうございました。
- 事前にいくつか質問を準備していたのですが、先ほど〇〇様から詳しくご説明いただけましたので、現時点で新たな質問はありません。本日は貴重なお話をありがとうございました。
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よくある質問
面接で「何か質問はありますか」と言われたら何と答えればいいですか?
面接官の役職にあわせた質問を、事前に3〜5個ほど準備しておくのがおすすめです。逆質問は、企業への関心や入社意欲を伝える機会にもなります。
例えば、現場社員には「1日の業務スケジュール」、役員には「今後の事業展開で注力していく領域」など、相手の立場だからこそ答えやすい質問を選ぶことで、企業研究をしている姿勢も伝わりやすくなります。
面白い逆質問をしたいです。どうすればいいですか?
面接官個人の経験や考えを引き出せる質問を意識するのがおすすめです。
例えば「〇〇様が入社後に一番驚いたことは何ですか?」「学生時代にどのようなお気持ちで御社への入社を決められたのでしょうか」など、面接官自身の経験について聞く質問が挙げられます。「面接官が話しやすいか」という視点で質問を考えると、会話も広がりやすくなるでしょう。
面接の逆質問で「特にありません」と答えてもいいですか?
「特にありません」とだけ答えるのは、企業への関心が伝わりにくくなる場合があるため、できれば避けることをおすすめします。
もし、面接中のやり取りで疑問が解消されている場合は「本日の面接を通して〇〇について詳しく伺うことができ、疑問が解消されましたので、現時点で追加の質問はありません」といった形で、理由とお礼をあわせて伝えるのがおすすめです。
面接の逆質問をするときメモを見てもいいですか?
逆質問の際に、事前に準備したメモを確認すること自体は基本的に問題ないとされています。ただし、無言で突然メモを見返すのではなく「事前に質問を書き留めておりますので、メモを確認してもよろしいでしょうか?」と一言添えてみましょう。
監修者情報

監修者:遠藤 美穂子さん
新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。
資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
